浅田あつこ、花咲ゆき美、男石宜隆、友貴一彰、池上園美が集結!「大阪流行歌ライブvol.303」レポート

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2023年1月18日(水)に大阪・心斎橋BIG CATにて「大阪流行歌ライブ」が開催され、浅田あつこ、花咲ゆき美、男石宜隆、友貴一彰、池上園美の5名の歌手がステージに登場した。
この日も会場は満席。歌手たちが繰り広げるステージを楽しもうと多くの人が駆けつけた
トップバッターは池上園美。カラオケ祭りを開催したり、大阪・西中島でカラオケ店を経営する池上は、彼女が得意とする小唄や自身が奏でる三味線の音色が入った小粋な和風テイストの曲『YUME NO RANー夢魁ー』、新曲『心のともしび』を披露。自身の店もしっかりとアピールした。
 続いて登場したのは、今回流行歌ライブ初登場の友貴一彰。彼は石川・金沢出身、山形でデビューし、東北地方中心に人気を博している。
2020年2月に発売された切ない女心を歌った『哀しみの雨』『アデュー横浜』などを披露。「大阪流行歌ライブに出るのが夢だった」と話す友貴は、デビュー13年目を迎える。2023年2月2日に発売される新曲『金沢の夜』とカップリング曲『花言葉』を届け、会場は大きな拍手に包まれた。
「ただいま〜!」と登場した男石宜隆は、『閨の月影』、地元大阪の歌『大阪泣かせ雨』を披露。「歌の合間にのぶちゃーん!って応援してね!」と呼びかける男石に、会場はのぶちゃんコールで応える。コロナ禍には数々の仕事がキャンセルとなり、アルバイトをしながら歌の仕事をしていたと話す男石は、2年前に発売された『竹の花』、昨年発売した新曲『那智の恋滝』を力強く歌い上げた。『那智の恋滝』は、平清盛の孫・平維盛と龍神村の村娘、お万が恋仲になりながらも、平家が戦いに敗れたことで維盛が入水し、お万が後を追うという壮絶な物語を歌った曲。男石の饒舌なMCに客席が何度も湧き、ペンライトの光が鮮やかに舞った。
デビューして16年目となる花咲ゆき美は故郷・青森の訛りのある喋りで朗らかに挨拶!「大阪流行歌ライブ」には6年ぶりの登場で、喜びの声を届けた。自身のYouTube「花咲ゆき美ちゃんねる」のこともしっかりアピールした。『雪窓』『津軽リンゴ節』、新曲『冬岬』などを披露。浜圭介が作曲を手がけたこの曲は、道ならぬ恋をする女性の切ない恋心を綴った歌。歌詞に出てくる「だるま夕日」のことや、浜先生とのレコーディングでのエピソードを語ってくれた。
 ラストを飾ったのは、黒の美しいロングドレスに身を纏った浅田あつこ。『河内のからくち』『紅い川』、新曲『海峡雪しぐれ』カップリング曲の『西成の櫻(はな)』をしっとりと歌い上げた。『西成の櫻』は、もう一回花を咲かせようと奮起する男の心情を歌った力強い男歌。客席では、歌を聴き涙する観客を見て、司会の水谷ひろしも思わず涙する場面も見られた。最近では思わず心の声が出てしまうという浅田あつこ、日常の面白いエピソードを織り交ぜながら繰り広げられるMCと、艶やかに響く歌声に観客は酔いしれた。次回の「大阪流行歌ライブ」は、2023年2月15日(水)に開催、ゲストは水城なつみ、六本木ヒロシ、高橋樺子、藤井香愛が登場する。
取材・文・撮影/ごとうまき