【生きる勇気が出る!お家で観るおススメ映画】『最強のふたり』

アイキャッチ画像=映画.comより (C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
エンタメ

まだ観てない人は観なきゃ損!サイコーにハッピーな痛快コメディ

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまったパリに住む大富豪の男フィリップと、介護役としてフィリップに雇われた刑務所を出たばかりのパリのスラム街に住む黒人青年ドリスの交流と友情を、笑いと涙を交えて描く実話に基づいた物語。
社会的立場や趣味嗜好まで真逆の二人が互いを認め受け入れながら、確かな友情を育んでいく。
2011年・第24回東京国際映画祭で「東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)」と「最優秀男優賞」をダブル受賞した。2013年には日本アカデミー賞「優秀外国作品賞」受賞。日本では2019年にハリウッドリメイク版が公開されている。Netflix、Amazon primeをはじめとした動画配信サービスで配信中。

フランスの未だ解決されていない移民問題、貧困問題、人種差別、介護などといった重いテーマを含みながらも、それを感じさせることなく物語が軽やかに繰り広げられる痛快コメディ、笑いながらも涙がこぼれる作品だ。

(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP 映画.comより

大富豪の白人に、スラム街出身の黒人、正反対の社会的立場だが、実は社会的弱者でもあるということは共通している。フィリップが障がい者だという理由で特別扱いしたり、腫れ物に触るように接するのではなく、ごく普通に友人のように接した純粋でまっすぐなドリス。ドリスの子どものような、やんちゃな姿が愛おしくも感じ、母性本能をくすぐられる。人種、社会的立場、障がいの有無などといったことを色眼鏡で見ることなく、一人の人間として見ること、接することの大切さをドリスは教えてくれる。冒頭シーンのカーチェイスはスリル感たっぷりで、選曲もサイコー、文句なしの傑作です。

(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILM/CHAOCORP
映画.comより

原題は『Intouchables』アントゥーシャブル。意味はどんなことにも負けない揺るぎない無敵の“2人”。

タイトル:最強のふたり
監督:エリック・トレダノ オリビエ・ナカシュ
キャスト:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー
製作: 2011年 フランス
配給: GAGA
原題 Intouchables

KANSAIPRESS編集部から

2019年12月にハリウッドリメイク版が公開されています。個人的にはフランス版が好き。PG12作品ですが、学校の授業での教材としてもおススメの作品ではないかなと。老若男女問わず楽しめる最強の作品だと自信をもって言える。まだ観ていない人は、おうちに居るこの機会に是非観てほしいです。

文/後藤麻希