【心斎橋】『日本料理みな都』で侘び寂びの世界を堪能~関西んまきもん~

日本料理みな都の湊谷芳弘さん(写真左)と岸田怜男さん(写真右)
Gourmet

東心斎橋にある 日本料理『みなと都』

関プレちゃんねる『関西ンマキモン』、今回は心斎橋にある日本料理のお店『みな都』さんに伺いました。

 

 

みな都の店主湊谷さんの作る一皿一皿はとても丁寧で上質な味に定評がある。季節の素材を活かして作る日本料理を堪能できる。創業当初から足繁く通うファンも多い。

 

店主の湊谷さんは辻調理専門学校卒業後、吉兆や心斎橋の名店で修行を積まれた後にここ「みなと」をオープン。今年で21年目を迎える。料理人としての腕前は確かである。また、料理学校の講師としても活躍されている。ちなみに店内は湊谷さんが、設計されたそう。

 

無形文化財の和食の良さとは

湊谷さん
和食の良いところは季節感を出せるところですね。食材だけではなく器や香りで季節感を出す。日本料理は五感で味わう。なので、器にも拘っています。清水焼の他にも土ものや新しい作家さんのものや現代初期〜江戸時代まで様々な器を揃えています。器は好きですね。
 

まき
繊細な日本人ならではの生み出した文化ですよね。緊急事態宣言中は休業されてましたが、解除後しばらく経ちましたが状況はどうですか?

湊谷さん
2ヶ月近く休みました。当店は60代から80代の常連さんも多いので用心されている方が多く、以前東京アラートが出た時はキャンセルが多く出たりもしました。でも、今は戻ってましたね。
 

まき
割烹料理、懐石料理となるとどうしても若い世代には敷居が高いイメージがあります。でもこのクオリティーにしてはリーズナブルだと。湊谷さんも気さくな方ですし。

湊谷さん
シンプルに日本料理の良さを若い方に伝えたいんです。もっと来て頂きたいですね。時々若い方が職場の上司と思われる方と来られていますが『美味しい』と言って食べてくれる。若い方にも美味しさを分かってもらえるのは嬉しいですね。

 

岸田怜男さん(写真左)は現在湊谷さんの元で修業中。 

湊谷さん
今後の思いや目標として、若い人を育てていきたいです。最近では料理人に修業はいらないなどという声もありますが、やはり土台をしっかりと固めることは大事だと。日本料理を次の担い手に伝承していくことが今の私の役目かなと思っています。
 

会席料理 単品からでも注文可能

懐石料理 =千利休=茶花  店内には美しい茶花が

お料理と共にいただいた日本酒が最高にンまかった。日本酒の種類も沢山あるみたいです。

お料理、器、空間 この時間そのものが一期一会であり大切な時間を過ごしてほしいとの思いで湊谷さんは心を込めて作られています。

住所:〒542-0083大阪市中央区東心斎橋1-15-25リッツビル1階
アクセス:御堂筋線 心斎橋駅から徒歩3分、堺筋線長堀駅から徒歩8分
電話番号:06-6253-2633
営業時間:17:30~22:30(L.O.21:30)
定休日: 日曜日・第一月曜日(日・月連休時は日曜日営業)
席: 16席

KANSAIPRESS編集部から

お料理が見たいという方は動画をご覧ください。取材に伺ったのは6月、お料理を通して初夏を味わえました。日本人でよかったと思える時間でした。今回快く取材を引き受けてくださった湊谷さん、本当にありがとうございました。若い方にも足を運んでもらいたいとのことです。本物を知るという意味では最高のお店ではないかと。(でも、お騒ぎはダメよ)

取材・文/ごとうまき