2023年3月9日(木)KOBE・ ハーバーホールにてKOBE流行歌ライブが開催された。 208回目となるライブはこの日で19周年を迎え、 記念すべき日に相応しい華やかな実力歌手が顔をそろえた。
最初にステージに登場したのは台湾出身のレイジュ。 台湾や東南アジア、日本で数多のライブ活動を経て、 2022年から拠点を東京に移している。「あなたへ」「 横浜レイニー」、新曲の「大阪なみだ雨」など5曲を披露。 美しいロングドレスでしなやかに、華やかに会場を盛り上げた。 神戸に来たのは10年ぶりだと話すレイジュ、『 一期一会を大切に、皆さんと楽しくお付き合いしたいです。』 とニッコリ。
次に登場したのは、新時代の歌謡歌姫・藤井香愛。 昨年第64回輝く!日本レコード大賞「日本作曲家協会選奨」 を受賞するなど、ますます注目を集めている。 昨年のレコード大賞で歌った「一夜桃色」、 ラテンのリズムが心地よい「その気もないくせに」、新曲「 夢告鳥」を披露。さらにこの時季にぴったりなカバー曲「 赤いスイートピー」も歌い、 彼女の持ち味でもある美しいハスキー・ボイスを響かせた。 藤井の義理の姉が神戸出身とのこと。『姪っ子が生まれた時は、 里帰り出産をしていた義理の姉のもとに家族で会いに行きました。 』と、神戸の思い出を語った。
今回唯一の男性の出演者となる三丘翔太は、 静岡出身神奈川育ちの29歳。2016年に「星影の里」 でデビュー。“懐メロボーイ” と異名をとるほど昭和歌謡をこよなく愛している。「 よこはま埠頭」、新曲「発車のベルが長すぎる」「 しあわせのうた」さらに、「ああ、上野駅」「越冬つばめ」など、 昭和歌謡曲も繰り広げた。「 初めての神戸の海とイルミネーションに感動しました。 地元の横浜と同じ香りがします。」と話す三丘は、“歌姫カバー” と題して発信している自身のYouTubeチャンネルもしっかり とアピールした。
企画コーナでは、昭和歌謡を一曲づつ披露。レイジュは「 雨の御堂筋」、藤井香愛はテレサ・テンの「つぐない」、 三丘翔太は「お月さん今晩は」、西山ひとみは「酒場川」を歌い、 観客は懐かしいナンバーに酔いしれた。
そしてラストのステージを飾ったのは西山ひとみ。1987年に「 難波女の演歌やねん」でデビュー。『西山ひとみです!』と、 定番の にしやまの“やま”を強調して挨拶。「夜明けのタブー」、「 小島の女」はアコースティックバージョンで、続けて「 かもめの街」、新曲の「大阪の雪」「愛の讃歌」を披露。 西山の独特のステージに観客は魅了され、 伸びやかで力強い歌声が会場を包み込んだ。
次回のKOBE流行歌ライブは2023年4月13日に開催される 。