「浦小雪、ソロ始動。甘く瑞々しい『シュガーメロウ』の魔法にかけられて」

アーティスト

シンガーソングライター・浦小雪さんが、2025年10月24日に待望のソロ1stアルバム『シュガーメロウ』をリリースしました。バンド「Sundae May Club」のフロントマンとしても活動する彼女が、なぜ今、ソロとして自身の内側をさらけ出す作品を作り上げたのか。10代の頃に綴った瑞々しくも痛い記憶から、現在の等身大な視点まで表現者・浦小雪の「名刺代わり」の一枚について、じっくりとお話を伺いました。

お砂糖が溶けるように、私の全部をさらけ出したい――。浦小雪が紡ぐ、生活と食と物語のメロディ

ーーまずは音楽活動のルーツについて教えてください。浦さんは長崎のご出身で、大学時代にバンド「Sundae May Club」を結成されましたが、最初に音楽に触れたきっかけは何だったのでしょうか?

ギターを始めたのは小学5年生の頃でした。その頃から一人で曲を作っていたんですけど、誰かに披露するわけでもなく、ただ家でひっそり歌う……ということをずっと続けていたんです。高校生になってコピーバンドを組んだり、作った曲をネットに上げたりし始めましたが、人前で歌うようになったのは大学1年生の夏。その初ライブを、今のバンドメンバーであるギターのみやはらが見つけてくれて、バンドとしての活動が始まりました。

ーーソロ活動を始めてから、心境の変化はありましたか?

バンドでは表現しきれない、私の中に眠っている多種多様な音楽ジャンルに挑戦したいという思いがありました。上京してからの2年ほどは、色々なアレンジャーさんとご一緒して、自分の引き出しがどんどん増えていく感覚があって。今回のアルバム『シュガーメロウ』は、その成長の過程が凝縮された一枚になったと思います。

10代の「青い痛み」をパッケージした名刺代わりの一冊

ーー初のソロアルバムということで、かなり制作にも熱が入ったのではないでしょうか。

制作自体は2025年の1月から10月半ばまで、じっくり時間をかけました。今回は“名刺代わりの作品にしたい”という思いがあったので、自分の一番深いところにあるものを出そうとした結果、10代の頃に書いた曲が多く入ることになったんです。

ーー「lilac」や「生活たち」、「本を閉じたら」などが10代の頃の楽曲だそうですね。特に「lilac」の“夜は目が回るほど遠回りして”という歌詞の言い回しなど、非常に文学的で惹き込まれます。

ありがとうございます。これらは大学1、2年生(18〜19歳)の頃の曲ですね。実は「炎症」という曲の土台は高校生の頃に作ったものです。当時は自分の日記をそのまま曲にしているような感覚で、歌詞も相手を責めるような内容でした(笑)。でも、大人になって「人に届ける」ということを考えたとき、今の自分ならどう向き合うかを考え、歌詞をガラッと書き換えたんです。

ーー今の浦さんなら、どう表現しようと思ったのですか?

昔のような攻撃的な感情ではなくて、「諦め」も含めて、落ち着くべきところに落ち着くというか。「それでいいんだ」と受け入れるような、今の私の成長が反映された一曲になりました。逆に「lilac」は当時の歌詞のまま。変わった自分と、変わらない自分の両方が共存しているのが面白いなと思います。

「食」と「本」が繋ぐ、シュガーでメロウな世界観

ーー タイトルの通り楽曲も甘いものや食べ物のモチーフが印象的でした。「いちごジュースで待ち合わせ」や「君とたべもの」など、どれも情景が鮮明に浮かびます。

 甘いものが本当に大好きなんです(笑)。自分の生活に一番密接に関わっているのが「食事」だと思っていて。日々の中で生まれる「甘い気持ち」を形にしたいと思ったとき、スタッフさんと相談して決まったのが『シュガーメロウ』というタイトルでした。お砂糖が溶けるような、甘くて心地よい感覚を込めています。

ーー「いちごジュースで待ち合わせ」のミュージックビデオも素敵ですね。撮影のエピソードはありますか?

