韓国・ソウル出身の歌手のチョン・テフが2023年1月13日(金)に49歳のバースデーライブを大阪・京橋ベロニカにて2年ぶりに開催した。メジャーデビューしてから毎年この場所で開催しているテフのバースデーライブは、2023年1月4日に発売された新曲『止まない雨』のカップリング曲『一秒の薔薇』によって幕が開く。この日、会場の外は雨。「普段僕のライブでは雨が降ることがない。何だか良いことがありそう♪」と、ニッコリ。そんな雨の日にピッタリな『冷たい雨』『銀のロザリオ』『止まない雨』を披露し、『蜩』『酒場にて』などのカバーアルバムの曲やアンコール曲を含む13曲を熱唱した。
もともと表題曲になる予定だった『一秒の薔薇』に合わせて髪の毛をピンク色に染めたテフ。ピンク色の髪にするために6回もブリーチをしたという。「この色を保つために週一でメンテナンスをしています。思った以上に評判が良くて、痛い思いをした甲斐がありました。金髪にしている芸能人を見ると尊敬しますね」と称賛。
2013年『サソリの涙』でデビューしたテフは、今年でデビュー10周年を迎え、韓国での活動を合わせると、33年間歌手として歩んできた。「右も左も分からず来日し、沢山の人に支えられ本当に感謝しています。ファンの皆さまの応援がパワーの源」と涙ぐむ場面も。2019年に体調がすぐれないため、一年近く休養していたテフにとって、ファンの方たちの温かな応援が支えと活力になっている。今回のライブにも北海道、東京、名古屋、倉敷からもテフを一目見ようと応援にかけつけたファンもいた。
ライブの途中、ステージ上には大きなケーキが運ばれ、会場のファンと共に49歳の誕生日を盛大に祝った。
アンコールでは『ステージ』『駅』を披露し、ラストは感極まり涙を堪える場面も。歌手生活10周年の今年は、10Th Anniversary Liveが開催される。2月17日(金)には心斎橋PARCO SPACE14にて、3月1日(水)は東京・汐留ブルームードにて、どちらも生伴奏をバックにドラマティックなライブが期待される。デビュー10周年、チョン・テフの新たなスタート、彼の活躍を見守りたい。
取材・文・写真/ごとうまき