戸塚祥太『イクメンに憧れる!』主演舞台「今度は愛妻家」大阪公演が開幕!

戸塚祥太(A.B.C-Z)
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10月26日(水)〜30日(日)まで大阪・森ノ宮(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール)にて舞台「今度は愛妻家 THIS TIME IT’S REAL」が上演中。本作は作品・中谷まゆみ、演出・板垣恭一がタッグを組み2002年に初演を、2010年には行定勲監督によって豊川悦司と薬師丸ひろ子の夫婦役で映画化された。2015年には韓国版も上演され人気を博し、日本では2014年以来、8年ぶりとなる傑作舞台だ。かつては売れっ子カメラマンで今は日常をダラダラと過ごす主人公、北見俊介役に戸塚祥太(A.B.C-Z)、子作りにプレッシャーをかける妻の北見さくら役に三倉佳奈。黒沢ともよ、浦陸斗(AmBitious/関西ジャニーズJr.)、渡辺徹が脇を固める。大阪公演の初日開幕の前日、主演の戸塚祥太が会見に出席、意気込みを語った。

妻帯者の役は舞台では初めて!

——妻帯者の役を演じるにあたって、工夫されたことは?
戸塚
妻役の三倉佳奈さんと稽古場でも隣りに座ったり、三倉さんに好きな音楽を聞き、その音楽を本番前に聴いていました。脚本に書かれていないことも2人で話し合ったり試行錯誤しながら、夫婦の距離感を作り上げてきました。

戸塚祥太(A.B.C-Z)

「絶対にこの先言えないであろう台詞を、舞台の上で言えるので楽しんで演じています!」

——ダメ男・北見俊介に共感できるところ、反対に理解できないところは?
戸塚
かつては売れっ子カメラマンだった北見が、なぜ無気力になったのか…その理由が僕は好きですね。もし自分が北見と同じ立場になったら、きっと、もぬけの殻になっちゃうんだろうな、とか想像しています。ただ、北見は愛妻家ではないですね(笑)。妻が旅行にいこうとすると「俺の飯はどうすんだよ!!」と言うところとか理解できない。夫婦は協力して助け合うもの、“飯ぐらい自分でやれよ”と思います(笑)。ちなみに登場人物の中で共感できるとすれば文太。文ちゃんの台詞に影響されたり、文太を演じる渡辺徹さんからも沢山学ばせていただいています。稽古場でも渡辺さんの動向をずっと観察していました。
北見を演じることで反面教師になっているという戸塚、結婚に対する考えについても語ってくれた。

自分も愛妻家になる可能性はある

——今作を演じることで結婚に対してのイメージは変わりましたか
戸塚
もし自分に結婚するような機会が訪れたら、北見のことを思い出すでしょうね。ただ結婚願望はそこまでないんです。フランスなどのように事実婚やパートナーシップを結ぶといった関係性が許されるのならそれでも良いな、と思っています。だけど結婚の前に、もっと恋をしたり、失恋したり…そういったことも経験したいです。とはいえ、自分の子どもには会ってみたい気持ちはあるし、もし子どもができたら子育てに協力したい。イクメンになりたいです。
——愛妻家と聞くと身近でどんな方を思い浮かべますか?
戸塚
先輩の井ノ原快彦さんです。後輩にも優しく、いつも大きな心で受け入れ導いてくださいます。そしてあのキラースマイルは素敵。表情や人柄からも、きっと愛妻家なんだろうなと思っています。
——後輩・浦陸斗さんとの共演はどんな感じですか?
戸塚
東京公演では彼と楽屋が一緒だったんですが、毎日僕のくだらない話に付き合ってくれました。共演を通して親密になり、先輩後輩といった間柄を超えた、よい関係性を築けています。
——戸塚さんが本作を通して伝えたいことは?
戸塚
本作で演じる北見は、これまで自分が演じてきた人間とは全く違います。人物の劇的な瞬間や、何かに突き進む姿が描かれることが物語においては多いのですが、今作では主人公の人生のピークではない部分が描かれています。だけど、無理して前に進まなくてもいい。生きているだけで十分だと思うんです。
——大阪公演に向けて意気込みを!!
戸塚
大阪はJr.の頃から何度も来させていただいている思い入れのある地、ここで素晴らしい作品を数日間公演させていただくこと、とても幸せです。この幸せを噛み締めながら、お客さまにしっかり届けたい。そしてこの作品は、お客さまの物語でもあります。自分で自分を抱きしめてあげてほしい。そのきっかけや手助けができれば、嬉しいですね。

戸塚祥太(A.B.C-Z)

公演概要・チケット

「今度は愛妻家 THIS TIME IT’S REAL」
日程
2022年10月26日(水) 〜 30日(日) [全6回公演]
会場
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
取材・文・写真/ごとうまき