大阪城と言えば大阪にある有数の観光スポットで大阪城公園や大阪城ホール、野球場や重要文化財、季節によって見せる花などが市民の憩いの場として親しまれてきました。
特に海外観光客が多く、大阪市も力を入れているのが大阪城です。
ところが維持費に赤字を出し、4000万円のマイナスと経営面では力を発揮できていなかった大阪城。
この状況を打開するために大阪市がとった政策が「民営化」です。
この民営化によって4000万円の赤字から2億5千万円の黒字へと大変身。
赤字が逆に黒字になり、それどころか市に2億5千万円をも貢献することとなりました。
今回は大阪城が民営化で黒字軽々になった秘密をご紹介したいと思います。
大阪市管理から民営管理でどう変わった?
大阪城公園の広さは約105・5ヘクタール。
広大な敷地を持っていながら観光アピール不足で毎年赤字を出していました。
その突破口として大阪城を市が管理するのではなく民間に託すことで新たな解決策を見出す計画が発足されました。
具体的には平成27年度から事業者を募集その結果、大和ハウス工業や電通など5社からなる「大阪城パークマネジメント共同事業体」を設立しました。
過去に大阪市が大阪城を管理していた平成26年度は4千万円の赤字、逆に民営化が始まった27年度は約2億4千万円、28年度は計約2億5千万円を市に納めるなど結果は上々です。
民営化で大きく変わった大阪城にさらなる期待が込められます。
大阪城や大阪城公園など広大な土地があっても、アピール不足だった大阪城公園に民間企業が参入することによりぐっと魅力を集めたスポットになったということです。
民営化で次々にオープンする商業施設
大阪城公園には外国人観光客やツアー客が多く、駐車場の設備は大きな課題でした。
以前のバスの駐車スペースは50台、それが民営化に伴い約95台と大幅に分拡大しました。
これは多くのツアー客を見込むため、また団体客を多く取り込む狙いがあります。
商業施設や駐車場の確保などの改善が大きく変更されただけでなく新たな商業施設も次々にオープンしています。
代表的な改善は、2001年に閉館された旧第4師団司令部庁舎です。
手つかずであった旧第4師団司令部庁舎をレストランや忍者グッズ販売店などが入る「ミライザ大阪城」として新たにオープンしました。
もとは、旧陸軍第四師団司令部庁舎、博物館として活躍していただけに趣のある建物となっています。
外観はレンガ調で内装と同様、西洋風に仕上がっています。
ステンドガラスや赤い絨毯が敷かれた階段などレトロな雰囲気を楽しめます。
昨年6月には飲食店やランナー向けシャワー室なども備えた「ジョー・テラス・オオサカ」もオープンしカフェやパンケーキからハワイアン料理まで楽しめる商業施設が誕生しました。
大阪城を訪れるリピータ客に期待
また大阪城には訪れたくなる秘密が隠されています。
そのひとつがインスタ映え間違いなしの撮影スポットです。
野点傘の下で殿様や姫様たちと一緒に記念撮影ができるベンチ型フォトスポットが設けられており、まさにインスタ映え間違いなしの撮影スポットと言えるでしょう。
大阪城にゆかりのある豊臣秀吉、千利休などといった歴史上の人物がお出迎えしてくれますよ。
また大阪城公園には大阪城ホールが隣接しています。
アーティストのライブなどに使われる大阪城ホールですが、ひとつ問題がありました。
それが食事をする場所や待機場所をうまく確保できないというものです。
以前の大阪城ホール付近には飲食店が少なく、わざわざ遠くまで足を運ばなければなりませんでした。
今は大阪公園内にカフェやレストランがあるので落ち着ける場所が確保できる、何もすることがなかった場所に施設ができて便利といった声が広がっています。
大阪城と大阪城ホールの相乗効果でリピート客を呼び込むことに期待したいですね。
また大阪城では様々なイベントが行われています。
今年のテーマは「和迷路」。
幕末時代の城下町が舞台の迷路となっています。
全幅30mにも及ぶ圧巻の光の歴史絵巻も登場しイルミネーションも楽しむことができますよ。
他にもインスタ映え間違いなしのイルミネーションフォトスポットも設置されています。
まとめ
大阪城は豊臣秀吉によって建てられた城で難攻不落として有名です。
平成18年には、日本100名城に選ばれるなど観光スポットとして大きな魅力がある場所と言えます。
大河ドラマ真田丸でも大阪城が登場するなど、注目が今一度集まっているだけでなく訪日観光客の増加もポイントになっています。
大阪という地から日本のすばらしさを発信できるチャンスと言えます。
大阪城が建てられてから400年余り、未だ人々を魅了し続ける大阪城にぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
日時:2018年12月1日(土)〜2019年3月3日(日)
価格:
大人 ¥1,200(中学生以上)
小人 ¥600(小学生以下)
3歳未満無料
住所:大阪城パークセンター
〒540-0002 大阪府大阪市中央区大阪城3−11