【北新地で50年以上続く老舗クラブ】『music in club 洋』を取材!

アイキャッチ画像=music in club 洋 藤崎洋子ママ
関プレグルメ

新型コロナウィルスにより接客業を伴う飲食店は4月から約2か月間の休業、大阪北新地、その影響は予想以上に大きくどこの飲食店も大打撃を受けている。そして6月1日からそれぞれの店が各自感染対策をしながら徐々に再開しだした。関プレちゃんねるの「News」のコーナーで、現在の北新地のリアルを知るため”クラブのママ”を取材し公開中、併せてこちらの記事にも書いています。今回取材に伺ったのは北新地で50年以上の歴史を持つクラブ「music in club 洋」 藤崎洋子ママに密着、お話を伺いました。

関西プレスちゃんねるビジネス

 

ホステスさん達がパフォーマー

クラブ洋は一般的なママがいて売り上げのお姉さんがいてヘルプの女の子がいるクラブとは少し違っている。クラブ洋はママ、売り上げのホステスさんも在籍しているが、8割のホステスさんが音大・芸大卒、音楽家やダンサー、歌手などといった何かしらパフォーマンスができるホステスさんなんです。とはいえ接客もきちんとしている。ショータイムを楽しみにいらっしゃるお客さんも多く、お客さんがピアノなどの生伴奏で歌も歌えるのも魅力の一つ。また女性のお客様も多く来られるとのこと。

ピアニスト、フルーティスト、バイオリニスト、オーボエ奏者、エロティックフリースタイルダンサー、ジャズシンガー、ミュージカル歌手、三線奏者、バレエなどができる多才なホステスさんが在籍している。

まき
ママ、今日はよろしくお願いします。西日本一の夜の街 北新地で50年以上にわたりクラブ洋を経営されているとのことですが、ここまで続いている理由とまたクラブ×音楽といった形態のお店を始められたきっかけをお聞かせください
洋子ママ
私弟がいるんだけど、弟が音楽をやっていて、音大で声楽を専攻していました。弟の大学の学生たち集めて小さい音楽のお店をやってたの。それで一年ほど経って学生たちは就職してバラバラになったのでピアノと歌を歌う子を少しだけ置いてクラブと音楽のお店をしていました。ただ音楽好きなだけでは難しいので売り上げのホステスさんも居ました。阪神大震災の時に、ものすごく暇になった時期があってその時にお店を改造し音大生ばかり集めて再出発しました。みんなピアノや声楽やバイオリンなど何かしらできるから弾いてもらうとお客さんが大喜びで。そこから始まりですね。

うちは完全に音楽主体で、ホステスさんはみんなお嬢様ばっかり。当時はマッチもつけられないくらいの子たちでした。

50年以上続けられているのは、長く来てくださっているお客様たちのお陰です。

まき
ママもピアノを弾かれるとのことで、ママご自身も音楽や芸術がお好きなんですね。
洋子ママ
私も小さいころからピアノを習っていてね、音楽は好きですね。今日もお店始まる前にピアノの練習しようと思って楽譜持ってきたのよ。

 

ママにショパンの雨だれを演奏してもらいました。上手い!

店内にはママがチョイスした絵画、彫刻、オブジェが

まき
女の子も一度働くと長く働かれるみたいで、男性スタッフも30年、20年とここで働かれているみたいですが、ママのお人柄が物語っていますね。

休業期間中、ママどんな気持ちで過ごされていましたか?

洋子ママ
音楽やってる子って結構自分というものをしっかり持っている。ブレないですね。あと基本的に音大や芸大出たお嬢さまが多いから性格的にもガツガツしていない子が多いのもあるのかな。

お店のスタッフ、女の子は家族みたいなものです。私は子どももいないから、お店の子たちが子どもみたいなもの。だから今回の休業中もほんとに心配やった。どうにかしてお店の子たちを食べさせていかないとね。50年以上店やってきて紆余曲折あったけど、今回のコロナショックが一番ヒドイ。ほんまに堪えました。だけど、下向いててもしょうがない。笑って前向かないとね。だけど、自粛期間中は普段できない家のコトを色々できたしそれはそれで良かったよ(笑)

まき
6月1日から北新地の多くのお店が営業活動を再開してきていますね。クラブ洋も6月1日から再開されましたが、お客さんの戻りは緊急事態宣言前と比べてどうですか?また感染症対策としてはどのようにされていますか?
洋子ママ
まだ再開して間もないからなんとも言えないけれど、特に大企業にお勤めの人は当面の間難しいでしょうね。自営業の方や、中小企業の経営者といったお客様が多いかな。でもこうしてまた来てくださって本当にありがたいです。

感染症対策としては、とにかくこまめに消毒して常にドアも開けて換気しています。お客様、従業員の各自マドラーを用意、幸いうちは路面店で、店内も広く、席も横並びに座っても広く取れる。

広々とした店内

まき
最後に一言お願いします。
洋子ママ
まだコロナは収束していない、今後第二波、第三波が来ると言われてますね、それと仮にコロナが収束しても、今後新たな感染症と私たちは付き合っていくことになります。だからこそ、感染症対策は万全にしながら、状況に応じて模索しながらも、なんとかお店を続けていけたらいいなと思っています。

クラブ洋

住所: 大阪市北区堂島1丁目4-20 第二ロイヤルビル1階
アクセス:JR大阪駅より徒歩10分、JR北新地駅より徒歩5分、淀屋橋駅より徒歩8分
電話番号:06-6344-7591
営業時間:月~土 20時~24時まで
定休日: 日・祝祭日
女性在籍数:約20名
席数:カウンター7席、ソファ席8席
その他:カラオケ有り

収録が終わったあと、「ビールとめはりのコロッケとから揚げ一緒に食べましょ」とママにごちそうしていただきました。ありがとうございました。北新地で有名な”めはり屋”のコロッケはコチラ

KANSAIPRESS編集部から

洋子ママはとにかく人としての魅力に溢れている。ママそのものがカリスマ。だからこそ50年以上も北新地でお店を続けられていて昔からのお客様も今も通い続けスタッフも女の子も長くいる。「この人に付いていきたい」と思わせる何かがある。そんなママからは人としての姿勢、生き方など学ぶことが沢山あります。女の子も募集しているとのこと、接客のみのホステスさんも必要なので、楽器やダンスが出来なくても全く問題はありませんとのことです。気になる方はお電話してみてくださいね♪

取材・文/ごとうまき