【大阪中崎町】Salon de AManTo創業者、俳優・パフォーマーの天人 純さんを取材!

アマント ジュンさん
大阪

以前当メディアでも記事に書かせて頂いたSalon de AManTo(サロン・ド・アマント)今のお洒落な中崎町、古民家を改装したお店の先駆けとも言えるカフェ・コミュニティサロンであり、そのきっかけを作ったいわばレジェンドとも言える人が天人純(Amant Jun)さんです。(以下JUNさん)JUNさんは俳優でもありダンサーでもあり、経営者でもある。今回はJUNさんに古民家カフェができるまでのことや俳優業などについてお話を伺いました。場所はアマントカフェで。JUNさんに淹れてもらった美味しいコーヒーをいただきながら楽しくお話を聞かせてもらいました。

20年前、中崎町は何もない住宅地だった。

大阪出身のJUNさんは経営者でもあり、舞踏家、俳優でもあり、オンラインサロンを主宰されていたりと幅広く活動をされている。

そして若い頃からさまざまな国を訪れ旅をしていた彼は、帰国後はアーティスト活動をしながら同じアーティスト仲間たちと生活し活動できる場所を探していたところ、辿り着いた場所が今の中崎町であった。

20年前、中崎町は今の中崎町とは違い何もない住宅地だった。大阪空襲ではお地蔵さんの周りには空襲を落とさず、この辺りは守られていたため、中崎町の多くの家が焼かれずに済んだ。そして古民家が多く残り、現在はその古民家を改装したカフェや美容室、雑貨屋さんができ、お洒落な街として賑わっている。そして現在の中崎町の古民家改装スタイルの先駆けとして最初に始めたのがJUNさんである。

JUNさん
一切ごみを出さずに、全てリサイクル、廃材などを集めて手作りして、パフォーマンスしながら古民家を改装していきました。

そんな彼を、初めは遠くから見ていた人たちが少しずつ集まってきて彼を手伝ってくれるように。最終的に多くの人々を巻き込んで、《古民家再生プロジェクト》というプロジェクトとして動き出した。

JUNさん
僕は図面が書けないのですが、そういった専門的な知識を持っている人(職人さん)もこの町には多くいて、例えばサッシ屋さんや、水道屋さんや大工さんたちが周りにいて、そういった知識を教えてもらいながらみんなで作っていったんです。地域の子ども達、大人も一緒に、地域の人々で作り上げましたね。

アマントカフェ入口 ツタに覆われた外観が印象的。このツタも自然に生えて成長したんだとか。

そもそも、なぜこの場所でこのような形のカフェを作られたのですか?

JUNさん
お店が出来てから僕、コーヒーも淹れた事なかったからね。『文化祭か!?』とはじめは言われたりもした(笑)僕の実家が麻雀屋で家業を継ぐか、芸能人を辞めるかで当時は追い詰められていたのかな・・・。当時所属していた芸能プロダクションを辞めて、エンターティメントというよりも”アーティスト”という方向性で行きたかった。だけど、アーティストだけでは食べていけないから自分の飲食店にステージがあれば場所代がタダでご飯も食べられる、そして二階で寝泊まりしたら家賃も必要ないと思いこういった形の場所を作りました。

こうして同じ志を持つアーティスト、漫画家、映画監督、画家など夢を持っている人たちがみんなで共同で場所を使おうというようになりそこから、コミュニティサロンという現在の形へと遂げていった。

現在も多くのアーティストや旅人がJUNさんを訪ねてきている。そしてサロンドアマントは総合的なコミュニティサロンとして、日本だけでなく海外にもその名を轟かせるようになる。

実際にコロナ禍前は海外からの観光客も多く訪れていた。

旅で出逢った人々も訪れる場所

JUNさんが世界中を旅しているときにタイで助けられたお坊さんの兄弟弟子にあたるタイのお坊さんが常駐、瞑想会がアマントカフェの二階で行われている。日本で唯一、日本語でテーラーバーダの本格的な瞑想を受けられる。

外国人観光客も多く訪れるのはJUNさんが旅先で出会った人々と仲良くなったのをきっかけに、繋がりが繋がりを呼び口コミで広がり、来日した際はSalon de AManToに寄られるんだとか。こうして多くの人が集まってくるのもJUNさんの人柄が魅力的だからですよね。

