演歌歌手・大江裕の『15周年記念コンサート〜愛をこめてありがとう〜』が2月18日(日)故郷の大阪・岸和田 南海浪切ホールで開催された。南海浪切ホールに立つのは2回目で、今回は独立後初となる単独コンサート。14日に発売したデビュー15周年3部作を締めくくる新曲「高山の女(ひと)よ」をはじめとする22曲を熱唱した。力強い歌声で会場を轟かせ、約1000名の観客を熱狂の渦に巻き込んだ。
19歳で上京した大江。いつの日か故郷に錦を飾ろう、南海浪切ホールのステージに立つんだと心に決めて、夢を叶えたのが5年前。「初めてこのステージに立った時はガチガチに緊張していましたが、5年経ったいまは落ち着いた気持ちで迎えています。皆さまに喜んでいただけるような歌を届けたいです。」と意気込みを語った。
また「これまで北島先生に助けていただきました。親に縋る子のような気持ちで15年歩いてきましたが、昨年先生の元を卒業。離れて初めて、先生に恩返しをしたいと思うようになりました。」と、独立後に芽生えた師匠・北島三郎への想いを吐露。
コンサートでは幕が開くなり、北島三郎からの大江裕15周年を祝うビデオメッセージが流れる。幼少期から北島に憧れ、彼の歌を歌ってきた大江。コンサートの前半はオリジナル曲のほか、美空ひばりの名曲や北島三郎の歌を披露し会場を沸かせた。
「高山の女(ひと)よ」のカップリング曲「ゆたかの感謝節」では舞踊家・花柳糸之の指導で覚えた振り付け舞踊も披露。135kgあった体重が95kgにと、1年で40kgの減量に成功した大江。「ずっと鍋ダイエットをしています。粉物とご飯の組み合わせが好きですがそこは我慢。炭水化物は控えめにして、水炊きやキムチ鍋を食べるようにし、頑張って92〜95kgをキープしています。」と減量後も体重維持の秘訣について語った。
「先輩の皆さまとご一緒させていただく中でも特に、北島先生とのステージが一番思い出に残っています。とても濃い15年でした。」と歌手生活15周年を振り返る場面も。
今後の抱負について聞かれると「先輩方やお客さまに感謝をしながら20年、30年と歩んでいきたいです。」とニッコリ。さらに「昨年春に北島先生の元から卒業させていただきましたが、“終わりがあれば始まりがある” これから先生に恩返しをしていきたいです。」と目を輝かせた。
幼少期から演歌歌手を夢見て、夢を掴んで15年。「今後も“演歌”というものを極めていきたいです。」と決意を語る。大江裕の更なる活躍が楽しみだ。
取材・文・撮影:ごとうまき