大阪出身4人組ボーカルグループ“OverTone”( 略してオバトン)は圧倒的な歌唱力を武器とし、 2017年9月に地元・ 大阪で結成してから瞬く間に活動拠点を全国区へと拡大、 2022年3月12日、配信シングル『ゼロ』 でメジャーデビューした。
メンバーは、八上和希、GUCCHI、NOWAR The 匠、 アマノで構成され、全員がメインボーカルを担当。 キャッチーなメロディ・歌詞、 4人が織りなす美しいハーモニーが聴く人の心を包み込む。
ツアーへの意気込みや、 ライブやファンへの想いなどを語ってもらった。
スタイリッシュでクールな4人組かと思いきや、話すと大阪の“ おもろいお兄ちゃん!”届け、オバトンの魅力!!
Contents
ツアーへの意気込み
コロナ禍に入りライブの本数がめっきり減り、 ツアーも出来なかった。 ずっとついてきてくださったファンの皆さまの目を見て、 感謝を込めてしっかりと歌い届けたい。
彼らを応援する“オバハン”(=オバトンファン、 大阪弁で敬愛を込めている) たちへの感謝の想いがインタビューからも伝わってくる。
コロナ禍前とコロナ禍でライブは一変し(観客はマスク着用、 以前のように声を出せない中)最初は戸惑いもあったと言う。
お客さんの顔も見えないから、MC滑ってないかな? みんな楽しんでるかな?って不安になる時も。 みんな笑うことさえも遠慮しているように見えたり…。 だからこそ、しっかりとみんなの目を見て、時間を共有したい。 アルバムを引っさげてのツアーは約2年ぶりなので、 自分たちもおもいっきり楽しんで、“楽しさ” を伝染していけたら。
メジャーデビュー後、 メディアへの露出が増えた影響もあり、 初めて僕たちのライブに来てくださる人もいると思います。 ライブのMCではかなりはっちゃけて楽しんでいるので、 曲だけでは知ることのできない僕たちの魅力を知ってもらえたら。
大阪出身・ 在住の4人の軽快でハツラツとしたMCが楽しめるのもオバトンラ イブの醍醐味。彼らの美しい歌声と、 大阪ノリの面白いメリハリあるギャップにキュンとする。
メジャーデビュー後の初のツアーで、 1年ぶりのツアーです。 ファンの方にとっても久々のオバトンワンマンライブ、この“ 空白の一年”、 僕たちがどのように成長したのかを感じてもらえたら。 そして今回初めて見に来てくださる方には、 オバトンについていきたい!って思わせるような、 心を打つライブにしたいです。
一方で責任感も感じると話す。
メジャーデビュー後、 関わってくださる人の数が増えたこともあり、 より責任感が増しました。前のライブよりも、 常に得点を更新していこうという意識でやっています。
メンバーの第一印象
ーー結成5年目互いの印象はどのように変化してきた?
八上、GUCCHIが16歳、匠は20歳から音楽活動を始め、 結成前はそれぞれがソロ活動をしていた。 4人の出会いから現在に至るまでの印象を訊く。
匠くんとの出会いのきっかけはSNS、 匠くんからDMで僕に直接会いたいといった丁寧な文章で送られて きて…。後日、カラオケに行こうと駅で待ち合わせをしたら、 匠くんが待ち合わせに15分ぐらい遅刻してきた。 2歳年上の人の初対面での第一声が“すみません”で、 僕はその瞬間からちょっと舐めてたかもしれない(笑)。でも、 今では先輩らしい一面を見せてくれている。 当時ライブで初めて知り合ったGUCCHIの第一印象はヤンキーで したが、徐々に彼を知っていくにつれて、 ヤンキーとは180度違う印象に。
結成前に偶然アマノ君の歌声を聴くことがあって、 歌のうまさに衝撃を受けた。人柄については今でも掴めない。 ミステリアスな存在です。
アマノとは中学校の同級生。 一番付き合いが長いのに未だに何を考えているのかわからないし、 掴めない。掴んでるのは、彼の好きな食べ物。( アマノに向かって)びっくりドンキー好きやんな。
なぜかそれから話の流れが、食べ物やアレルギーの話へと…(笑)
就職蹴って、オバトンに人生賭ける
当時大学4年生だったアマノは、 消防士になるため公務員試験を受けようとしていた。 だが結局就職はせず、オバトンに加入、歌手としての道を選んだ。
