【新曲誕生秘話語られる】北沢麻衣 新曲「くちべにグラス」発売記念ライブレポート

北沢麻衣
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関西を中心に歌謡曲から JAZZ 、シャンソンと幅広く展開する実力歌手・北沢麻衣が新曲「くちべにグラス」(2022年9月7日発売)の発表会を10月18日大阪心斎橋にあるGrotta dell’ Amore≪グロッタ・デ・アモーレ≫で開催。食事にトークショー、ライブと、とても充実した内容に。さらにゲストにKenjiro、「くちべにグラス」を手がけた作詞家・朝比奈京仔、作曲家・杉本眞人が登場し盛り上がりを見せた。本記事では「くちべにグラス」発売記念ライブの様子をレポート!!

オレンジ色の光に包まれた幻想的な洞窟風ホールで、1時間以上かけて豪華なフルコースをたっぷりと堪能した観客、それぞれが談笑している中、ロイヤルブルーの美しいドレスに身を包んだ北沢麻衣が登場。新曲「くちべにグラス」を披露し、発売記念ライブの幕が開いた。「くちべにグラス」は関東でも好調な売れ行きで、大人の恋物語が軽快なリズムに乗せて紡がれている。次に披露された「あの人の好きなうた」(2020年1月15日発売)は、切ない大人の恋心が描かれていて、北沢自身も大好きな曲だという。この曲にまつわる裏話なども語られた。この後、杉本眞人、朝比奈京仔を招いて賑やかなトークセッションが繰り広げられた。

朝比奈京仔、北沢麻衣、杉本眞人

北沢に書いた3曲は自信作だと話す朝比奈、地元の横浜に近い東京・町田市のレコード店では「くちべにグラス」が7週連続1位だと話し、喜びを語った。『買ってくださった方、一人一人にお礼を言いたい気分です!』と北沢も満面の笑みを浮かべる。さらに北沢は『関西では私のキャラに皆さん慣れていらっしゃるのですが、東京では珍しいみたい(笑)。“北沢さん面白いからまた来て下さい!”と沢山お話をいただきました。』と、最近では関東のレコード店でのキャンペーンも増えているという。

OS K(大阪松竹歌劇団)出身の北沢は、1985年に杉本眞人作曲「私の胸をかじる人」でデビューして以来、リリース曲のほとんどを杉本眞人が作曲している。かつて活動を休止していた時もあったが、杉本眞人に背中を押され、活動を再開した。杉本は『(北沢には)これまでいっぱい書いたから、もういいだろう?っていつも言っている(笑)。毎回、またお願いします、って言われるから曲を書いてます。』と冗談を言って会場を沸かす。

「くちべにグラス」誕生秘話

今作は詩先(作曲より先に作詞を行う手法)で作られた。『「くちべにグラス」は先に詞を書き、そこから曲をつけているため、口ずさみやすいと思います。また今回はオケ録りの時に初めて曲を聴いたのですが、北沢さんと“いいねぇ〜”と顔を見合わせて言ったのを覚えています。』と、朝比奈。さらに杉本は『どんな曲にしようかと、曲を作るときに色々考える。群馬テレビでの仕事の前日は、行きつけの焼き鳥屋さんで食事をするんだけど、そこから流れてくる青江三奈の曲にヒントをもらって作ったんです。』と、初めて明かしたとニヤリ。さらに『この曲はアカデミックなイントロ部分がかっこいいんです。アレンジャーの勝利でもある』と新曲の仕上がりに満足している様子だ。そして『「あの人の好きなうた」から北沢麻衣は変わったな、と感じています。』と北沢を称賛。自身のアルバムにも収録するというほど、杉本もこの歌が好きだという。

3人のトークが盛り上がったところで、ゲストのKenjiroが登場。彼の新曲「口下手」も杉本眞人が手がけている。ステージ上で4人の軽快なトークが繰り広げられ、Kenjiroが歌を披露した。Kenjiroは、デビューして2年半以上、デビュー曲「冬恋かなし」を引っ提げ、キャンペーンで全国を回っていたという苦労人。「母の詩(うた)〜白いカーネーション〜」「冬かもめ」などが披露された。次に登場したのは、もともと歌手だったという朝比奈京仔。ステージでMCの水谷から『詞を書くこと、歌うことどっちが大変ですか?』と訊ねられると、『全く別作業で難しいのですが、自分の才能が咲く方に行くんだと、今になって思います。私は書く方が性分に合っている。』と分析。朝比奈京仔として初めて手がけた詞で、杉本が作曲した「なんや知らんけど」を披露、体を揺らしたり、口ずさむ観客も多く見られた。

Kenjiro

朝比奈京仔

赤を基調にした華やかなドレスに着替えて北沢が再度登場、「真っ赤なワイン」「御堂筋線で・・・」、さらにギタリストの伊藤が登場し、北沢と「いまさらジロー」をセッション。

JAZZ「Love Is Blind」、北沢がOSKで習った思い出の曲「Lover,Come Back To Me」を歌い、ギターの音色と北沢の伸びやかな歌声のハーモニーが心地よく響き渡る。JAZZは会場の雰囲気にピッタリだ。観客は北沢ワールドに酔いしれた。その後は、大人向けの曲「紅い花」、「道頓堀リバーサイドブルース」、そしてボサノバ風にアレンジされた「港のセレナーデ〜2022年バージョン〜」「くちべにグラス」を展開、全11曲を披露し、発売記念ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

取材・文・写真/ごとうまき