毎月開催されているKOBE流行歌ライブ。第213回目は“徳間ジャパンスペシャルver.〜”が、8月31日(木)に新開地アートひろば2階ホールで開催された。出演は浅田あつこ、こおり健太、高橋樺子(with 沖縄三線奏者:矢島 敏)、ユリアの4名の華やかなステージが展開された。
トップバッターは、昨年10月にデビューしたユリア。自身が作詞した『どこか遠くへ』、歌手で彼女をプロデュースしている水瀬あやこのカバー曲『大阪ノスタルジー』を披露。そしてユリアが亡き祖母への想いを綴った『宝物』を心込めて歌い上げた。
続いてステージを飾ったのは高橋樺子。もず唱平の弟子として2011年6月にデビューしてから、東日本大震災の復興支援や、ボランティア活動を続けながら歌を届けている高橋は、1年ほど前から沖縄に移住。三線奏者の矢島敏も途中から合流し、『ウートートゥ』『四丁目のスナック』新曲『さっちゃんの聴診器』を含む5曲を披露。『さっちゃんの聴診器』は″西成のマザーテレサ”と呼ばれた女医・矢島祥子さんの実話を基に作られた。
今回唯一の男性歌手として登場したこおり健太の軽快なMCは毎回面白く、定評がある。今回も自虐ネタで会場を大いに沸かした。『乗換駅』『忘れ針』新曲『しろつめ草』などの5曲を披露し、美声を響かせた。今年で15周年を迎えたこおり健太、15周年記念コンサートが開催されることになっていて、関西では11月11日(土)に大阪京橋・ベロニカで予定されている。
KOBE流行歌ライブでは、お馴染みの昭和歌謡を歌うコーナーで、4人がステージに揃って登場。ユリアはテレサ・テンの『故郷はどこですか』を、高橋樺子はサザンオールスターズの『チャコの海岸物語』を沖縄要素を取り入れ三線の音色とともに熱唱。こおり健太は『女の意地』と、ここでも女歌を届けた。そして浅田あつこは『たそがれの御堂筋』を歌い、懐かしい曲に観客は酔いしれた。
ラストを飾ったのは今年で30周年を迎えた浅田あつこ。『河内おんなのバラッド』の間奏ではお馴染みの「誰がおばさんや」というセリフを茶目っ気たっぷりに言って客席を沸かす。
10周年記念曲『紅い川』、最新曲の『海峡雪しぐれ』カップリング曲『西成の櫻(はな)』を透明感ある伸びやかな声で歌いあげた。
KOBE流行歌ライブは9月は14日(木)に開催され、10月は19日(木)に開催予定。
取材・文・撮影:ごとうまき