俳優として映画でも活躍

俳優としても活躍されているJUNさんは、今年公開された映画『もったいないキッチン』に出演、さらに今年の東京国際映画祭「Tokyoプレミア2020」にノミネートされた『カム・アンド・ゴー』にも出演。本作では中崎町のカフェのオーナーとして出演、サロンドアマントの系列店 「朱夏」もロケ地の一つとして使われカフェの店員も実名で出演されている。

JUNさん
映画をきっかけに、町おこしになるといいなと思って。なのでお店の名前もスタッフの名前もそのままでというアイディアを出しました。

天劇キネマトロン

4人以上集まれば、いつでも上映する全国初の劇場《逆指名ロードショー》何をロングランし、いつ上映するか…それは貴方が決めてください!!という、ユニークな「天劇キネマトロン」は「カフェアンドバー朱夏」の隣に併設されている。

 

 

JUNさんと中崎町と映画『カム・アンド・ゴー』

プラネットプラスワン(名画座)は同じ中崎町にあるが、この会社は映画を上映するだけでなく製作者を育てるという企画も行っていて、そこでJUNさんが知り合ったのがマレーシア出身の若手映画監督リム・カーワイ監督だった。ちなみに今回の取材とYouTubeの撮影はもともと中崎町のレジェンドとしてJUNさんを取材予定だったのですが、カム・アンド・ゴーに出演されていることを予告編を観て知り急遽映画のお話も訊けることになりました。すごい偶然です。

JUNさんのワークショップ

また、今回取材させていただいた日はJUNさんのワークショップがあり、その様子も少し見学させてもらいました。今回の生徒さん、一人は北海道、そして沖縄から遥々JUNさんの講座を受けに来られたんだとか。

今後の活動や中崎町に対する想い

マキ
JUNさんの今後の活動のこと、また今後大阪中崎町がどのように盛り上げていきたいですか?

JUNさん
僕が中崎町をどうこうするとか大それたことはないですが、日々淡々と過ごすことかな。

そして、ビジネス・生活・ボランティアが分かれていない状態、一緒になり進んでいる街は珍しいと思っていて、中崎町という一つの町のあり方、これはこれで突き詰めていきたいなと。コロナと共存する時代となり、今後人々が都会を離れて地方で暮らすという動きに拍車がかかると思いますが、例えば田舎などにいきなりビルを建てるわけにはいかないですよね。空き家などの再利用として、そこを開放しそこでシェアオフィスを作ったりやコミュニティ活動をするといったことになるのであれば、是非うちを、Salon de AManToを参考にしてらえたらと思いますね。20年のノウハウが積み重なっているので。

マキ
JUNさんはオンラインサロンも主宰されていますよね?

JUNさん
はい、できるだけ、色んなジャンルに目を向けてもらいたいので、僕たちが行っている植林活動や平和活動、被災地支援、世界情勢だったりを発信しています。と同時にこの繋がりが被災地支援の助け合いのネットワークになっているんです。いざって時に助け合えるような全国ネットワークにしていけたら、そして今後各地にこういったコミュニティもできていけばいいなと思っています。

リンク

KANSAIPRESS編集部から

JUNさん今回取材させていただくのは二回目なんです。JUNさんは一言で言うとミステリアス。あまり多くを語らない、何か奥に内に秘めた熱いものをお持ちのような印象を私は受けました。それが奥ゆかしさを生み出し、俳優、ダンス、アーティスト活動という”表現すること”に繋がっているのでしょうか。様々な活動をされている中で、多くの人が彼を慕って集まってきている。これだけ多くの人を巻き込み成し遂げていっているところがまさにカリスマ。お話している中で感じたJUNさんのお人柄、器の大きさや懐の深さに、私も少しは見習わねば思いましたね。そしてJUNさんとてもお忙しい方なので、中崎町で彼に会えた人はとてもラッキーな人かも?お忙しい中、取材・撮影のご協力ありがとうございました。

取材・文/ごとうまき

動画:撮影・ディレクション/阿久津健一