“ポッポポポポポポッポー♪” で一世を風靡した鼠先輩を覚えてますか?
2008年に発売された「六本木~GIROPPON~」の「 ぽっぽぽっぽ」のフレーズは当時の流行語に。 大ヒット後の2009年に芸能界を引退し、 表舞台から姿を消した鼠先輩が、ついに復活!
今作も“ポッポ”から“ピピポ” とキャッチーなフレーズとメロディーで展開。 ヒット曲の流れを汲んだ歌謡テイストの「ありがとさん」、 子供も一緒に歌って踊れる「ピピポ体操」、 令和の時代らしく海外進出も視野に入れた「ピピポ体操( 英語バージョン)」の三曲同時デジタルリリースとなる。
もともと鼠先輩にちなんで、
新曲のことや、一躍時の人となった当時のおもしろ話、 波瀾万丈な人生を歩んできた彼ならではの視点で、 人生哲学を語ってもらいました。 パンチパーマもユーモラスなところも、14年経っても健在です!
みんなの愛と優しさがたっぷり詰まった新曲
今作は、作詞・作曲・編曲からミュージックビデオ、 ティザー映像の制作にいたるまで鼠先輩が手がけている。
歌録りは普段からお世話になっている知り合いの、 築37年のマンションのシャワールームを改造したレコーディング スタジオで行い、ミュージックビデオの撮影場所は、 全て知り合いの店を無償で借りて、 出演者も全員ノーギャラで出演。 みんなの優しさと愛で出来上がった作品となっている。
撮影スタッフも自分を含め3人で行いました。 お金をかけなくても面白いことができるんだってことを知ってもら えたらって思います。
ーーコロナ禍に制作された3曲( 歌詞もコロナ禍で会いたくても会えない…という様な歌詞)、 聞くだけで元気になります。コンセプトは“日本を元気にしたい” ですよね?
いや、“世界を元気にしたい”です。 英語バージョンで出しているので、 仮に日本で流行らなくてもいいから世界で流行って欲しいですね。 韓国のPSY(サイ) やジャスティンビーバーと同じくらいの活躍をしたいので、 世界を目指していますよ。“飛沫ソング” って聞こえは悪いですが、“ 飛沫を飛ばしても気にならないくらいの世界になって欲しい” という意味合も込められています。
ーー子どもも楽しめるピピポ体操、 どんな想いが込められていますか?
コロナ禍によって、保育園、 幼稚園や小学校などの多くのイベントが中止となって、 子供たちが可哀想だなと。 うちの子なんかマスクの日焼けの跡が付いちゃって…。この曲で、 歌って踊って楽しんでもらえたら。 ピピポ体操では誰も見ていない私のYouTubeチャンネルに出 演している子どもたちが一緒に踊ってくれています。あ、 この曲がヒットしたらYouTubeやめます(笑)。
ーーYouTubeも新曲のビデオも全て自分で編集されています が、 デビュー前に働いていた制作会社でのスキルが活かされているので すね?
もちろんそれもありますが、 子どもが生まれてから要所要所でビデオを回していて、 編集してDVDにしたりして楽しんでいる。 趣味として今も続けています。
ーークラウドファンディングのリターンも豊富でユニークです。
集まっても集まらなくても、キャバクラで豪遊します! 一つのプロモーションになれば…。リターンは沢山ありますが、“ 鼠先輩一日貸し出す”など特にオススメです。
コロナ禍、仕事ゼロでも苦じゃなかった。
新型コロナウィルスの影響によって決まっていた仕事が全て無くな り、収入が無くなり、途方に暮れたという鼠先輩。 コロナ禍が自分自身を見つめ直すきっかけにもなったと話す。
ーーコロナ禍によって変化したことは?
