柳亭こみち 三遊亭兼好に二人会を申込むの巻『貴殿凄腕体当願候』

落語
9月23日(木)柳亭こみちと三遊亭兼好の二人会『貴殿凄腕体当願候』が深川江戸資料館小劇場にて開催される。
柳亭こみち師匠が毎会落語家たちに二人会を申し込むといったユニークな会は今後シリーズとして開催予定だ。
柳亭こみちは早稲田大学を卒業後出版会社に勤めていた。大の芝居好きの彼女が初めて観た寄席で落語の魅力に心を奪われ、2003年28歳で七代目柳亭燕路に入門した。2006年には二ツ目昇進、2017年9月には真打昇進と、令和の落語界を担う数少ない女性噺家の一人として、またプライベートでは二人の男児の母としてパワフルに活動するスーパーウーマンだ。
そんな柳亭こみちが二人会を申し込んだ記念すべき一人目の相手が五代目圓楽一門会きっての人気者で実力も兼ね備える三遊亭兼好。
1998年28歳で三遊亭好楽師匠に入門、入門するまでは築地の魚河岸やタウン誌の営業をするなどサラリーマンを経験した後の落語家への転身だった。入門を決めた時には既に妻と二人の子供がいたというから、入門するのにも一苦労だったんだとか。2002年に二ツ目に昇進し三遊亭好二郎として活躍、2008年9月、真打昇進し「兼好」となった。
誰かを傷つけるような笑いではなく、会場全員が気持ちよく笑顔で帰ってもらえるような笑いを届けることを心がけているという兼好の笑いは、温かさとエンターテイメントで溢れている。まさに分断や対立を無くそうと進む(コロナ禍でより二極化したが)多様性を受け入れる世の中に相応しい笑いではないだろうか。
そんな二人のプロフィールを並べると「社会人から落語家へ転身」「28歳で落語界の門をたたく」「団塊ジュニア世代」といった幾つもの共通点が浮かび上がる。
柳亭こみちが三遊亭兼好に物申すとのことで、どんな二人会に仕上がるのか。『貴殿凄腕体当願候』という好奇心がそそられるタイトルからも抱腹絶倒、楽しく明るい時間になることが期待される。

公演概要

柳亭こみち 三遊亭兼好に二人会を申込むの巻

日付 2021年9月23日(木・祝) 18時15時開場 18時45時開演
会場 深川江戸資料館小劇場
料金 ¥3,500(税込み)

  • チケットぴあ:Pコード/507-228(https://t.pia.jp/)0570-02-9999
  • ローソンチケット:Lコード/31574
  • イープラス: https://eplus.jp
  • こみちの会 080-5469-3088

出演
柳亭こみち、三遊亭兼好

文/ごとうまき