蒼 彦太、念願の水森英夫 作曲&股旅演歌に挑戦!「歌番組の常連になって、全国に笑顔を届けたい!!」

インタビュー

 演歌歌手・蒼 彦太(あおいひこた)が2023年10月4日に11thシングル「浮世がらす」を発売した。氷川きよしに憧れ、歌手を夢見て高校卒業後に上京。デビューから14年目、今では歌のステージだけでなく、芝居や浪曲にも挑戦するなど活躍の幅を広げている。今回、大阪キャンペーンで訪れた蒼にインタビューを実施。“ヒコタン”の愛称でファンに親しまれる蒼 彦太を深掘りしました。

自身と大きく重なる「浮世がらす」

── 「浮世がらす」は水森英夫先生作曲、久仁京介先生作詞とのことですが、念願だった水森先生の楽曲が叶いましたね!

デビュー前から水森先生の作品に憧れていました。いつか先生の作品が歌えたらという願いが叶って嬉しいです。

── 浮世がらすの主人公について、ご自身と重なる部分はありますか?

きっと、今の僕に重ね合わせて書いてくださっているのだと思います。久仁先生とは10年のお付き合いになりますので、どうしたら蒼彦太のよさを引き出せるかすごく考えて下さっ ています。 歌詞の中にも「俺はやりたいことをやる」「俺は行きたい道をゆく」自分の道を宣言をする 力強い信念が込められています。聴いてくださる方の中にも何か目標があって、これから頑 張ろう!と思っている方達の背中を押してくれるような1曲になれば嬉しいです。

── この歌を歌ってこられて、皆さんの反応はいかがですか?

“ 良い曲もらったね”と言っていただくことが多いですね。台詞入りの楽曲は今回が初めてなので、台詞の部分も 褒めていただき嬉しいです。台詞のために久仁先生に3時間レッスンをしていただきました。1行に1時間ですよ(笑)。 股旅ものなので“粋”を意識しています。

── 水森先生からはどんなアドバイスをいただきましたか?

最初にレッスンをしていただいた時に“もっと声が出るといいね”とアドバイスして下さった ので、自宅で発声練習に励みました。元々声が出る方でしたが、先生の一言でさらに声が出るようになりました。中学2年生の時に出場したカラオケ大会の時と、デビューしてお会いした時と2度に渡り、水森先生に“いい声をしているね”と、お声をかけていただいたことがあったので自信につながりました。「デビューして 12年、干支が一周したんだね、これからだね。」と、先生から励ましのお言葉をいただいた時は思わず泣いてしまいました。涙が溢れました。

「灯台」はファンの皆さんに向けての歌

── カップリングの「灯台」についても教えてください。

この曲は応援してくださっているファンの皆さんのことを歌っています。皆さんが灯台のようにいつも照らしてくださるから、進むべき道を進 むことができる。20代の頃は勢いで自分でなんでも出来るような気になっていましたが、これまでたくさんの方々に助けられて今があります。最近になって思うのは、1人でできることは 限られているんだと……。感謝の気持ちを込めて、大切に歌っていきたいです。

── 趣味がうどん打、うどん屋巡り、YouTubeも自分で撮影して編集されているとのことで、多才ですね。

地元がうどん県と言われるくらいなので、土日のお昼は必ずうどんでした。なので上京後は、讃岐うどんが恋しくて恋しくて……。だったら自分で作ろうとやるように。今では均等に切れるような機械も購入しましたよ。他にもガジェットが大好きで、小学生の頃から電気屋さんに行くのが好きなんです。そして中学入ってからパソコンにどハマり。マイパソコンも常に持ち歩いています。

SPEEDと氷川きよしに憧れて

── 蒼さんは香川ご出身、中1の時に氷川きよしさんを見て演歌歌手を志したとのことですが……。

元々はSPEEDが好きだったんですよ。声変わり前だったのであの高音が出ていたんです。だからSPEEDに入るのが夢でした。だけどSPEEDが解散……、落ち込んでいた時に氷川きよしさんをテレビで見て、演歌ってかっこいい〜!と、衝撃を受けました。演歌は年齢関係なく愛されるところも魅力の一つ。元々実家では演歌が流れていたのもあって、演歌がもっと好きになりました。

── 高校卒業後は上京して、アルバイトをしながら 井戸のりお先生の下で修行を積まれました。

社会に出て働くって こんなにも大変なんだと知りました。先生の下で修行をしながら学ばせていただき、たくさんの経験をさせていただき感謝しています。 休む暇もなく、体力的にも鍛えられました。大変でしたが苦労したとは思っていません。 “自己責任” 責任を持つというお言葉は、今もしっかりと自分の中に生きています。

── 2010年に『竹島宏の歌MAX』新人オーディションで優勝し、2011年にデビュー。今年でデビュー14年目となりますが、今後の目標を教えてください。

歌番組の常連になって、全国に元気をお届けした いです! デビュー前に描いていた10年後の自分はもっと売れていたはずなんですが(笑)、現実はそう上手くいかないですね。10年後の2034年こそ、デビュー当時に思い描いていた歌い手になっていたい。14年目もしっかり歩んでいくので、これからも応援よろしくお願いいたします!

インタビュー・文・撮影:ごとうまき