歌手の竹島宏さんが関西プレスに2度目の登場! 今回はヨーロッパ3部作の最後の作品となる「サンタマリアの鐘」 や7月7日に京都劇場で開催される「天の川コンサート」 への意気込みなどを語っていただきました。 竹島さんのブレることのないファンへの想い、 更なる高みを目指そうとする歌へのストイックさを感じるインタビ ューとなりました。
歌を極めたい
── 2023年3月15日に発売された「サンタマリアの鐘」 を1年以上歌ってこられて、 最初と現在で心境の変化はありますか?
全体的に角がとれて丸みが出てきたように思います。 それによって歌全体のムード感をお客さまに感じていただけるよう になりました。歌詞を真剣に聴いてくださるお客さまが多いので、 歌詞への思いも深まってきました。 これまでの僕の歌は悲しい結末で終わる歌が多かったため、 最後の歌詞にはじめは慣れなくて……。 歌を自分のものにするのは、大変だと感じた一曲でもあるし、 深まれば深まるほどお客さまに届いていると手応えを感じています 。
── どんな部分を意識して歌っていますか?
3連のリズムを感じながら声色も意識して歌っています。「 プラハの橋」から始まったヨーロッパ3部作を通して、 リズムの捉え方や言葉の届け方など徹底的に勉強させてもらいまし た。
── 3部作を通してより幅が広がったのですね。
自分の課題がクリアできたけど、 クリアできた時にさらに新しい課題が見えて来ました。 それに最近では頭の中のイメージと身体の動きが一体化してきて… …。ただ、 もっといろんな表現をしていたいと思うようになりました。 いろんな番組でカバー曲を歌わせてもらうのですが、 オリジナルで歌われている先輩方の凄さをより実感するようになり ましたね。歌を極めるって深いし難しい。 だけど戦ってばかりじゃダメ。 エンタメ性も取り入れながらお客さまに楽しんでもらえるように心 がけています。
── ところでヨーロッパ3部作を歌っていると、 それぞれの舞台に行きたくなりませんか?
まだどこの国にも行ったことがなくて、 今年こそ行きたいと思っています。 どの場所もあまりにも美しいので、 ただ行くだけじゃ勿体ないので仕事などにくっつけて行けたら…… なんて目論んでいます!
花便りが続けられているのはファンの皆さんのおかげ
── ファンの方の存在が竹島さんの原動力となっているのですね。
そうですね。いい歌を歌えるようになりたい、 声をどのように響かせたら気持ちよく聴いてもらえるのだろうと試 行錯誤するのも、ファンの皆さんに喜んでもらいたいから……。 僕とファンの皆さんとの誰にも邪魔されない世界は唯一無二です。
── そんなファンの皆さんへの思いが込められた歌がカップリングの「 しあわせの片隅で」です。
松井五郎先生が書いてくださいました。松井ワールド全開で、 ファンの皆さんからも好評で、 僕と皆さんとの絆を感じてもらえるような作品になっています。 それに僕の歌にはない軽やかで柔らかいタッチで歌えるので新鮮で す。
── Xでの花便りが4年!4年間続けるってすごいですよね。
コロナ禍に活動が出来なくなって、 ファンの皆さんと会えなくなったのが一番辛くて……。 そんな時にお花屋さんの前を通った時に癒されたんですよね。 花言葉と花を添えて発信することで皆さんの気分転換になれば…… という思いで始めました。 はじめは緊急事態宣言が明けるまでと思っていましたが、 思いの外僕の花便りを楽しみにしてくださっている方達がいてくだ さって、気が付けば4年経ちました。 今ではファンの皆さんがブーケや花束を送ってくださるので、 そのお花と一緒に撮ったり。 こうして続けられているのは皆さんのお陰です!
僕のお気に入りの花言葉はデルフィニウムの「 あなたは幸福をふりまく」です。今後はお花をアレンジメントしてプレゼントしてみたり、 もし可能なら土地を買って、そこでお花を育てて、 皆さんにプレゼントしたい。 一緒にお花を摘むのも楽しそうですよね。
今年は京都劇場で織姫と彦星に!
── 7月7日に京都劇場で今年もコンサートが開催されます! 竹島さんにとっても特別な舞台なんだとか。
僕が憧れていた夢の舞台です。“七夕”なので、 皆さんが織姫と彦星になれるような……そんなステージにします! 「いま宏が私のためだけに歌ってくれている」 と思ってもらえるような時間、 僕を近くに感じてもらえるような演出にしますので、 楽しみにしていてくださいね。
── 京都や関西で楽しみにしておられることは?
大阪ではたこ焼きが一番楽しみ! だけどついつい食べすぎちゃうんですよね。不思議なことに、 たこ焼きを食べると喉が開くんですよ。 温かいうちに食べるからでしょうか?(笑)。 京都ではゆっくりと食事をしたことがあまりなくて……。 せっかくなら仕事の延長で行くのではなくプライベートでゆっくり と行きたいですね♪
── 最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!
改めて、ファンの皆さんのことが大好きです。 LOVEの好きですよ! じゃないと途中でやめていたんじゃないかな……。 歌う意味を見出せなかった時があって、 そんな時にファンの方のお手紙や存在に支えられてきました。 それに、これまでの歌手生活の中で、 今が一番充実しているように思います。それは、 ファンの皆さんと共にコロナ禍など、 いろんな事を乗り越えてきたからかなと……。 これからもファンの皆さんと一緒に歌手として生きていきたい。 僕と一緒に歌の道を歩き続けてくださいね!
インタビュー・文・撮影:ごとうまき