2023年1月5日(木)から20日(金)まで大阪・新歌舞伎座にて、新春特別企画 コロッケ 芸能生活43周年記念「歌・舞・笑Special」が上演されている。新歌舞伎座にて7度目の座長を務めるコロッケにとって本公演は、テレビ番組「ものまねグランプリ」を卒業して初めての舞台。本記事では1月6日(金)昼の部の公演をレポート。
本公演はコロッケ一座が繰り広げるものまねのステージが二部構成で展開される。第一部には「モノマネ紅白歌合戦」と題して、ものまね界のレジェンド・コロッケとその仲間たちが‟禁断のものまねコラボ”をお届け。第二部の「ものまね新年会」では、新ネタや爆笑ものまねメドレーなどが繰り広げられ、とにかく笑いに溢れたステージとなっている。コロッケと共にステージに彩りと笑いを添えるのは、ノブ&フッキー、トニーヒロタ、西尾夕紀、ビューティこくぶ、坂本冬休み、原俊作、JOJOが顔を揃える。正統派からパロディー派まで、幅広く展開され、一部と二部を合わせて約50名以上の大物歌手のものまねが楽しめる。
第一部、「出てくる人は全てニセモノ、本物はいません!」と言って登場したのは、北島三郎に扮したコロッケ。特徴を捉えたものまね芸と独特の間に、幕が上がるやいなや、客席からどっと笑いがおきる。『テレビでは絶対見られない大物だらけの日本歌謡史 モノマネ紅白歌合戦!』の名の通り、テレビでは見れない、というか、見せることができない禁断コラボによる歌が披露される。天国にいるあの歌手も、昭和の大スターも…。ニセモノだからこそ、奇跡の大集結が実現している。コロッケとものまね芸人が早着替えして、変幻自在の姿と懐かしい名曲に胸が高鳴るし、ものまね芸人の、爆笑ものまね芸のほか、歌手・西尾夕紀のパワフルな歌声も聴き逃してはならない。
第一部の最後には、コロッケが10年間取り組んでいるという「モノマネ楽語」を披露。自ら″楽語″と銘打って、ものまねキャラで熱演。登場人物が皆ものまね有名人というのがポイントだ。
第二部の「ものまね新年会」では、出演者たちがステージ上で新年会を開催。それぞれが新ネタを披露し、テレビでは放送できないネタもたっぷりと堪能できる。その後も、ものまねのオンパレードは尽きることがなく、コロッケのものまね早変わりメドレーや、アクロバットダンス・カンパニーG-Rocketsのアクロバットパフォーマンスからも目が離せない。
‟お臍が宿替えするほどに笑う”という言葉があるが、まさにその言葉がぴったりな公演。これだけ笑うと、今年は前途洋々な年になりそうな気がしてならない。
ちなみに、本公演から幕間(休憩時間)では、客席にて黙食での飲食も可能に。劇場も少しずつではあるが、コロナ禍前の光景に戻りつつあり、希望が感じられる。
生の舞台でしか、もう見ることのできない極上のエンターティメント、コロッケ一座のものまね天国にどっぷりと酔いしれ、2023年を最高の幕開けにしたい。新春特別企画 コロッケ 芸能生活43周年記念「歌・舞・笑Special」は、1月20日(金)まで大阪・新歌舞伎座にて上演中。
公演概要・チケット
新春特別企画 コロッケ芸能生活43周年記念「歌・舞・笑 Special」 | |
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公演期間 | 2023年1月5日(木)~20日(金) |
料金 | (税込) 1階席 9,500円 2階席 5,000円 3階席 3,500円 特別席 11,000円 |
チケット:新春特別企画 コロッケ芸能生活43周年記念「歌・舞・笑Special」 ○一般発売 | 新歌舞伎座ネットチケット[演劇 寄席・お笑いのチケット購入・予約] (pia.jp)
新歌舞伎座テレホン予約センター:06-7730-2222(午前10時~午後4時)
撮影:髙村直希
取材・文:ごとうまき