映画『COME&GOカムアンドゴー』が12月3日(金)からテアトル梅田で公開、大阪公開記念として上映前に舞台挨拶が行われ、主演の渡辺真起子さん、リム・カーワイ監督が登壇した。大阪キタを舞台にした本作がロケ地となった中崎町から徒歩数分のテアトル梅田で上映されることも感慨深い。大阪公演初日、金曜の夜にも関わらず多くの観客が本上映に駆けつけた。舞台挨拶筆者の私マキが司会を担当し、二人に幾つかの質問をした。
渡辺さんは年上好き?
ーー渡辺さん演じる佳子は日本人学校の先生をしていてそこで出会ったネパール人の男性モウサンと深い関係になりますが…
実際には渡辺さんはモウサンのような母性本能くすぐる年下の男性はどうですか?
冗談交じりの二人の掛け合いに会場が沸いた。ここからも二人のリスペクトし信頼しあう関係が垣間見られた。
あきんど 大阪人の印象
ーー東京ご出身の渡辺さん、大阪の人の印象は?
即興演出の魅力
ーーリム監督の作品ではこれまでにも即興演出でのスタイルが用いられることが多く、今作も脚本のない演出だった。数多くの作品に出演され様々な監督の演出スタイルをご覧になった渡辺さんが思う即興演出の魅力とは?
ーーそんな渡辺さんの演技について監督は?
そんな二人は8~9年前に東京国際映画祭で知り合い飲みに行ったりする仲だという。リム監督はいつか自身の作品に渡辺さんに出演してもらおうと目論んでいた中での念願叶っての出演となった。
数年後は韓国で映画製作?!
ーーコロナ禍で長らく海外に行けていない状況ですがコロナが終息し自由に外国に“GO”できるようになれば行きたい国は?
リム監督の韓国を舞台にした映画がそんな遠くない未来に見れるかもしれない。リム監督の長編二作目となる『マジック&ロス(2010)』は韓国人の俳優のキム・コッピ、ヤン・イクチュンが出演し本作にもイ・グァンスが出演している。
観客に向けてのメッセージ
いつもスクリーン越しで見ていた憧れの女優 渡辺真起子さんにインタビューすることになり少し緊張、いや、だいぶ興奮していた筆者。舞台挨拶が終わった後もしばらくその昂揚感からしばらく抜け出せずにいた。軽妙でユーモラスな語り口の渡辺さんから溢れ出す女優としての気高さと覚悟。そんな彼女の姿勢を身近で感じることができ渡辺さんのことがますます好きになった。
渡辺さん演じる佳子と千原せいじさん演じる富岡、二人の夫婦の掛け合いは爆笑すること間違いなしだ。
(C)cinemadrifters
『COME&GOカムアンドゴー』は全国拡大、絶賛上映中(詳しくはこちらhttps://www.reallylikefilms.com/come-go-theaters)。舞台挨拶が行われたテアトル梅田での上映期間は当初は12月3日〜12月16日までだったが、好評のため12月23日まで上映期間が延長された。
17日に公開された『マトリックス レザレクションズ』より尺が長いし、マーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション大作『エターナルズ』156分と同じくらいだけど、本作は全く長く感じない。そこが魅力の一つでもある。それは7つの物語と14人の人生が詰まっているから。もしかして本作に描かれている誰かの人生があなたの人生と重なり合うかもしれない・・・。是非この目で確かめてみてほしい。
『COME&GOカムアンドゴー』公式サイト:カム・アンド・ゴー | Come & Go | reallylikefilms
取材・文/ごとうまき