岩橋玄樹、メジャー進出の覚悟。「僕は皆さんが思うよりずっと、弱い人間です」――孤独と葛藤の5年間、L.A.で手にした“自分らしく生きる鍵”とは。

アーティスト

2021年のソロ始動から約5年。日本とL.A.を拠点に、自らの足で一歩ずつ、しかし確実に歩みを止めることなく進んできた岩橋玄樹が、2026年2月11日、ついにメジャーの舞台へと降り立った。メジャー1stシングルとして放たれた『Dangerous Key』は、これまでの甘く柔らかなイメージを鮮やかに裏切る、研ぎ澄まされた強さと気高さに満ちた一曲だ。自ら「百戦錬磨のビジュアルが牙を剥いている」と歌うその背景には、孤独な異国での生活や、完璧主義ゆえの恐怖と戦い続けてきた一人の青年の、剥き出しの素顔があった。

「自分は、めちゃくちゃ弱い人間」そう微笑みながら語る彼は、なぜ今、あえて大きな看板を背負い、新たな扉を開く決断をしたのか。俳優としても多才な輝きを放つ現在のマインドから、L.A.でのリアルな私生活、そして愛するファンと共に描きたい未来まで。

節目となる30歳を目前に控え、少年から「真の大人」へと脱皮を遂げようとする岩橋玄樹の、嘘偽りのない言葉をここに届ける。

メジャーデビューは「ゴール」ではなく「強化」のため

──ソロ活動をスタートさせてから約5年。このタイミングでテイチクエンタテインメントからメジャーリリースを果たすことになりました。今の率直な心境や覚悟を教えてください。

岩橋
こうして改めてメジャーリリースさせていただけることはすごく嬉しいですし、ファンの皆さんもとても喜んでくれている。ただ、僕自身としては、いい意味であまり意識しすぎないようにしています。意識しすぎると自分らしさが固まってしまう気がして。でも、メジャーという環境で音楽を創ることで、自分が表現したいことやクリエイティブな部分をこれまで以上に「強化」して届けられるようになる。作品をファンの皆さんと一緒に育てていくための、新しいステップだと思っています。

──実際に、今作「Dangerous Key」はオリコンやビルボードでもチャート3位を記録するなど、素晴らしい反響ですね。

岩橋
本当に、皆さんのサポートがあってこその結果なので、感謝の気持ちでいっぱいです。決して僕一人で成し遂げたことではない。ファンの皆さんがいてくれたからこそ、次のステージへ行けたんだなと強く実感しています。

1st Single「Dangerous Key」通常盤

「音楽」は人生の根源であり、立つべき場所

──最近ではドラマ主演や映画出演など、俳優としての活躍も目覚ましいですが、岩橋さんにとって「音楽活動」はどのような立ち位置なのでしょうか。

岩橋
僕のベースにあるものは、すべて音楽から始まっています。俳優としてカメラの前に立つときは、その役としてやるべきことを必死に考えていますが、音楽活動やライブのステージに戻ってくると、「やっぱり自分の原点はここなんだ」と感じます。ライブでファンの皆さんと盛り上がる瞬間こそが、僕の「立つべき場所」なんです。

でも、お芝居の経験が音楽にインスピレーションを与えることもあるし、逆に音楽での表現がお芝居に活きることもある。今はアーティストか俳優かという枠にとらわれず、「岩橋玄樹」として表現できるものを精一杯やっている、すごくいいバランスの中にいます。

──先日のイベントでは、最後にバンドを背負ってロックなパフォーマンスを披露されました。これまでとはまた違う手応えがあったのでは?