自分自身と対話する日々が続き、色々な事を考えました。 コロナによって世の中の価値観や常識が一変しましたよね。 エンタメ業界はとくに。いろいろ考えて“再度、 歌い手として活動しよう”と決心した。 歌の持つ力を信じています。コロナ禍で色々変わりましたが、 唯一変わらなかったものは、パンチパーマです(笑)。 これだけは守っていかないと(笑)。
ーーコロナ禍は仕事がゼロになったとか…
はじめは貯金を切り崩していました。 こんな風貌ですが一応お父さんですし、犬もいますし、 家族を養っていかないといけない。 営業活動をちょこちょこしたり、 2年前から時々知り合いの植木屋のお手伝いをさせてもらったりし て食い繋いでいました。 そこで新しいメロディーや歌詞が浮かんだりしてね。 だけどこの状況が苦しいなんて思っていない。むしろ面白かった。 家にいたらそれはそれで楽しいし。ただ、 もう二度と経験したくないですけどね(笑)。
ーー鼠先輩の新曲について自身のお子さん達はどのような反応を?
ピピポ体操は、私の子ども達にも好評で、子ども達によく“ ポッポ”“ポッポ”っていじられてます(笑)。 最近になって私の仕事の事が色々と分かってきたみたいですが、 小さい頃は「なんでこんな頭にしてるんだろう?」って言われて。 ずっと家にいるし、不思議だったんでしょうね。「お父さん仕事何してんの?」って聞かれたら「一応システムエンジニア」って答えてました(笑)
なんでも経験、人生面白がったもの勝ち
中学生の時にブルーハーツに影響を受けバンドをはじめ、 歌手を目指す。20歳頃から世界中を旅し、海外で音楽を学んだ。 帰国後は就職し、イベントなどの舞台に立っていたところ、 音楽関係者に声をかけられ2008年メジャーデビュー。 瞬く間に大ヒットするも、2009年に突然引退宣言。 引退後は主に地方営業や、BAR経営にも携わり、 毎晩酔って歌っていたという。
ーー当時月収が1200万円のときもあったとか。 印象的なエピソードなどはありますか?
14年前の超売れていた時、 知り合いや後輩15人連れて焼肉をおごり、 その後六本木の高級キャバクラで豪遊するも、 なんとお会計が85万円! 今思うとあの時居た知人や後輩に1割で良いから返してもらいたい です(笑)。今作が売れたらまた焼肉行って六本木の高級キャバクラと高級ソー プに行って経済回します!
ーー若い頃の数年間の海外での放浪生活が、 今どのように活きていますか?
日本では考えられないような光景を沢山見てきたのもあってか、 何に対してもびっくりしなくなったし、感動しなくなった。 例えばインドだと、川に人が流れているのが日常だったり。
ーー過去に2000万円騙されたと‥
あれねぇ、今でも怒ってますよ。まぁ、これも経験ですよね。 よく借金でどん底だ〜、失敗だ〜、って言ってる人もいるけど、 これも一つの経験と捉えて前向きにいかないとなって。 生きてりゃもっと最悪なこともある。何事も経験!
鼠先輩の人生哲学
ーー様々な経験を重ねている鼠先輩の人生や思い出を“モノ” に例えるなら?
“景色の良いジェットコースターに乗っている感じ”かな。 景色はいいんです。沢山楽しい経験させてもらっているし、 一生勉強させてもらっているなぁと思ってます。そもそも僕、 失敗したなんて思ってないんですよ。若い人たちに伝えるなら、面白くないことも、 面白がる気持ちを持って欲しいし、 どんどんチャレンジして欲しい。 チャレンジするには度胸もいるし、 人って持てるものって決まってるから、 捨てなくてはいけないものもいっぱいあるけれど。 常識なんか壊して新たなものを作っていくべきだと思う。
ーー今後挑戦したいことは?
今はまだ具体的には話せないのですが、 やってみたいことは沢山ありますよ。ただ一つ言えるのは、 僕のことを応援してくれる人たちと人生を共にし、 楽しんでもらいたいって思います。人生楽しんだもの勝ち! そういった考えのもと、パンチパーマで頑張っております!
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インタビュー・文/ごとうまき