【芸歴45周年記念公演】桂雀々独演会 ゲストに立川志の輔、明石家さんま 大阪新歌舞伎座3月26日・27日上演

桂雀々
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豪華すぎるゲストと共に「スーパー落語」で今年も魅せる!!

「芸歴45周年記念公演 桂雀々独演会」が3月26日(土) 27日(日)の2日間、昼と夜の全4公演が大阪新歌舞伎座で開催される。今年で5年目となる新歌舞伎座での独演会は、大劇場ならではの廻り舞台やセリなど舞台装置をふんだんに駆使したスーパー落語で「魅せる落語」を演出、好評を博している。今年もスーパー落語で客席を沸かせ、今から期待が膨らむ!
今回は桂雀々の芸歴45周年を記念しゲストも大物を招く。26日は落語界の大看板で名司会者として名な川志の輔、翌27日はお笑い怪獣の異名をとる国的スター 明石家さんまが出演錚々たるゲストと桂雀々のスーパー落語のコラボレーション、他ではけっして見られない夢のマリアージュ公演が実現する。
これまでにも節目毎に大盛況の独演会を行い、話題を呼んできた桂雀々。本公演は45年の集大成となる会でもあり格別な思いではないだろうか。2ヶ月後に迫った独演会に対する思いを本人にインタビュー。胸が高鳴る様子で語ってくれた。
桂雀々
改めて影響力のある人の凄まじさを実感しています。これだけの豪華ゲストが並ぶことなど大阪では初めてではないでしょうか。45周年の勢いに乗って今後の活動に拍車がかかればいいなと思っています。明石家さんまさんとのフリートークでは、今回は僕が回す役。兄さんには到底太刀打ちできませんが、お笑い怪獣に持って行かれないようにしっかりと最後までやり切りたいです!

“枝雀イズム”が混在したスーパー落語渾身の四席!

その胸の高鳴りは演目の選定、演出にも現れていると話す。一方で新歌舞伎座の舞台に合う演目を選ぶのには毎回頭を悩ませるそうだ。
桂雀々
劇場の舞台に合う演出や表現は面白くもあり、苦労もする例えば「鷺とり」の噺。鷺の羽をバタバタ〜と飛ばすところで舞台を回転させると面白いだろうな、とか、どこに仕掛けを作ろうかなとか、普通の落語にはないインパクトのある魅せ方を創意工夫して舞台スタッフと話し合って創りあげている。とにかくお客さんをびっくりさせたい。驚かせて、喜ばせたい。それだけです!

演目326に『鶴満寺』(昼)『七度狐』(夜)、327日(日)は『さくらんぼ』(昼)『鷺とり』(夜)を披露する。いずれの四席も雀々が20代の頃に故・枝雀師匠に稽古をつけてもらったという思いの強い作品だ。枝雀の表現を踏襲しながらも、雀々の豪快でエネルギッシュなが加わり魅せるスーパー落語として昇華!一会のライブ、是非雀々落語ワールドの陶酔境にひたってほしい。

新歌舞伎座でしか見られない!ゲスト出演の立川志の輔、明石家さんま

326日にはゲストに立川志の輔師匠が、27は明石家さんまさんがどちらも昼の部、夜の部と出演する。志の輔師匠といえば今やチケットがとれない日本で最も売れている落語家のひとり。年間に渡って多忙を極めているが雀々の祝いの会には快く出演し、華を添えてくれている。志の輔ならではの演劇的要素を取り入れた創作落語は、一度聴いたら虜になることは間違いない独特の魅力に溢れている。低音ボイスで語り始める冒頭からぐいぐいと観客の心を鷲づかみにし、会場が一体となる感動は体験した人でないとわからない。今回、本公演でも心惹かれる噺をたっぷりと熱演してくれるに違いない。志の輔師匠がどんな演目を披露してくれるのか、想像するだけでもワクワクする。

