6月8日(木)新開地アートひろば2FホールにてKOBE流行歌ライブ vol.211が開催された。
今回の出演は北沢麻衣、水城なつみ、青山新、岡本幸太。この日も会場は満席で4人が紡ぐ歌の数々と、豊潤な時間に観客達は酔いしれた。
推薦曲コーナーにて登場したのは、KOBE流行歌ライブ初登場の岡本幸太。“歌謡ポップスの新星”として、4月5日に『あなたに哀愁』でデビューしたばかり。「少しずつ皆さまに名前を知ってもらうように頑張っていきます。」と意気込み、『あなたに哀愁』、カップリング曲『たそがれシネマ』、『化粧』を披露し、爽やかかつ色気のある歌声で魅了した。
メインステージのトップを飾ったのは青山新。KOBE流行歌ライブには3年前に出演する予定だったが、コロナ禍の影響により中止に。3年越しの出演となる。デビュー曲『仕方ないのさ』のカップリング曲『青春プロローグ』、2枚目のシングル『霧雨の夜は更ける』などを披露。『女のはじまり』のカップリング曲『どうにもならない恋だもの』では、“しんちゃん”コールをリクエスト。この日も、青山のステージを見ようと大阪からもファンが駆けつけ、“しんちゃん〜”の掛け声と共に、多くのペンライトやうちわが会場を舞った。コロナ禍にデビューした青山、「こうしてステージで歌を届けられることが幸せです。」としみじみ語った。
次に登場したのは茨城県つくば市出身の水城なつみ。KOBE流行歌ライブには昨年9月以来の出演となる。「今年でデビュー10周年、6月14日には29歳の誕生日を迎えます。ラスト20代、いっぱい楽しみたい!」とニッコリ。5月24日に発売された『あかつき情話』やカップリング曲『恋花火』『納豆音頭』、13枚目のシングル『玄海みれん』などを繰り広げて会場を盛り上げる。『あかつき情話』は、千葉県銚子市を舞台にいわし漁に漕ぎ出す海の男と無事を祈る女の恋物語。落ち着いた着物にイワシをイメージした帯を合わせた衣装で、瑞々しい歌声を響かせた。
トリを飾ったのは北沢麻衣。真っ赤なロングドレスで登場。現在は拠点を横浜に移し、横浜と関西を行き来しているという北沢。「名古屋を境に、標準語と関西弁を使い分けているんです。関西に帰ってくると嬉しい。やっと神戸や〜って張り切ってます!」と関西弁で喜びを伝えた。『あの人の好きなうた』『道頓堀リバーサイドブルース』『真っ赤なワイン』、現在もヒット中の『くちべにグラス』など、長年、師弟関係である杉本眞人氏プロデュースの楽曲を展開。デビュー38年の北沢、その安定感ある歌声と存在感から、改めて実力を感じさせられた。
来月のKOBE流行歌ライブは7月6日(木)に開催、津吹みゆ、入山アキ子、一条寛太、中山琉美が登場する。
文・撮影/ごとうまき