岩橋
メジャーリリース後、初めて立つステージだったので、皆さんすごく盛り上がってくれましたね。実は今回のライブも、リハーサルはバンドメンバーとの音合わせを1日やっただけなんです。決め込み過ぎず、その日のフィーリングを大切にしたくて。ただ、僕はかなりの完璧主義者なので、準備は徹底して行います。照明のチェック、映像制作、セットリスト、衣装……。全部自分一人でプロデュースしているので、そこまでの準備が一番大変かもしれません。

──すべてをセルフプロデュースする「自由」には、相応の「責任」も伴いますよね。

岩橋
 自由であればあるほど、恐怖はめちゃくちゃありますよ。ステージに立っている約2時間、僕は一度も袖に引っ込まない。何千人というファンの方々と一人で向き合わなければならないし、歌いながらも照明のタイミングや電気系統まで気になってしまう。完璧な人間なんていないけれど、すべてを一人で背負うのには限界がある。だからこそ、今回メジャーという形で各方面のプロフェッショナルの方々と手を組み、最終的な仕上げを一緒にやっていただけることは、今の僕にとってすごくありがたいことなんです。

「百戦錬磨のビジュアル」と、スピリチュアルな感性

──今作の歌詞についてお聞きします。「百戦錬磨のビジュアルが牙を剥いている」というフレーズが非常にインパクトがありますが、これは岩橋さんご自身の歩みと重なる部分があるのでしょうか。

岩橋
自分で言うのも変ですけど、僕は他の人よりも本当にいろんな経験をしてきた自負があります。それは僕にとって一番の強み。人は経験を重ねれば重ねるほど、自信に満ちた顔になっていくと思うんです。どんな職業でも、誇りを持って一生懸命やっている人は輝いて見える。あの歌詞には、そんな思いが込められています。

──また、「スピリチュアルをギリギリOK!」という歌詞も気になります。以前「自分はスピリチュアルだ」と仰っていましたが、具体的には? 

岩橋
お化けや心霊系は好きですね(笑)。自分に特別な能力があるかはわかりませんが、たまに勘が働いたり、世界中のホテルを回っていると「あ、ここは空気が重いな」と感じたりすることはあります。クリエイティブな仕事をしていると、理屈じゃなくフィーリングで「これだ!」と思う瞬間が一番大事。歌詞や演出も、その場のインスピレーションを大切にしています。

弱さを見せる勇気、ネガティブな世界との共生

──カップリングの「Find A Way」には「戸惑いのeveryday 彷徨うday by day」という、誰もが抱く孤独に寄り添う歌詞があります。岩橋さん自身も、ふとした瞬間に迷うことはありますか。

岩橋
しょっちゅうありますよ。昨日も大阪のホテルで一人でいるときに、いろいろ考えすぎて落ち込んじゃって(笑)。結局、マネージャーを誘って道頓堀まで歩いて、たこ焼きを買って帰りました。

──意外です。常に光の中にいるイメージですが……。

岩橋
僕は、皆さんが思っているよりずっと弱い人間です。頭の中でずっとぐるぐる考えちゃって、起きていない現実に対してネガティブな世界を一つ作り上げちゃうんです。でも、そのネガティブな世界があるからこそ、表現できるものがある。完璧な人間なんていないし、僕は自分の弱い部分を見せることも一つの魅力だと思っています。僕の弱さをさらけ出した歌詞が、誰かの共感に繋がればいいな、と。

L.A.での2拠点生活が教えてくれた「焦らない生き方」

──2021年からアメリカ・ロサンゼルスと日本の2拠点生活を続けています。この5年で、ご自身のマインドに変化はありましたか?

岩橋
アメリカに行ってから「焦らない生き方」を意識するようになりました。日本はどうしてもせかせかしがちですけど、L.A.の空気感の中にいると、「焦っても仕方ない」と思える。もちろん慎重になるときもありますが、基本的にはその場のフィーリングを大切にする。アメリカのコミュニティの仲間たちは、僕が日本人一人でチャレンジしているのをすごく温かく見守って、手伝ってくれています。

──L.A.での制作スタイルも、日本とはかなり違うのでしょうか。

岩橋
全然違います! 向こうはすごくラフ。友達のラッパーから電話が来て、「今からレコーディングするから家に来て」って言われて行くと、普通の一軒家の庭にめちゃくちゃオシャレなスタジオがあったりする(笑)。そこでパッと録って、その日のうちに曲ができちゃうんです。日本は丁寧に時間をかけて良いテイクを追求する良さがありますが、アメリカはその瞬間の鮮度、最初のテイクの良さを大事にする。僕はどちらかというと、リハーサルしすぎると訳がわからなくなるタイプなので、アメリカの気軽なスタイルが合っているんだと思います。

1st Single「Dangerous Key」初回限定盤

30歳、そして「本当の大人」へ

──今年の12月で30歳を迎えられますね。何か心境の変化はありますか?