実はオバトンに誘われる前には、 すでに消防士になることを諦めていた。一度っきりの人生、 子どもの頃から漠然と抱いていた歌手の夢を叶えるべく、 音楽の道へ進もうと決心した。そんな矢先、 以前から将来のことを相談していた八上に声をかけられた。 色んなタイミングが重なって、ここにいます。
中学では“歌が上手いと言えば八上とアマノ” と言われていた。 俺の方が上手いって思って内心ピリピリしていたけど(笑)。
合唱コンクールでは八上とアマノの二人にマイクを持たせるという 声も先生から上がったほど、2人の歌のうまさが際立っていたという。
なぜ音楽だけ…?コロナが憎かった。
コロナ禍では、ライブ活動、音楽活動ができなかった。 この期間を通して何を感じ、 どのように音楽と向き合うようになったのだろうか。
最初の1年、ライブが全く出来ず、 出来たとしてもオンライン。歯痒い思いもしたからこそ、 以前よりも更にライブを大切にするようになりました。
僕はコロナが憎かった。 県によっても感染者数の人数が全く違う。 なのに大阪から来るからダメとか、 大阪には行きづらいと言われたり…。 もちろん気持ちは分かります。ただ、 ライブと電車の違いは何なのだろう?と…。声も出さない、 マスクしていて感染対策はしているのに。悶々としていた。
“コロナが憎い”、シンプルでストレートな言葉が胸に刺さる。 彼らだけではなく、エンタメ業界全ての人がこの2年“理不尽” に耐えてきた。
ファンの温かさに励まされた
GUCCHIはコロナ禍を通して“生きるとは何か?” といった哲学的な考えにまで至ったという。
自粛期間中はモチベーションが下がった時期があったのですが、 ギターの弾き語りをSNSにあげるとファンが反応してくれて、 みんなの温かさに励まされた。 本来であれば自分がみんなにエールを届けないといけないのに…。 俺何してるねん!って気持ちになって。
アルバム「Prologue」の二曲目に収録されている「ゼロ」 や、ライブで披露された「陽炎」は、 まさにこの時期に出来上がった曲。 オバトンはそれぞれ自分が歌うパートの歌詞とメロディーを持ち寄 って四人で一曲を作りあげているが、「Prologue」 に収録された「オレンジ色」「神様のルーレット」「 レディーファースト」はGUCCHIが手がけた。
ファンのために歌い続けたい
コロナ前は自分のために音楽をしている部分もあった。
4人の中で発言は少ないものの、 言葉を丁寧に選びながら応えるところから彼の思慮深さを感じる。
ライブ=“遊び(良い意味で)”、歌でファンと交流する
ーー4人にとってのライブとは?
いい意味で“遊び”なんです。 小学生の時に無心で夢中で鬼ごっこなどをした時間を彷彿とさせる 、一番のストレス発散法です。
例えるなら、来てくれているお客さんとのミーティング! 僕たちがお客さんに向かって歌っているというより、“ ライブを一緒に作っている”という一体感を感じる場所。 恥ずかしがり屋さんも中にはいるだろうけど、 僕がアホなことをして、それについてきてくれたら…。 こんなに嬉しいことはないです。
ライブは非言語化コミュニケーションの場。 MC以外での会話はないけれど、 無言でもジェスチャーしながらコミュニケーションを取り合える。 そんな場所です。
音楽活動の源の場です。上手くいったら“ 次も頑張ろう!”ってなるし、ダメなら“次こそいいライブに!” って奮闘させられる。ファンの皆さんのエネルギーが、 日々僕たちの活力になっています。
ずっと応援してくれているファン、新たなファン、 そしてこれから好きになってくれる人たちに歌を届けたい。 直近の目標として、 まずは来月からの東名阪でのツアーを成功させて、 年内には各地で待ってくれているファンに“ただいま” を言いたいと4人は話す。そしてZepp単独公演、 さらに先のZeppツアーも目指して…。 同じ目標に向かって勇往邁進する彼らの舞台は幕を開けたばかり。 今後の彼らの活躍から目が離せない。
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インタビュー・文/ごとうまき