平原綾香 今年も共同演出プロデュースに松任谷正隆氏を迎え、ロングランツアーコンサートを開催!「いまは歌うことが生き甲斐」

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平原綾香のコンサートツアー AYAKA HIRAHARA Concert Tour 2024 – 2025〜 The Swinging Classics! 〜が2024年11月16日(土)神戸国際会館こくさいホール、2024年12月15日(日)フェスティバルホールにて開催される。昨年に続き、共同演出プロデュース・松任谷正隆氏によるロングランツアー。平原綾香さんにコンサートツアーへの意気込みや思いを語っていただきました。

── 今回はどのようなツアーになるとお考えですか?

平原
昨年に続き、共同演出プロデュースに松任谷正隆さんを迎え、ストリングスを入れたクラシカルな編成のロングランコンサートを開催します。クラシックが始まるのかと思いきや曲想が変わったり、クラシックでセッションしたり、ポップスからジャズが生まれるのかもしれない……!音楽で遊んでいきます。20年間音楽漬けでしたが、さらに音楽漬けになるような選曲にしたいです。
平原
「The Swinging Classics」は、クラシックの“古典的”なものと、自分の音楽のルーツを辿るというような意味で名付けました。これまで歌えなかった曲が歌えるようになった喜びや、チャレンジし続けた20年が、デビュー21年目も実を結んでくれるんじゃないかと期待しています。

── 昨年のアニバーサリーコンサートツアーの感想を教えてください。

平原
正隆さんなくしては出来ませんでした。平原家のルーツであるジャズ、クラシックなどこの20年間、ジャンルを問わずいろんな音楽を勉強してきました。そんな20年を正隆さんが紐解いて、様々な平原綾香の歌声を引き出してくださいました。そして、今思うと父を亡くした悲しみを乗り越えるツアーだったように思います。
平原
デビューして20年間いろんなコンサートをし、様々なジャンルの歌を歌ってきましたが、ここまで混ぜこぜにコンサートの演目を決められたのは初めてでした。打ち合わせでは40年間生きてきた人生を4時間ほど5回に分けて、正隆さんにロングインタビューをしていただき、それを纏めたものをMCにしていただきました。最初にサックスも吹きましたし、恒例のボイスパーカッションをしたりオペラを歌ったり……。挑戦し続けた20年の総集編がアニバーサリーコンサートでした。深みを増す演出をして下さいました。今年も怖いくらいに楽しみです!!

── 歌手だけでなく、ドラマやミュージカルと幅広くご活躍されていますが、それぞれの向き合い方の違いを教えてください。

平原
いまも「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の公演中で、結核を患っている花形トップスターを演じています。他の誰かを演じるのも幸せですが、ふと平原綾香に戻れる時間も幸せを感じます。私は父の影響でサックスをしていたので、歌うこと自体が挑戦でした。そんな中2014年にミュージカルにも挑戦し、今年で10周年。いろんな声を出せたり役を演じることができるようになりました。いまはミュージカルと平原綾香を行き来している状態ですが、これも自分らしいなと思い、どちらも真剣に取り組んでいます!

── 関西で楽しみにしていることは?

平原
両親が関西出身なので、デビューする前はずっと大阪で年越しをしていました。関西は私にとって第二の故郷のような場所です。関西に来るとお客さんが全員親戚に見えるんですよ!「帰ってきたなぁ〜。」って。関西ならではの楽しいコンサートにしたいです!私も楽しみです。

──20年後の目標をお聞かせください。

平原
インターネットの力によって世界が近くなっているからこそ、海外の方からダイレクトにメッセージをいただくことが増えました。いつかは世界中でコンサートができるようになりたいです。あとは、子どもが生まれてから、コンサートに来づらくなったという友人が多くて寂しいので、子連れOKの、“シャウト&クライ”ツアー、だけど大人の本気のコンサート、というのもしたいですね。現在NHK・Eテレ幼児向け番組「おかあさんといっしょ」の新人形劇「ファンターネ!」でミミコ姉さんの声をやらせていただいています。これまでは、子ども達に「jupiterだ!」って言われていましたが、最近は「ミミコ姉さんだ!」と言ってもらえるようになって……。子ども達にも、もっと音楽を届けていきたいです。

── コンサートツアーを楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

平原
コロナ禍を経て、当たり前だったことが当たり前じゃなかったと感じるようになって、今回もその感謝を噛み締めながらのコンサートツアーになりそうです。20年経つとあの時小学生だった子が私より先に結婚して、子どもを産んでいる……。不思議な感覚です。そして長い年月、コンサートができていることに感謝の気持ちでいっぱいです。50歳になった時、どんな自分になっていたいか、をいまのうちに描いていきたい。デビュー当時は歌うことに慣れていなくて辛かった時から10年経って、やっと歌うことが恥ずかしく無くなってそこから10年、今では歌うことが生き甲斐となりました!21年目の大事なコンサートツアーの幕開け。初めての人も、これから平原綾香を知る人も、ずっと来てくださっている方も、楽しみにいらしてください!お待ちしています!

取材・文・撮影:ごとうまき