モデル・文筆家の金井球さんに出演してもらったのですが、中野にある喫茶店で最後にみんなで食べたオムライスが美味しかったですね。あと、公園での撮影中に「いちごの妖精」の着ぐるみがいたので、子供たちが集まってきちゃって。勝手に「イッチー」ってあだ名で呼んでくれたのが可愛くて癒やされました(笑)。

ーー浦さんは読書家なのですね。「本を閉じたら」や「長いお手紙」といった曲名からも、言葉へのこだわりを感じます。

中学・高校の6年間、ずっと図書委員だったんです。図書室が自分の居場所でした。森見登美彦さんの小説が好きだったり、最近はケルトの神話や物語を読んだりしています。本から受けた影響は、間違いなく私の歌詞の血肉になっていると思います。

憧れの存在と同じレコード会社で。抱く夢は武道館

ーー今作では音楽的な挑戦もあったそうですね。

はい。「シュガーとハニー」という曲では、初めてキーボードを中心に据えたアレンジに挑戦しました。今まではギターメインの曲が多かったのですが、自分で鍵盤を弾いて、サウンドの質感にこだわりました。ライブでもこの曲はキーボードを弾くので、ぜひ注目してほしいです。

ーー音楽のルーツとして、アヴリル・ラヴィーンやa flood of circleを挙げていらっしゃいます。特にa flood of circleと同じレコード会社からリリースされたのは、運命的ですよね。

 本当に奇跡みたいです。小学6年生の頃からずっとファンでライブにも通っていたので……。先日、佐々木(亮介)さんにご挨拶させていただいたときは本当に緊張しました。いつかコラボレーションできるよう、もっと頑張りたいです。

ーー最後に、今後の抱負とファンの皆さんへのメッセージをお願いします。

上京して3年が経ちますが、いまだに新宿の地下道で迷ったりもします(笑)。でも、離れたからこそ地元の長崎の海の美しさや、自分の根っこにあるものを再確認できました。2025年はバンドもソロも全力で駆け抜けた一年だったので、2026年はもっと多くの場所、海外でもライブをしてみたいです。ソロ1stアルバム『シュガーメロウ』は、バンドサウンドが好きな方も、弾き語りが好きな方も、ロマンチックな気分に浸りたい時や……そう、お腹が空いた時にも聴いてほしい自信作です。私の今の全てを詰め込みました。皆さんの生活のどこかに、この音楽が寄り添えたら嬉しいです。

リリース・ライブ情報

浦小雪

2000年生まれ、長崎県出身のシンガーソングライター。

2020年に長崎大学でバンド・Sundae May Clubを結成。2022年、大学卒業を機にソロ活動を開始。

太く強く真っ直ぐに伸びてくる歌声と、自身の内側に秘めた感情を解き放つような歌詞表現、

情景を鮮明に浮かばせる楽曲は聴く者の心に深く刻まれる。

20251024日にソロ名義初のアルバム『シュガーメロウ』をリリース。

浦小雪

Youtube: https://www.youtube.com/@urakoyuki

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TikTok: https://www.tiktok.com/@totemoyoine

Sundae May Club

Youtube: https://www.youtube.com/@sundaemayclub

Instagram: https://www.instagram.com/sundaemayclub/

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商品情報

タイトル : 「シュガーメロウ」

発売日:20251024()

【Streaming / Download】https://ura-koyuki.lnk.to/Sugar-Mellow

CDはテイチクエンタテインメント・オンラインショップおよびライブ会場にて発売。

LADR-52 価格(税抜/税込) : ¥3,000 / ¥3,300

https://teichiku-shop.com/products/detail/TES0002N4W

  1. lilac
  2. いちごジュースで待ち合わせ
  3. 炎症
  4. ねぐされて
  5. シュガーとハニー
  6. 君とたべもの
  7. 本を閉じたら
  8. 長いお手紙
  9. 海辺のまち
  10. 生活たち

ライブ情報

Sundae May Club

サンデメが通る!(ワンマンライブ)

2026125() 下北沢SHELTERTHANK YOU SOLD OUT!

開場 12:00 開演 12:30

202621() 大阪・梅田Shangri-La

開場 17:30 開演 18:00

チケット:前売 4,400 / 学割 3,300学生証持参必須(コピー不可)

(入場時に別途ドリンク代が必要です)

【イープラス】https://eplus.jp/smc/

【ローソン】https://l-tike.com/sundaemayclub/(Lコード:56715)

【チケットぴあ】https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=Sundae+May+Club(Pコード:308-685 )

【編集後記】丁寧に言葉を選びながら、時折照れくさそうに10代の頃の記憶を語ってくれた浦小雪さん。彼女の歌声が持つ「太く強い真っ直ぐさ」は、自分自身の過去も現在も、すべてを等身大で受け入れている誠実さから来ているのだと感じました。甘い砂糖が溶けるようなひとときを、ぜひこのアルバムと共に過ごしてみてください。

インタビュー・文:ごとうまき