【もっとカジュアルに浪曲を】浪曲師×落語家が奏でる『十三浪曲寄席』

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9月19日(日)大阪十三のシアターセブンにて「十三浪曲寄席が開催される。十三浪曲寄席は毎月1回、十三のシアターセブンで若手浪曲師の真山隼人と京山幸太が月替わりでレギュラー出演し豪華ゲストとの共演が開催される会。今席は浪曲界の今後を担う注目の若手浪曲師 真山隼人と上方の爆笑王で知られる桂雀々、曲師には浪曲三味線の魅力を広げる沢村さくらとの夢の共演だ(※5月に予定されていた振替公演となる)

三重県出身で現在は大阪を拠点に活動する真山隼人、小学生の頃ラジオから流れる浪曲に魅せられ小学五年生で一人で浪曲公演を見に行くなど、浪曲師に成るべくしてなったような人だ。真山は2010年二代目真山一郎(当時・真山広若)に入門、15歳で浪曲界の門を叩いた。2014年NHK東西浪曲大会に出演し初の10代の出演として話題を呼んだ。2016年には真山一門で31年ぶりとなる三味線浪曲を復活させ、2018年、文化庁芸術祭新人賞受賞するなど、順風満帆に浪曲師として歩んでいる。次世代の浪曲界を担う期待の一人だ。
そんな真山と息ぴったりのセッションを繰り広げるのが浪曲師の沢村さくら である。
浪曲師の節と啖呵に合わせ、喜怒哀楽を自在に表現、曲師が奏でる三味線によって、物語に奥行きと深みが際立つ。大学では落語研究会に入っていたという沢村は25歳で関東節の沢村豊子に入門、看護師と両立しながら師匠の住む茨城まで通い習得したという。現在日本にはプロの曲師はわずか20名程度、もはや絶滅危惧種と言っても過言では無い。曲師は楽譜はなく全て口伝。「若手」として浪曲の普及や後進の育成に取り組んでいる。
即興で繰り広げられる以心伝心な真山と沢村の浪曲はまるで和製ジャズ。ゲストの桂雀々が加わり落語・講談・浪曲の日本三大話芸のうちの浪曲×落語が堪能できる。
古典的で敷居の高いイメージがある浪曲は実はモダンで革新的、自由な演芸で人々にも馴染みやすい。これまでも時代に合わせて形を変えてきたからこそ初心者でも楽しめる。安定の爆笑を届ける桂雀々との共演で、さらにスペクタクルでパワフルな会になることだろう。玄鳥去、秋風を感じながら、日本の話芸を堪能してみてはいかがだろうか。

チケット公演詳細

日時9月19日(日)14:00開演

会場シアターセブン

出演者浪曲師:真山隼人 曲師:沢村さくら、ゲスト:桂雀々

チケット3,000円(税込み) ※予約・当日同料金

予約:メール:juso-rokyoku72824@goo.jp (十三浪曲寄席事務局)、LINE:https://lin.ee/1hkOQbe (十三浪曲寄席事務局)電話:06-4862-7920(シアターセブン 11時から19時)

 

文/ごとうまき