【伊藤健太郎インタビュー】「人の心の扉をこじ開けるのが好き！」伊藤の心に秘めた"夢"とは──？

2025年1月9日(木)深夜24時25分～24時55分まで伊藤健太郎主演のドラマ『未恋～かくれぼっちたち～』がスタートする。

カンテレ×FOD ドラマ枠の第一弾となる本作は、夢を諦め、自分の気持ちと向き合うことから逃げている主人公が、性格が真逆の2人の女性と向き合うことで、前向きに変わっていく群像劇。

今回、漫画編集部で働く主人公・高坂健斗を演じる伊藤健太郎さんにインタビュー。役への向き合い方や作品への思い、ドラマに関連して、自身の抱く夢や思いについて語っていただきました。

演じる役柄に共感できなくても理解を深めるよう努力している

── 伊藤さん演じる高坂健斗はどんな人ですか？また演じる際に意識しているポイントは？

編集部で働いている彼は、周りから“ミスターリスク回避”と呼ばれるほど仕事を完ペキにこなします。ところが心を開かない部分があったり、タイトルの通り“かくれぼっち”を体現している男性だと思います。本作は恋愛ストーリーでもあるので、観てくださる方が温かい気持ちになってもらえるように心がけています。また、社会人の恋愛ではありますが、初々しさも感じられるよう意識しています。

── 伊藤さんと健斗の共通点は？

ほとんどないです（笑）。なんでここでこう言うかな、とか思ってしまいます。彼の中では考えて言っているのでしょうが、相手に誤解を与えてしまうような発言もあって。例えば相手に「ありがとう」と、ストレートに言えばいいものを「ありがとうって言われて嬉しい？」って言ったり（笑）。僕とは違うタイプ。共感はできませんが理解するようにしているので、演じていて面白かったです。

── 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか？

とても楽しく、笑顔の絶えない現場でした。とくに共演者の弓木奈於（乃木坂46）さんと愛希れいかさんとは一緒に過ごす時間も多かったのですが、お二人ともすごく人見知りで……。最初の頃は10話しかけると1返ってくるような感じでした。僕は、心をあまり開かないタイプの人の、心の扉がちょっと開く瞬間が好きなんです。今回の二人はかなりレベルが高く（笑）、こじ開けるのに時間がかかりましたが、お二人といろんなお話をして、楽しい時間を過ごさせていただきました！

── “誰かといるのに、誰かと触れているのに孤独を感じる”とポスターの言葉にあるように、本作は今の世の中の現状を描いています。伊藤さん自身はどのように感じておられますか？

SNSが普及したおかげで、僕たちは沢山の恩恵を受けています。だけどネット上では繋がっていても、直接会って話して、関係を深めていくことに対して苦手意識を持っている人もいますし、孤独感を抱えている人は多いのではないでしょうか。今の時代、こればかりはどうしようもないのですね。ちなみに僕は、大切な話は直接会って伝えたい人間ですが、ネットやSNSに頼ってしまう人がどうしても多くなってしまう……。そんな方々がドラマを観てくださった時に、少しでも共感してもらえたり、孤独なのは自分だけじゃないと思ってもらえたら嬉しいです。

── 健斗は夢を諦め……とありますが、伊藤さんの心に秘めた夢、まだ叶えられていない夢などはありますか？

このお仕事を始める時、本当はアメリカに行きたかったんです。目指していたのが14歳、15歳ぐらいの時。小さい頃にアメリカのホームコメディーを観て育ったのもあるのか、アメリカに対しての憧れがすごくあるんです。当時アメリカに住みたくてその手続きをずっとしていたのですが、受けていたオーディションに合格したので、アメリカ行きは諦めました。まだまだ先にはなるかもしれませんが、長期間海外に行くという夢はずっと持っています。ハリウッドにも憧れますね。その為にもまずは日本で実力をつけて、目の前にあるお仕事をしっかりとさせていただきたいと思っています。

── 2024年を漢字一文字で表すと？また2025年の目標も教えてください！

楽しいの“楽”です！一年を振り返ると、楽しいことばかりだったように思います。来年の目標はもっともっと自身の芝居力を磨いて、やったことのない作品や新たな役にもチャレンジしていきたいです。そして応援してくださっている皆さまに見せたことのない自分を沢山発信していきたいですね。2025年も“楽しい”というワードが出てくるような一年にしたいです！