【藤井香愛さんインタビュー】曲の主人公とともに自身も成長「今後も地元と演歌歌謡曲を盛り上げたい!」

インタビュー

関西プレスに3度目の登場!今年デビュー7年目を迎えた藤井香愛さん。2024年4月に発売された6枚目のシングル「純情レボリューション」のタイプCが10月2日にリリースされ、11月16日(土)には「香愛レボリューション2024in大阪」(振替公演)が、“伽琉駝門(カルダモン)カフェ”で開催される。「純情レボリューション」に合わせて、長い髪をバッサリと切り、さらに艶っぽく大人の女性へと進化した藤井さんにインタビュー。歌への思い、プライベートのことなど、沢山お話を伺いました。

レコーディングではこれまで最も苦戦した

── 今作も作詞を及川眠子先生、作曲を幸耕平先生とタッグを組まれての書き下ろしです。「純情レボリューション」はどのような曲ですか?

藤井
相手のことがとても好きだけど、ずっと振り回されている女性が変わりたいと決意し、相手にケジメをつけるという曲です。純情な気持ちがあるからこそ、きちんと向き合って欲しいと……。そのためには自身も覚悟を持って変わっていこうという、女性の強い覚悟と信念が描かれた曲です。

── 耳に残るキャッチーなメロディーと歌詞が印象的です。

藤井
サビから始まる曲をいただいたのは今回が初めて。それも「ダメよ逃がさない イヤよ返してよ」というワードもインパクトがありますよね。ここは一番セクシーさを意識して歌っています。サビが最初に来るという手法も、YouTubeやSNS全盛のいまの時代に合っています。また、萩田光雄先生のイントロからゴージャスにアレンジしてくださっている手法も素晴らしく、時代に合わせて作っておられる先生方に脱帽です。

── レコーディングではこれまでで一番苦戦されたとのことですね。

藤井
実は一度録り直しました。最初の収録時、何回歌ってもしっくり来なくて……。1週間ぐらいしてから幸先生から録り直そうかと提案していただきました。2回目の収録に臨む際に、猛練習。その間に衣装も、振りも出来上がって、髪の毛も切りました。その影響もあったのか、イメージが湧いてきて歌い方がガラリと変わったんです。

ビジュアル面でもガラリと変化することがテーマの一つだった

── 女性の変革・成長を歌った楽曲とのことで、藤井さんも長かった髪をバッサリと切り、イメージチェンジをされましたね!

藤井
「純情レボリューション」のイメージに合わせて切りました。短くするのは高校生以来で、かなり勇気が要りました。はじめはボブスタイルにイメージが湧かなかったのですが、衣装のイメージが出来上がってくると、敢えて短くして“抜け感”を出すのもいいかなと。前作はウイッグ付けてポニーテールで長かったので、余計に短くした反動が大きいですよね。

── 内面の変化はありましたか?

藤井
これまでも幸先生やスタッフさんに自分の意見を伝えていましたが、今作で、より自分の意思や希望を伝えられるようになりました。ただ歌うのではなく、セルフプロデュース力も身についてきたと自負しています。先生方がその時の私に合った曲を書き下ろしてくださっているので、私もそれに応えたく、しっかりと藤井香愛像を作っていきたいという気持ちがあります。

曲の主人公も成長している

── タイプAのカップリング曲「うらはら」は懐かしさと新しさを感じるような曲ですね。詞の世界観にも引き込まれます!主人公の女性に対してどのように感じますか?

藤井
同じシチュエーションに遭遇したら私ならジーッと見てしまう……。憧れの女性像であり、共感する部分もあります。終わった恋の歌ですが、リズムやメロディーは軽やかです。歌う際は力を込めずに、でも「純情レボリューション」と繋がるよう、大人の色気は意識しながら歌っています。

── タイプB「最後のわがまま」も同じ別れの曲ですが、全く違いますね。

藤井
佐藤和豊先生に初めてアレンジしていただきました。とてもドラマティックなアレンジに仕上げていただき、感情を込めて歌うことができました。「純情レボリューション」と共通しているのは主人公の意志の強さ。純情な気持ちで一緒にいる人もいれば、今作のようにすごく好きだけど自分の道を歩むという人もいて、いろんな恋の行方が描かれています。

── そして10月2日に発売されたタイプCの「迷子の子猫たち」はロックテイストですね。

藤井
街を彷徨う男女の恋愛模様や、孤独感を描いています。前作の「夢告鳥」よりもロックな曲なので、とても楽しく歌っています。及川先生と幸先生のコンビで手がけていただくのは今回で3作目ですが、最初の「一夜桃色」は、もう少し年代が若めの女性が主人公。「夢告鳥」ではちょっと強くなって自立していく女性。そして今作はその両方を兼ね備えた女性が主人公で、曲の主人公がどんどん成長しているように感じます。今後も曲とともに成長していきたいです。

トレーニングで身体づくり

── 現在はパーソナルトレーニングにはまっておられるとのことですね。

藤井
この曲に向けて昨年の9月からジムに通い、11月に食事制限を開始。その辺りからみるみる身体が変化しました。さらにトレーナーさんに「この衣装が着られるような身体にしてください」と衣装を見せて、上半身中心に鍛えました。いまも週2回通っていて、挫けそうになったときはストイックな田中みな実さんを思い出し「田中みな実〜!」って心の中で叫んで鼓舞しています。

── デビュー7年目になりますが、いまの目標や挑戦したいことは?

藤井
演歌歌謡界は男子が盛り上がっていますが、それに比べて女子は盛り上がりに欠けているので、ちょっと悔しい思いもしています。演歌・歌謡曲女子をもっと盛り上げたいと思っています!私の地元の東京・中野もどんどん良くなってきているので、もっと地元に貢献して中野区をPRできたらと思います!

インタビュー・文・撮影:ごとうまき