【GWに観たいおすすめ映画】これぞエンターテイナー!至高の一本『マリー・ミー』

(C)2021 Universal Pictures
ラブコメ

ハリウッドで最も成功したラテン系の女優ジェニファー・ロペスが製作・主演を務め、ポップスターと平凡な数学教師との恋を描いた、元気が出るラブコメディが4月22日から公開中、とりわけデートで観る映画にはピッタリな多幸感溢れるエンタメムービーだ。

あらすじ

数学教師でシングルファーザーのチャーリーはある日同僚のパーカーに世界的歌手カットのライブに誘われ行くことに。カットと彼女の恋人である音楽界の新星バスティアンは、ライブ中にファンの前で華々しく結婚式を挙げようとしていた。しかし式の直前にバスティアンの浮気が発覚し、カットは失意のどん底に落ちる。そんな中ステージに登壇した彼女は、客席にいた見ず知らずのチャーリーを指名し、突然プロポーズするという破天荒な行動に出て世間を騒がせる。ファンやマスコミの目もあることから、まずは3ヶ月、互いを知るところから結婚生活を始めることになる2人。果たしてどのような展開になるのだろうか…?
ポップスターとSNSをしないどころかスマホさえも持っていない数学教師がどのように距離を縮めていくのかが見どころの一つ。
数学教師チャーリー役に「ワンダー 君は太陽」のオーウェン・ウィルソン。コロンビア出身の世界的レゲトン歌手マルーマが、カットの婚約者バスティアン役で今作初の映画デビューとなる。

(C)2021 Universal Pictures

解説・レビュー

ちょっとストーリーが出来過ぎなほどではあるが、鑑賞者たちに夢と希望をもたらせてくれる最高にハッピーな作品。老若男女問わず楽しめる。

(C)2021 Universal Pictures

かつては結婚は女性が男性からの言葉を待って男性の条件に従っていた。だけど今はもう違う。女性が選ぶし、女性からのプロポーズだって全然あり!現代を象徴した描かれ方も心憎い。さらに「問題に集中すれば答えは出る」「才能は賞でははかれない」「結婚は取引」「SNSは歪んだ現実」などといった思わず唸るような金言も多い。
さて本作は世界的な人気を誇るジェニファー・ロペスが大スターの歌姫という、彼女自身と重なる役どころを楽しそうに演じている。そういえば最近ベン・アフレックと二度目の婚約をしたことからも、妙に現実味が増す。オーウェン・ウィルソンの演技の上手さは言うまでもないが、やはりチャーリーの娘、ルーを演じた子役のクロエ・コールマンが最高に可愛くって、今後の活躍が楽しみでならない(ガンパウダー・ミルクシェイクでも一際目を引いた)。マネージャー役のジョン・ブラッドリーも絶妙な程ポジションと存在感で影を残してくれた。
歌やダンス、ジェニファー・ロペスのとびきりの笑顔に、とにかく元気をもらえる王道ラブコメディです。

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マリー・ミー

監督:カット・コイロ
製作:ジェニファー・ロペス 、エレイン・ゴールドスミス=トーマス 、ジョン・ロジャース ベニー・メディナ
原作:ボビー・クロスビー
脚本:ジョン・ロジャース タミー・セイガー ハーパー・ディル
キャスト:ジェニファー・ロペス、オーウェン・ウィルソン、マル―マ、ジョン・ブラッドリー、サラ・シルバーマン
原題:Marry Me
製作:2022年製作/112分/G/アメリカ
配給:東宝東和

文/ごとうまき