岩橋
 年齢へのこだわりはあまりないですが、20代が終わると思うと「本当の大人になるんだな」という楽しみはあります。幼い頃からこの世界にいるので、同世代の人とはなかなか話が合わなかったりするんですけど(笑)。仕事に関しては大人でありたいけれど、表現をする上では自由でいたい。周りからは「子どもっぽいね」って言われるくらいがちょうどいいのかもしれません。

──オフの日は、今も大好きなドジャースの応援を?

岩橋
はい! 公式ストアに行くと買い物が止まらなくなります(笑)。新作は常にチェックしています。L.A.の街に馴染んでいる自分が好きだし、そこでの人生を楽しんでいる感じです。あと、将来はイタリアのローマに住みたいっていう夢もあるんです。教会が大好きで、ミラノコレクションに行った時もずっと教会にいました。心が落ち着くんですよね。

──最後に、この記事を読んでいるファンの皆さんへメッセージをお願いします。

岩橋
この5年間、楽しい思い出も、僕が悔しいと思った瞬間も、皆さんはずっと支えてくれました。僕のわがままなMCで笑ってくれたり、一緒に泣いてくれたり。ファンの皆さんは本当にピュアで、僕にとってかけがえのない存在です。だからこそ、これからは不安や心配を一切せずに、僕についてきてほしい。L.A.でチャージしたエネルギーを日本の皆さんに全力で還元して、一緒に見たことのない景色をたくさん見に行きたいと思っています。これからも、よろしくお願いします。

1st Single「Dangerous Key」FC盤

【インタビュー後記】

取材中、自らを「弱い人間」と称しながらも、その瞳には一点の曇りもない決意が宿っていました。L.A.の自由な風と、日本の丁寧なモノづくり。その両方を手に入れた岩橋玄樹さんが、メジャーという「Dangerous Key(危険な鍵)」で開ける未来は、きっと私たちが想像するよりもずっと眩しいものになるはずです。

インタビュー・文・撮影:ごとうまき

<リリース情報>

2026年2月11日(水)発売 Major 1st Single「Dangerous Key」

サブスク配信中

https://genkiiwahashi.lnk.to/Dangerous-Key_paps

オンライン購入はこちらから

https://genkiiwahashi.lnk.to/20260211_cd

【FC盤】

シングルCD+DVD+写真集

価格:¥6,600(税抜価格¥6,000)/TEI-340

<CD収録内容>

  1. Dangerous Key
  2. Find A Way
  3. Dangerous Key instrumental
  4. Find A Way instrumental

<DVD収録内容>

  1. Dangerous Key Music Video
  2. Dangerous Key Making Movie

【初回限定盤】

シングルCD+DVD

価格:¥2,200(税抜価格¥2,000)/TECI-989

<CD収録内容>

  1. Dangerous Key
  2. Find A Way
  3. Dangerous Key instrumental
  4. Find A Way instrumental

<DVD収録内容>

  1. Dangerous Key Music Video
  2. Dangerous Key Making Movie

【通常盤】
シングルCD

価格:¥1,500(税抜価格¥1,364)/TECI-990

<CD収録内容>

  1. Dangerous Key
  2. Find A Way
  3. Dangerous Key instrumental
  4. Find A Way instrumental

<公式サイト>

▼    岩橋玄樹Official Site

https://genkiiwahashi.com/

▼Instagram

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▼X

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▼テイチクエンタテインメント

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