【風男塾のこれから】「日本武道館ライブを目標に、これからも7人で進化し続ける」

アーティスト

 長年に渡り男装ユニットの “パイオニア ” として、変わらぬ存在感を放ち続けている風男塾が今年結成15周年を迎え、約2年半振りにオリジナルアルバム『ONE FU ALL,ALLFU ONE』を10月11日に発売した。TBS系「プレバト !!」6・7月エンディングテーマ「君日和」や15周年を記念して” はなわ” が書き下ろした 「ガンバーレ !」、31stシングル「Baby U」などシングル曲と新曲5曲の計11曲が収録されている。

初回限定盤Aにはジャケット撮影のメイキング映像を収録したDVDが、初回限定盤Bにはフォトブックが付属し、初回限定盤AとBの最後に収録された中野風男子学園放送部オリジナルボイスドラマは風男塾の軌跡が描かれ、記念すべき年にぴったりな内容となっている。

 今回は風男塾のメンバー・柚希関汰(ゆずきかんた)と凰紫丈源(こうしじょうげん)にインタビューを実施。アルバム収録曲の新曲を中心に、9月3日に行われた15周年記念ライブ『LIVE 15th ANIVERSARY FINAL~歌鳥風月~』を終えた2人の現在の心境や、互いの印象、お酒好きな2人のエピソードなど沢山お話を聞きました。

収録曲11曲全てが応援歌。

──アルバム『ONE FU ALL,ALL FU ONE』のコンセプトは?

柚希
『ONE FU ALL,ALL FU ONE』のタイトルは普段から風男塾が掲げていた言葉でファンの方にも広く知ってもらっています。15周年の集大成としての意味が込められているのだと実感しています。今作のテーマは“中野風男子学園の応援団”。幅広いジャンルの楽曲が11曲収録されていますが、全ての曲が誰かの背中を押してくれるような曲となっています。

凰紫
新曲5曲は全て異なるジャンルで、これまで風男塾が歌ってこなかったジャンルの曲もあります。曲それぞれに、多くの人に刺さるような言葉が綴られていて、元気がもらえる曲ばかり。この作品をきっかけにいろんな人に聴いてもらえたら。

通常盤

──『君とならば、僕ならば』はとても優雅でドラマティックな曲調ですね。

柚希
歌詞も長めなんですが、そこにいろんなメッセージが込められています。レコーディング前の仮歌を俺が歌わせてもらいましたがすごく苦戦して。4人が加入してからバラードを歌うことがそんなになかったので、この歌を7人で歌うのも一つの挑戦になりました。

──そして『ガムシャラダッシュ!』は今作のテーマにピッタリな曲。

柚希
この曲はガムシャラに駆け抜けてきた今の俺たちにピッタリな曲だなって思っています。風男塾の曲って明るい中にもエモーショナルで涙を誘うような曲が多いのですが、まさにそんな1曲。今後、ライブなどでもファンの皆さんに沢山届けたい曲です。

凰紫
リード曲『ガンバーレ!(active member ver.)』に続き、『ガムシャラダッシュ!』もThe応援歌!俺もスポーツをしていたので、当時から風男塾の歌に元気をもらっていました。今度は俺がスポーツをはじめとするいろんな分野で頑張る人に元気を届けたい。特にラストのサビの部分”今だから、今だからこそ 叫びたい Ah 理想なら 言葉に出して 誇るのさ″が大好きで。俺たち自身、いろんな目標や理想を言葉に出してガムシャラにいきたいですね。

──『My Radio Star』は柚希さんのテーマソングなんだとか……

柚希
今回俺は中野風男子学園の放送部の部長という設定で、そんな放送部の俺に向けた楽曲となっています。歌詞の中にある″72.2MHz”は、中野風男子ブラザーズ(722)を意味していて、詞を書いてくださった成田さんの遊び心も感じられます。ファンの皆さんも気づいてくれるかなぁ。