入門後に初めて会った先輩が明石家さんま

3月27日には明石家さんまさんが出演、雀々の35周年記念公演、40周年の独演会にもスペシャルゲストとして出演している。さんまさんを「兄さん」と呼ぶ雀々、桂枝雀に弟子入りをした16歳の時に初めて会った先輩がさんまさんで、当時初めて会った時のことを語ってくれた。
桂雀々
21歳だった兄さん(さんまさん)は千里繁昌亭で下足番をしてらっしゃって、赤のブルゾンにジーンズ、ウェスタンブーツ姿で、入門したばかりの僕に気軽に話しかけてくれました。僕が当時出演していた番組を見てくださってたみたいで『おー君か、桂枝雀師匠のとこ入ったんかー』って。
さんまさんは二代目 笑福亭松之助に弟子入りし、笑福亭さんまとしてデビュー、後に明石家さんまに改名し大ブレイク、1970年代後半から現在も国民的スターとして活躍し続けている。これほどの不動の人気を築き上げても、気さくで大御所のような振る舞いをしない さんまさんを雀々は敬愛している。
桂雀々
40周年の独演会に兄さん(さんまさん)にゲスト出演してもらった時、僕の弟子の優々が兄さんの着物を畳みに行ったんですよ。でも兄さんは『ええから、ええから。自分で畳む』と、自分で着物を畳まれてました。こういうちゃんとしたところは松之助師匠のお弟子さんのマンマなんやなぁと。
さんまさんが今でも芸能界の第一線で活躍を続け、業界関係者からも支持される理由がわかるエピソードだ。また、さんまさんが大阪で活動されていた頃は雀々が酔っ払ってよくさんまさんに電話をかけていたという。雀々が東京に拠点を移してからも、何かあれば連絡を入れたり、さんまさんの番組に呼んで頂いたりと45年間一門を超えての深い親交が続いている。今回の雀々からの出演依頼にもさんまさんは『あいよっ!』と一言で快諾、大阪では初となる大爆笑必至の‟さんま×雀々のフリートーク60分!”もう、想像するだけで胸が躍り出す。ファンにとっては必見の舞台だ。

これまでの芸歴45年間とこれからーー。

活動の拠点を東京に移してからの変化や覚悟
桂雀々
16歳で入門し、ウチの師匠(枝雀師匠)のところで二年間住み込みで修行させてもらって、師匠にしがみついて落語を継承し、雀々という名を残していきたいといった思いは若い頃から変わっていません。 ただ、この商売というものは世間に名を知ってもらい、売れないと意味がない。面白さに加えて色気や欲もないといけないと思うんです
芸歴45周年を振り返るとあっという間のようで長かった、と雀々は話す。芸歴35年を境に東京に拠点を移した雀々は始めの頃は不安もあったそうだ。
桂雀々
東京は稼働するまでは大変だけど動き出すと楽しい。東京に行ってから3,4年経ってなんとかやっていけるかなって自信がついた。東京は人口もマーケットも大きいし、文化も情報もとにかく速い!大阪でいる時よりも目にするものすべてが斬新で新鮮。大阪にいたらきっと出会う事もなかっただろう高田文夫先生とも仲良くしていただき、そこからもネットワークが広がっていきました。落語に関しても、落語家の人数も多いし、個性的な人がたくさんいる。それぞれの噺家が皆それぞれ人物の捉え方も物語の解釈もこんなに違うんだなって…。日々、嬉しい発見があります。
芸歴45年、まだまだ道半ば
16歳で桂枝雀に入門し、大阪で確固たる地位と人気を築き上げ、芸歴35年目となる51歳で活動を東京に移した雀々。落語家だけでなく、俳優としての幅も広げドラマや映画でも落語で培った表現力で存在感を発揮、また最近ではギャンブル依存症の家族を持つ人たちへの講演会活動も行なっている。
博打好きの父を持ち毎日のように借金取りが来ていたという雀々は、12歳で母が蒸発(ちなみに、お母様とは25周年の独演会で再会、45周年独演会もお母様はとても楽しみにされているとのこと)、やがて父も家を出て一人で生活、毎日取り立てにくる借金取りからお金を借りるほどの壮絶な体験をしている。所の人々の助けや本人の我武者羅な精神で生き抜いてきた体験記、半生を綴った自叙伝『必死のパッチ』は発売当初から話題になった。自身の経験を講演会でも話し、さらには落語も披露し笑わせたりと、現在も依存症で苦しむ人々に寄りそっている。これからは人情噺や人助けという新たな活動も増えそうだ。
桂雀々
今はまだ芸能人生の通過点に過ぎませんし、これからも伸び代があると思っています。テレビ、ラジオ、落語会、独演会、あとは先輩方との二人会など、もっと活動の幅を広げていきたい。まだまだ頑張りまっせ!

桂雀々

芸歴45周年記念公演 桂雀々独演会
ゲスト:立川志の輔(3月26日) 明石家さんま(3月27日)
公演日時 2022年3月26日(土)・27日(日)
料金 (税込)
S席(1・2階) 7,000円
A席(3階) 5,000円
特別席(2階最前列) 8,000円