【大阪西梅田・堂島】昔ながらのお好み焼きが味わえる創業50年のお店『てんぐ』

アイキャッチ画像=てんぐ三代目の輪賀誠さん
たこ焼、お好み焼

大阪桃谷(大阪市生野区)と言えばThe大阪!が味わえる下町で、大阪市生野区はお好み焼きの激戦区ともいわれている。そんな中創業昭和39年から続く有名老舗店『てんぐ』は現在、桃谷の他に中津・西梅田にもあり、今回は『てんぐ西梅田店』の店主・輪賀誠さんにお話を聞くことができました。

祖父の代から続く老舗お好み焼き店を三兄弟でのれん分け

四ツ橋筋に面した地下のお店です

まき
輪賀さん、よろしくお願いします。口コミで「てんぐ美味しいよ~」と聞いて駆けつけました。三代目と看板にも書いてありますが、おじい様の代から受け継いでいる50年以上の老舗お好み焼き店とのことで、今日はそう言ったこともお聞かせ頂けたらと思います。
輪賀さん
実家の桃谷が本店です。1階がテナントで2階、3階に家族が住んでいました。祖父は私が8歳の頃に亡くなってその後は父が継いでいます。私は物心ついた時からお好み焼きで育ってきたのでマクドとかがよりおいしく感じられて、休日のお昼とか店内でマクド買ってきて食べたりもしてました(笑)私たちが大きくなってのれん分けしてもらい、今は次男が桃谷、長男が中津、三男の私が西梅田でそれぞれ経営しています。祖父のお好み焼きを伝承してもらい3人とも同じように作っていますが出汁一つにもその人の性格や個性が出ますので不思議なものです。
まき
今では3兄弟でそれぞれお店を持たれて、亡くなったおじい様も喜ばれていますね。学校を卒業されてからもお好み焼き一本で来られたのですか?
輪賀さん
29歳まで会社員をしていました。その後会社員を辞めて「てんぐ」中津店で2年間修業を、主に接客が学びたかったんです。そこから西梅田の新サンケイビルに西梅田店をオープンし現在のお店に越してきました。
まき
てんぐのお好み焼きのこだわりは?
輪賀さん
50年前と味は変わっていません。昔ながらのお好み焼きです。ソースも自分たちでかけてもらう。インスタ映えなどを意識してか、初めからソースやカツオなどをかけて出しているところもありますが(東京方式と呼んでます)ソースはお客様ご自身、青のりやカツオも好みが好きなようにしてもらうのが大阪の本来のお好み焼きです。

生地はふんわり感を大切にしています。山芋、出汁、小麦粉が大事ですね。

そうそう、これが大阪の昔ながらのお好み焼き方式

まき
お好み焼きが美味しくあるコツは鉄板にあると思っています。見るからに美味しそうなお好み焼きが焼けそうですね。
輪賀さん
厚みのある鉄板を使っています。

定番メニュー 豚玉

ふわっふわで豚も大きくてこれは美味しい。The大阪お好み焼き!

ご飯とお味噌汁も付いています。お味噌汁もめちゃ美味しい

鉄板の定番メニュー、とんぺい焼き

まき
飲食業界で生き残っていくに大事なことって何だと思いますか?
輪賀さん
“バブルが来ても散財したり店を大きくするとかではなく、ただ、やっていくだけ”そう両親が言ってました。最近ではたこ焼き屋が増えて、また家族が減るとお好み焼きを食べることも減っています。鉄板焼きを売りにしないと難しいのかなとも思ったり。だけど、こうしてお店を続けられているのは常連さんやご新規のお客さんのお陰です。今後もお客様を大事にし、この商売が続けられることに感謝しマイペースに続けていきたいですね。

お好み焼きは50年以上の味を守る昔ながらの味でありながら、店内はモダンな雰囲気

メニュー

住所:大阪府 大阪市北区 堂島 2-1-36 クニタビル B1F
アクセス:JR東西線 北新地駅より徒歩4分、北新地駅から242m
電話番号:06-6345-6782
営業時間:【月~金】11:30~14:00、17:00~22:00(L.O)
定休日:土日祝日
席:23席
その他:全先喫煙可
KANSAIPRESS編集部から
店主の輪賀さん、とても優しいお人柄の方です。お写真は撮られ慣れてないとのことで、無理やりお願いしたような感じで、すみませんでしたm(__)m”てんぐ”で、ふわっふわのお好み焼き、大阪の昔ながらのお好み焼きを是非、ご賞味あれ。
取材・文/ごとうまき