──新曲5曲それぞれが最後のオリジナルボイスドラマで流れるんですね。

柚希
例えば『マンボウ』は赤星良宗くんと葉崎アランくんがダンスをしているシーンに流れるので、曲調もダンスチューンなんです。

凰紫
『マンボウ』というタイトルを聞いた時、『Jellyfish』に続き海関連の生き物の歌かな?とも思ったのですが、疾走感ある曲で、歌詞も情熱的ですよね。印象的な曲といえば『失恋ジェラテリア』も一度聴くと耳から離れない。ダンスも楽しみにしていてください。

柚希
『失恋ジェラテリア』今までにないような振りなので、楽しんでいただけたら嬉しいです。通りすがりの人にも振り向いてもらえるようなキャッチーなダンス。まるでインド映画のような感じのダンスです。

──『オリジナルボイスドラマ』は柚希さんが主役で、ハマり役ですよね。アフレコはいかがでしたか?

柚希
今のメンバーの個性を出しながら作ってくださいました。台本を読んでもメンバーと重なる部分もあって。俺たち7人をよく知らなくてもこのボイスドラマを聴くと、関係性や立ち位置がわかってもらえるのではないでしょうか。レコーディングでは最後にみんなでブースに入って楽しくレコーディングしました。ボイスドラマは初めてでとても楽しかったから、今後はお芝居もやってみたいです。

凰紫
俺、セリフとかめちゃくちゃ噛むんですよね(笑)。オリジナルボイスドラマでは、いかに噛まないかを意識して頑張りました。

──今回のジャケット写真、学ランにリボンというスタイルも素敵。

凰紫
中野風男子学園は元々ブレザーだったんですが、ブレザーから学ランへと変わり、15年という歳月を感じてもらえるようなデザインになっています。応援団ということで手袋もつけたりして。初回限定盤Bのジャケットは1stアルバム『絆』のジャケットをオマージュしています。

初回限定盤B

柚希
学ランにリボンというのもプレゼントみたいで可愛いですよね。たまにランドセルに間違えられるのですが(笑)。今回は廃校になった学校で撮影したのですが、撮影した日が猛暑日で、クーラーのない中ガンガンに扇風機を回して、大汗かきながら写真を撮りました。

″うっかり”な、撮影エピソード

柚希
廃校になった学校には放送室があって、機材も使えるとのことで、メイキング映像の撮影中に実際に放送してみたんです。廃校になった隣りの中学校には夏休み中も登校してる学生がいたんですが、うっかり隣りの中学校にも流れてしまう設定にしていて…!聞こえてるって知っていたなら「風男塾です!」って自己紹介をしていたのに、ふざけた会話をしていたことにちょっと後悔しています(笑)。

初回限定盤A

二人の仲を深めた日本酒

──ところで、柚希さんと凰紫さんはよく一緒にお酒を飲む仲なんだとか。

柚希
この前二人で仕事で新潟に行った際に、念願の越後のお酒ミュージアム「ぽんしゅ館」に行くことができました。すぐに長野に行かなくちゃいけなくて1時間しかなかったのですが、もうめっちゃ楽しくて。500円で5種類の日本酒を楽しみました。時間がなくてゆっくりと選べなかったから、次はしっかり吟味します!メンバーの中で日本酒が飲めるのは葉崎アランくんと丈源くんと俺しかいなくて。だから一緒に日本酒を飲めて本当に良かった!足りなくて新幹線でも飲んだよね(笑)。

凰紫
長野の美味しいワインやビールも一緒に。いい思い出。二人とも笑いのツボが浅いから(笑)、ちょっとした事ですぐに笑ってしまうんです。

憧れだった先輩と同じステージに。

──お互いの印象はどのように変化していますか?

柚希
加入した時の丈源くんの印象は、高身長だしビジュアルいいなって。今回のアルバムの『マンボウ』のBメロでとても良い場所を丈源くんが歌っているんですが、はじめ丈源くんが歌っているって気づかなかった。そのくらい歌唱スキルも上がっている。俺も頑張ろうって鼓舞されます。この一年は地方にも沢山行くことがあって、そのおかげで丈源くん以外のメンバーとも距離がグッと縮まったように思います。

凰紫
関汰くんは加入当初から些細な事でも相談できるような優しい先輩で。二人で過ごす事が増えてきて、改めて関汰くんの良さを実感しています。居心地がいいし、笑いのツボも合う。ちょうど関汰くんが加入した時のライブをファンとして観に行っていたんですが、ダンスも上手いし歌も上手くて、衝撃を受けました。それに関汰くん、さらに進化しているし本当に凄い!そんな関汰くんと同じステージに立っていることが不思議だし幸せです。

──現在のメンバーの中で一番最初に加入された柚希さん。いまの風男塾の魅力とは?

