【公開リハーサルレポート】 『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演

EVENT
カナダ・モントリオールを拠点とする、世界最高峰のエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が送る『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演が、7月14日(金)〜10月10日(火)森ノ宮ビッグトップにて開幕しました。
 日本では過去に13作品を上演し、2018年『キュリオス』から5年ぶりの日本公演。今回は音楽、衣裳、メイク、演出を一新し、更なる進化を遂げたアクロバットを創り出しています。
7月13日(木)にはリハーサル公演が行われました。今回はリハーサル公演をレポート。想像を超える超人的なフォーマンスで会場を圧倒した演目の数々と見どころをお届けします。
 アレグリアは、スペイン語で“歓喜”や“喜び”を意味し「力の探求」や「変化への渇望」、「闇に対する光の勝利」をテーマに、変化する世界を駆け抜ける歓喜の旅が描かれています。また、アレグリアといえばあの伝統的なテーマ曲を思い出す人が多いのではないでしょうか?テーマ曲はかつての壮大さをそのままに、エレクトロニックサウンドやロックの要素も加わりアレンジされています。

あらすじ

王を失いかつての輝きを失った王国。国王がいない中、古い秩序を保とうとする傲慢な貴族たちと、変化・希望を求める若い世代との間では勢力争いが行われていた。そこに、かつて王に仕えていた道化師で宮廷の愚か者ミスター・フルールは、自分が正当な王位継承者だと思い込み、不器用ながらも王のように振る舞っていました。
しかし、保守的で変化を嫌う貴族たちは黙っていません。新たな国王に自分たちの才能を誇示して変化することを否定します
しかし、力のバランスを変えようと、あの手この手で若者たちは立ち向かい、彼らの未来を変えようとする強い気持ちが、かつての王国に光と調和をもたらし再建していくのです。

驚き、感嘆!怒涛のアクロバット

第一幕と第二幕に繰り広げられる圧巻のアクロバットからは目が離せません!
更なる進化を遂げたアレグリアの繊細で大胆な演目をご紹介します
アクロ・ポール
サーカスの技法であるロシアンバーとバンキンを組み合わせた世界初のパフォーマンス。貴族たちは、棒高跳びで使うポールの上でバランスを取りながら跳ね、フライヤーをポーターの頭上高く舞い上げ、魅惑のエアリアルバレエを繰り広げます。
シル・ホイール

ブロンクスは、筋力と敏捷性を駆使し、巨大な車輪を回転させながらステージを横切ります。自分の体重と意志だけで動きを作り出し、人間ジャイロスコープとなって、シル・ホイールの内部やその周囲で流麗なアクロバットを披露します。

シンクロナイズド・トラピス・デュオ
横一列に並んだ2人のエンジェルが空中ブランコに乗り、息の合ったスピンや跳躍を披露します。斬新な垂直方向の動きや、空中ブランコの高さや揺れの軸を変化させながら演技を行います。
ファイヤーナイフ・ダンス
ブロンクスの手から揺らめく炎が点火され、1つの光が3つになり、10になり、情熱とエネルギーが広がって、魅力的な希望の光を再現します。ファイヤージャグリングアーティストが操る炎のナイフが体の延長となり、両端に燃えさかる火を、体の周りで自由自在に回すなど、恐れずに炎に触れる勇敢な姿が見られます。
エアリアル・ストラップ

アレグリアのテーマ曲にのせて、繊細な雪の中を荘厳なカップルが舞い上がります。ブロンクスとエンジェルの2人のエアリアリストは、舞台の上空で、時に離れ、時に抱き合い、時に高いの手を握り合うのです。

フラフープ

ブロンクスは、手足や体全体を使い、コントーションの技を披露しながら、脚や腕だけではなく、全身を使って、たくさんのフープを回転させながら操ります。

パワートラック

深い音とともにステージが開き、トランポリンが2つ交差したパワートラックが姿を現します。14人のブロンクスが空中高く舞う演技とダイナミックな体操技にタンブリングを加えて、その腕前と芸術性を披露します。

