タクフェス第11弾『晩餐』大阪公演が11月16日(木)〈19日(日)まで〉梅田劇場シアター・ ドラマシティにて開幕した。大阪公演から主演・ 高槻純二を代役で演じる永井大が開幕前に囲み取材に出席し、 意気込みを語った。
『晩餐』は、 タクフェス第1弾2013年の初演から10周年を記念して満を持 しての上演。宅間孝行自身も最高傑作と自負する「家族愛」 をテーマにしたハートフルコメディの決定版!
永井は11月4日から稽古に参加。短い期間の中、 集中し、皆で協力しながらこの日を迎えることができたという。永井は「 正直途中で不安もあって、昨日までとても緊張していましたが、 ようやくこの日を迎えられてホッとしています。 台詞を全て覚えることができてよかった。」と、安堵の表情を見せた。
あらすじ
舞台は井の頭公園に隣接したシェアハウス「イノヘッド」。 そこに60年後の未来から天才少 女が発明したタイムマシンで、幼い頃に亡くした母に会うため、 おっさんとおばはんがやってくる。 自らの身元を伝えることは決して許されないため、 宇宙人や旅芸人として疑われながら、 イノヘッドを混乱の渦に巻き込んでいく。 そして物語は意外や意外、感動のラストスパートへ!
永井大インタビュー
──永井さん演じる高槻純二はどんな人物ですか?
ヒロイン・舞子(入山杏奈、高柳明音Wキャスト) を愛している高槻が様々な出来事に直面するのですが、 それに立ち向かっていく前向きな人物です。 同時にその場を盛り上げていくおちゃらけな一面も。
──稽古期間中苦労した部分は?
台本にとらわれるな、という宅間さんの教えがあるものの、 僕は台本を常に握っていないと不安で仕方ありませんでした。 24時間寝る以外は、舞台のことに向き合っていました。皆さんとお会いして5日ほどしかなかったので、 そこに入って人間関係を構築していくことも難しかったです。 初めは蚊帳の外にいるというか……。僕は空手をやっていたので、 空手のチームに置き換えると、チームのメンバーが一人欠けて、 足りないから来て!と言われているみたいでした(笑)。 なので試合会場に来ているような感覚が懐かしくて、 その時の気持ちに戻れたような感じです。
──大学時代にタイムスリップしたみたい
大学1年生の時に大阪国体に来て、 長居陸上競技場で開会式をして……5位だったんですが、 そんな思い出深い地で初演を迎えられることに縁を感じています。 また、 その時の自分と今の自分は肉体的にも精神的にも違っていますが、 目を閉じると学生の頃の景色が出てきて、 もう一人の自分が応援してくれているような感じ。 タイムスリップしたような気分です。
──『晩餐』の見どころは?
今作は10年ぶりの再演で、 宅間さんにとっても思い入れのある作品です。 出演者みんなが一丸となって作品を盛り上げていて、 タクフェスの良さが沢山詰まっています。今作は、 笑いあり涙ありのハートフルコメディ。舞台を見て、 リフレッシュ&ストレス発散してもらえたら嬉しいです。
取材・文:ごとうまき