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上方・爆笑王 桂雀々の独演会が今春も新歌舞伎座で開催!
広瀬すず主演のwowwowオリジナルドラマ『あんのリリック』(2月27日〜放送)にも出演中の、落語家 桂雀々 独演会が2021年3月27日(土)に大阪 新歌舞伎座にて開催される。
本公演は2020年2月16日の新歌舞伎座での還暦独演会に続く2回目となり、今年も新歌舞伎座の舞台を存分に活かし、照明や舞台装置でひねりを加えたスーパー落語が堪能できる。演目は昼が《不動坊》、夜が《仔猫》、シンガソングライターの南佳孝さん(昼と夜)と大平サブローさん(夜)をゲストに迎えての豪華独演会、生落語が体感できる。春、桜開花の前に新歌舞伎座で笑いの花を満開にさせてくれることだろう。
独演会を前に雀々氏に本公演に向けての意気込みを訊いた。
演目について
舞台装置や照明を使った目に見える形の落語”スーパー落語”に期待
ーー昼の部に披露される《不動坊》、夜の部での《仔猫》は亡き桂枝雀師匠の十八番ですね。
新歌舞伎座の大きな舞台をフルに活かした“見せる落語”の演出に注目だ。
ーー2席とも長く難しい噺、若い頃だと習得するのに時間がかかり難しかったのでは?
ーー活動の拠点を東京に移されて9年になりますが、東京の方達の上方落語への反応は?
ゲストについて
ミュージシャンの中には落語好きな人が多い。本公演のゲストの南佳孝さんも江戸方落語・上方落語ともに聴き、枝雀師匠の落語もよく聴かれていたそうだ。そんな落語愛溢れる南さんが披露する曲は大ヒットした《スローなブギにしてくれ》、多くの歌い手がカバーした《モンロー・ウォーク》の二曲が聴けるとのことだ。さらに夜の部の最後には大平サブローさんが加わり豪華で愉しい公演が期待される。
ーー大平サブローさんとは公演でよくご一緒されていますが、、、
普段から二人で喋ってると漫才みたいな感じで、だったら何かやってみようという話になって、昭和の漫才師みたいなことをやりだして15年経ちます。
15年前から「サブロー&雀々二人の世界!!」というライブを開催、「サブロー×ジャック」というコンビ名で二人で漫才を披露している。なんと漫才作家の萩原先生が書いたと言う名作漫才を夜の部に披露されるとのことで、こちらも楽しみである。
ーー「還暦公演」とのことで、ご自身の還暦に対する実感は?
去年の自粛期間中では健康維持のために歩いたりジムに行ったり、韓国ドラマ「梨泰院クラス」にハマってね、あのチゲ鍋を旨そうに食べるシーンにそそられてチゲ鍋食べまくったり。
ーー去年の自粛期間中、稽古をする時間は沢山できましたね。
うちの師匠(桂枝雀)の存在を残していかないといけない
ーー枝雀師匠がもし生きておられたら、自粛期間中もネタくりして歩いているはずだと桂雀三郎さんがおっしゃってましたね。
桂枝雀が亡くなって22年、雀々氏は彼の存在を残していかないと と話す
師匠がいなくなって22年、今の噺家たちも生の彼の姿を見たことがないから、桂枝雀という存在を残していかないといけないんですよ。立川談志さんの弟子が言い伝えていくようにね。
桂枝雀はカッコいい死に方だった
桂枝雀はうつ病を患いそれが原因で1999年3月に自ら命をたった。
きっと枝雀師匠の亡くなり方のこともあり、彼のことを伝える、残していくことに対して周りが気を遣っているのかもしれないですがね。 でもね、彼の引き際ってかっこいいでしょ?『もう、落語を燃焼しました!先に逝かせてもらいます!』って。僕が師匠を降ろした時(首吊り自殺を図った枝雀の体を降ろしたのが雀々さんだった)のこと、今でもあの時の師匠の温かいままの感覚が残っているんですよ。 僕の中ではね、誰がなんと言おうと枝雀師匠はカッコいい死に方してるんです。
人生初のレッドカーペットを歩く
東京国際映画祭2020で話題を呼んだ9カ国の人々が繰り広げる多国籍名言語の群像劇、『カム・アンド・ゴー(2020)』で、雀々氏は大阪中崎町に住む飯田さん役として出演、人生初のレッドカーペットも経験した。本作では全てフリートーク、アドリブで演じたという。その秀逸な演技と存在感で俳優・桂雀々としての実力も世に知らしめた。
ーー東京国際映画祭から3ヶ月経ち、振り返ってどうですか?
ーー雀々さんにとって『カム・アンド・ゴー』はどんな映画ですか?
本作で共演し、2020年には助演女優賞を受賞された渡辺真起子さんも寄席に見に来られたとのこと。映画『カム・アンド・ゴー』の公開も今年中には実現できるかも?!乞うご期待あれ。
公演情報
「負けへんで!熱血の還暦公演2」桂雀々独演会
日時:2021年3月27日(土)
開演時間:ひる 12時、よる16時30分
演目:ひる《不動坊》、よる《仔猫》
ゲスト:南佳孝(ひる、よる)、大平サブロー(よる)
料金: S席(一階、二階)5,000円/A席(三階)3,000円/特別席(二階最前列)7,000円
◎チケット購入
ネットチケットプレオーダー受付中電話予約2月23日から開始新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)
《不動坊》は冬の雪の降るシーンを再現できたらなと考えていて、《仔猫》は照明もうまく活用して怪談っぽくできるのではないかと思っています。今回の公演も”見せ方”を大切にしてお客さんに想像してもらうより、立体的にお芝居的なものを作ろうと思っています。
両演目ともクライマックスに期待してほしいですね。