ハンド・トゥ・ハンド

ニンフは、強さとコントロールを見せることによって、手と手を使った卓越したパフォーマンスを披露します。フライヤーは相手の手、肩、そして足の上でバランスをとりながら、空中に放り出され、驚くべき正確さでキャッチされます。

フライング・トラピス

ステージ上10mの高さにセットされた4つのブランコは、怖いもの知らずのフライヤーにとっての空中の遊び場となり、膝だけ固定された力強いキャッチャーの腕めがけて、驚くようなジャンプを披露します。

第一幕の最後には吹雪が会場を舞い、その幻想的な雰囲気に酔いしれることでしょう。第二幕では、この吹雪がどのように片付けられるのか……も見どころの一つ!!これも一つのパフォーマンスとして観客を巻き込んでのアクロバットが繰り広げられます。
衣装も見逃せない!
見どころはアクロバットだけではありません。煌びやかで、“希望”と“再生”というテーマのもと、細部にまでこだわり抜いた衣裳にも注目です。貴族の洋服は、かつては麗しく立派だった洋服だけど、時間とともに色褪せてボロボロに。そしてメイクにもこだわりがあります。まがった鼻は過去の権力の象徴で、奇妙にゆがんだ顔からは進歩への恐怖と権力にしがみつく身勝手な欲望が表れています。
総合芸術であり、究極の人間の身体能力で魅せる圧巻のアクロバットは、私たちに最高の感動と驚きを見せてくれます。この時間は一生忘れることのできないものとなるでしょう。『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演は10月10日(火)森ノ宮ビッグトップにて上演中!

シルク・ドゥ・ソレイユ概要

シルク・ドゥ・ソレイユ、それは世界が認めるエンターテインメント集団。1984年カナダ・ケベックで誕生して以来、世界6大陸450都市以上で2億人もの人々を魅了し、世界中から高い評価を得ています。シルク・ドゥ・ソレイユが世代、国境を越え愛され続けているのは、人間の持てる能力の限界まで追求したパフォーマンスと、生演奏、照明、舞台美術、衣装、振付にいたる全てにこだわり、それらを融合させた芸術性の高さにあります。そして作品に込められたコンセプト、ストーリー性も観客の心をつかんで離しません。

シルク・ドゥ・ソレイユとフジテレビのタッグでは1992年『ファシナシオン』、1994年『サルティンバンコ』、1996年『アレグリア』、2000年『サルティンバンコ2000』、2003年『キダム』、2004年『アレグリア2』、2007年『ドラリオン』、2009年『コルテオ』、2011年『クーザ』、2013年『マイケル・ジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー』、2014年『オーヴォ』、2016年『トーテム』、そして2018年『キュリオス』までの13作品で1,400万人以上もの方にご覧いただいています。

※都合により公演内容の一部を変更する場合がございます。

イベント情報

『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演

■会期:2023年7月14日(金)〜10月15日(日)

■会場:森ノ宮ビッグトップ(大阪府大阪市城東区森之宮1丁目6)

■オフィシャルホームページ: https://www.ktv.jp/alegria/

■お問い合わせ:『ダイハツ アレグリア-新たなる光-』大阪公演事務局 0570-200-889(オペレーター対応 11:00〜18:00 日曜・祝日休み)

■主催:関西テレビ放送 / 産経新聞社 / フジテレビジョン / キョードー大阪 / テレビ新広島 / TSKさんいん中央テレビ / 岡山放送 / テレビ愛媛/高知さんさんテレビ

■協力:Osaka Metro/京阪ホールディングス / 京阪電気鉄道

■企画制作:フジテレビジョン / シルク・ドゥ・ソレイユ

■特別協賛:ダイハツ工業

取材・撮影/ごとうまき