KOBE流行歌ライブ〜ホリデージャパンスペシャルver.〜”ライブレポート

ライブ

11月11日(金)に205回目となるKOBE流行歌ライブが開催された。今月は“〜ホリデージャパンスペシャルver.〜”と題し、ホリデージャパン所属のアーティスト4名が出演。ニック・ニューサ、木下結子、朱夏洋子、氷室一哉がライブを盛り上げた。

オープニングは4人全員がステージに登場し、「時間よとまれ」を熱唱。歌い終わった後、ニックが氷室に対して、『背が高いね。韓流スターに出てきそう。僕は時代劇だね(笑)。』と自虐を言って笑いを誘う。氷室は、『僕は2人兄弟で兄がいるんですが、兄は194センチあるんです。』とニコリ。4人の軽快なトークが繰り広げられ、華麗にライブの幕が開いた。

(左から)ニック・ニューサ、木下結子、朱夏洋子、氷室一哉

トップバッターは、パンツスタイルから白のロングドレスに衣裳チェンジして登場した朱夏洋子。滋賀生まれ、京都育ち、大阪在住の朱夏は、関西を中心に活躍するジャズシンガー。『名前が覚えにくかったら“かしゅ”をひっくり返して覚えてくださいね。』とアピール。「Swanee(スワニー)」、朱夏が昔憧れた笠置シズ子の「買い物ブギー」、「アンタじれったい」を歌い上げ、ジャズやロックの世界へと誘った


次に登場したのは“加門亮の再来”のキャッチフレーズで、2022年5月25日にデビューした氷室一哉。加門亮を歌い継ぐ、第2の裕次郎とも呼ばれ、ムード歌謡を牽引していく期待の星だ。氷室は石川県出身、183センチの長身から発する力強く艶やかな歌声が魅力的。デビュー曲「アカシア物語」、加門亮のカバー曲「霧情のブルース」「小樽の女よ」、デビュー曲のカップリング曲「忘れないで」を披露、会場いっぱいにムード歌謡のメロディーが響き渡った。「アカシア物語」は加門亮が生きていたら、次に歌っていたのではないかとイメージして作られ、8月の有線では、リクエスト1位を獲得した渾身の一曲だ。

木下結子は、ピンクベージュの艶やかなドレスに着替えて登場。木下は、自身が大好きなやしきたかじんのヒットナンバーをステージで歌う機会も多く、今回も木下結子風にアレンジされた「東京」、現在17人の歌手がカバー曲として歌っている「ノラ」、「ウイスキー」を展開。『62歳、こうしてステージに立っているなんて思ってもいなかった。』と感慨深そうに語る木下は、4曲目にはデビュー曲で、デビュー20周年にカバーをした「放されて’04」を披露。ニック・ニューサが途中から登場し、2人の美しいハーモニーが奏でられた。


ニック・ニューサは、普段滅多に着ないというグリーンのスーツとネクタイでビシッとキメて登場。
「大阪ボレロ」「酒場にて」「サチコ」をメドレーで歌い、客席を盛り上げた。彼の持ち味となっている力強いハスキーボイスで奏でられる楽曲に合わせ、観客も身体を揺らしながら酔いしれる。バラード調の「花のように鳥のように」「涙をふいて」に続いて、ラストはニックの新曲のカップリング曲で、デュエット曲となる「BE mine again」を、朱夏洋子と2人で披露。2人の伸びやかなハーモニーが会場を包み込んだ。

「えらいこっちゃで」「アカシア物語」「百滝桜」「そんなんじゃない」それぞれアーティストが新曲を歌い、エンディングには「お祭りさわぎ」を4人で熱唱。タイトル通り、賑やかに、華やかに、この日も会場は大きな拍手に包まれ、盛況のうちに幕を閉じた。

 

取材・文・撮影/ごとうまき