海宝直人コンサート 大阪公演のゲストに期待!「水谷千重子さんには存分に暴れていただきたいです!」

インタビュー

日本のミュージカル界においてトップクラスの歌唱力と演技力を持つ海宝直人のコンサート『ATTENTION PLEASE!2』が2024年3月6日(水)〜9日(土)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。機長に扮した海宝直人やクルーたちとともに珠玉のミュージカルナンバーで綴る世界旅行を届けるこのコンサート、全席ソールドアウトだった第一回目から拡大し、今回は東京公演のほか、市川公演、大阪公演と公演数を増やして一年ぶりに再演される。

今回構成・演出スーパーバイザーも務める海宝直人が取材会に出席。今回市川公演はアジア航路、東京公演はアメリカ航路&ヨーロッパ航路、大阪公演はその他の航路とテーマもユニーク。コンサートにかける思いや現在の構想、大阪公演のゲストについても沢山語っていただきました。

──『ATTENTION PLEASE!2』はどんなコンサートですか?第一回目のコンサートを振り返っていかがですか?

海宝
今年1月に行ったコンサートは、まだコロナ禍にあって気軽に旅ができない状況だったので、皆さまと一緒に空の旅を楽しんで、いろんな国に遊びに行った気分になるようなコンサートをコンセプトにしました。素晴らしいゲストの皆さまにも参加していただき、新春に相応しい華やかな楽しいものになりました。今回のコンサートは二部構成となっていて、一部はストーリー仕立てのコンセプチュアルなコンサートとなっています。二部は歌を中心としたコンサートでゲストの方とのトークも楽しみながらお届けします。前回は飛行中のトラブルがあってアフリカに到着してしまいましたが、今回も違った形で、心躍るものを創っていきたいです。

──今回コンセプトは旅とのこと。楽曲はどのような感じですか?

海宝
前回はミュージカルの曲で、それぞれの航路に合った曲を選びましたが、今回もそのように考えています。具体的な曲目は明かせないのですが(笑)、僕が出演した作品や、出演していない作品、ゲストの皆さんの歌もあったりと様々な楽曲を楽しんでいただける内容となっています。

──大阪公演では3月6日に斉藤司さん、7日に水谷千重子さん、9日は朝夏まなとさんがゲスト出演されます。

海宝
斉藤さんとはミュージカル『レ・ミゼラブル』で以前ご一緒させていただき、朝夏さんには第一回目の『ATTENTION PLEASE!』にゲストで出演していただきました。水谷千重子さんとは今回初めてご一緒させていただくので、僕自身どんな感じになるのかとても楽しみにしています。皆さま、とても歌がお上手なのでどんなコラボレーションになるのか、そしてどんな曲をご一緒しようかと期待が膨らみます。きっと前回の『ATTENTION PLEASE!』にはなかった空気感が生まれるのではないでしょうか。

海宝
僕はまだ演歌を歌ったことがないのですが、もしかして水谷さんとのコラボレーションでは演歌もあるかも!?と、期待しています。水谷さんには存分に暴れていただきたいですね(笑)。

──演出や構成を前回もされていますが、振り返ってみていかがですか?

海宝
何度も打ち合わせを重ねながら、アイデアを出し合って創りました。クルーも個性豊かなので、現場に行ってからも何度も試行錯誤しながら進めていきました。この経験によって出演する作品への意識も変化し、年齢的にもキャリア的にも、自分より若い世代が増えてきたので、作品をよくしていくために自ら率先して発信していくことが大切だと気づきました。

一曲一曲を魅せていく

──海宝さんはミュージカルに多く出演されていますが、今回のようにコンサートと銘打って出演されることで、取り組み方への違いはありますか?

海宝
ミュージカルという作品の中で歌うのと、コンサートで歌うのとでは感覚は違います。一部ではストーリー性を意識した選曲をしますが、二部ではミュージカルの楽曲を歌っても、ミュージカルの中での表現とはまた違ったものをお届けできると思います。

──コンサートでは、ミュージカルで役を演じる時と心持ちも違うのでしょうか?

海宝
そうですね。物語の中で歌うのと、一曲抜き出して歌うのとではまた違ってきます。例えば『ノートルダムの鐘』の劇中で『陽ざしの中へ』を歌うのと、コンサートで歌うのとではアプローチの仕方も変わってきます。コンサートでは、よりドラマティックにお客さまを引き寄せないといけないと思っています。

──最後にメッセージをお願いします。

海宝
今回のコンサートは、僕の地元・市川からスタートして大阪までと多くの方々に観ていただけるので、とってもワクワクしています。それに梅田芸術劇場シアター・ドラマシティは音も良く、とても温かみがある空間で大好きです。いま構成も決まって、前回より更に楽しく盛り上がれる作品になりそうです。歌もあり、ダンサブルなシーンもあり、素敵なゲストとのここでしか見られないコラボレーションもありますので、是非いらしてください。

ATTENTION PLEASE! 2 | 梅田芸術劇場 (umegei.com)

取材・文・撮影:ごとうまき