柚希
誰が見ても劣ることのないパフォーマンス力が1番の魅力でしょうか。もちろん先輩方もとても素晴らしく、俺が加入した時点でも楽曲は100曲以上あって、こうして歴史を作り上げて下さいました。メンバー皆が目指している場所が同じというのも強みですね。7人で今の風男塾を一から創り上げている感じ、結束力も強いです。

──凰紫さんは加入後程なくして15周年ライブを経験、目まぐるしい1年4ヶ月だったと思います。

凰紫
昨年末からいろんなイベントに立たせていただきました。そういった経験のお陰で、9月3日のファイナルライブでも勢い良く、風男塾のパフォーマンスを披露できました。このアルバム曲は、今の俺たちだから歌える曲。7人それぞれの個性や才能を伸ばしながら更に良いグループにしていきたいです。

目標は日本武道館!

──最後に、ファンの皆さんへメッセージを。そして今後の展望などを聞かせてください!

柚希
9月3日に開催された15周年ライブを無事に終えることができました。今回のファイナルのライブでは、皆さんや先輩方へ感謝の気持ちを伝えられるようなライブにしようと臨みました。沢山の方からも反響をいただき、終わった後、もの凄い高揚感に満たされました。16周年に突入しても、俺たちは進化し続けますので、見守ってください。そして今1番の野望は、“日本武道館に立つ事!”。先輩方からも「俺たちが立てなかった日本武道館に、今の君たちなら立てるよ」というお言葉をいただき励みになっています。

凰紫
新体制になってからファンの皆さまの温かさを感じながら、駆け抜けてこれました。9月3日のファイナルライブでいろんな方が笑顔になっている姿を見て、俺たちのモットーや使命は“笑顔を届けること”なんだと確信しました。これからも俺たちについてきてほしいし、いつもありがとうございますって伝えたいです。これから更に突っ走っていきますので、俺たち7人を見守ってください。

【リリース情報】

・2023年10月11日(水)

アルバム発売「ONE FU ALL, ALL FU ONE」

<収録情報>

1.君とならば、僕らならば

2.君日和

3.ガムシャラダッシュ!

4.ガンバーレ! (active member ver.)

5.My Radio Star

6.マンボウ

7.Baby U

8.失恋ジェラテリア

9.The SKY

10.Jellyfish

11.勝つんだ!(punk ver.)

12.ボイスドラマ ※初回盤 A と B に収録

■初回限定盤A

TECI-1809/価格¥4,000(税抜 ¥3,636)/アルバムCD+DVD

ジャケット撮影時のメイキング映像付き

■初回限定盤B

TECI-1810/定価¥4,000(税抜 ¥3,636)/アルバムCD+特典

24ページフォトブック封入

■通常盤

TECI-1811/定価¥3,300(税抜 ¥3,000)/アルバムCD

・2024年1月発売予定

Blu-ray発売「風男塾LIVE 15th ANNIVERSARY FINAL~歌鳥風月~」

<15th Anniversary 風男塾 LIVE『十二乃風』>

■11月25日(土)沖縄/ 沖縄Cyber-Box (凰紫丈源プロデュース公演)

【1部】開場 11:30/ 開演 12:00

【2部】開場 15:30/ 開演 16:00

<風男塾『黒白歌合戦2023』>

■2023年12月30日(土)東京/ 神田明神ホール

※詳細は後日発表

【公式サイト】

テイチクエンタテインメント

https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/

オフィシャルHP

http://nfs724.com

オフィシャルX

https://twitter.com/fudan_juku

インタビュー・文:ごとうまき