【LIL LEAGUE インタビュー】百田隼麻 × 岡尾真虎 「8年の絆が紡ぐ、新世代のクラシック」

J-pop

2023年のメジャーデビューから3年。日本レコード大賞新人賞の受賞を経て、LIL LEAGUEがいよいよその真価を問う2ndアルバム『NEOMATIC』を2026年3月4日にリリースした。

今回は、卓越したダンススキルと大人びた感性を持つ京都出身の岡尾真虎と、グループ年少組ながら抜群の歌唱力を誇る大阪出身の百田隼麻よる「17歳コンビ」にインタビュー。小学校3年生のダンスバトルでの出会いから、未来への野望、そして「新しい世代を代表する」という強い意志が込められたニューアルバムについて、お話を聞きました。

小3のダンスバトルから始まった、運命の「8年」

── お二人はグループ最年少ですね。それぞれの役割を教えてください。

隼麻
僕はボーカルもラップも両方こなす役割だと思っています。メンバーからは、スイッチが入ると「弟キャラ」全開でみんなに絡みに行って、雰囲気を明るくする起爆剤的な存在だと言われます。

真虎
隼麻は本当にそうですね。突き抜けるような歌声はLIL LEAGUEの大きな強みですし、ライブでの煽りや合いの手は欠かせません。そのまま真っ直ぐ伸びてほしい存在です。

── お二人の出会いはかなり早いとお聞きしました。

真虎
 小学校3年生の時のダンスバトルが最初です。もう8年の付き合いになります。

隼麻
関西で行われたバトルで当たったんですよ。「隼麻 VS 真虎」。当時の真虎の印象は、とにかく「変な人」でした(笑)。ダンス中にいきなり服を使って遊び始めたり、ブレイキンで回り出したり、自由すぎて「なんなんだ、こいつ!」って。

真虎
 あはは!僕は逆に、隼麻は金髪だったし身長も高かったから、年上だと思っていました。その後、大阪のダンススクールで再会して「え、同い年だったの?」って。そこからオーディションを経て、今こうして同じグループにいるのは、本当に不思議な縁を感じます。

隼麻
 誕生日もすごく近いんですよ(真虎:5月7日、隼麻:5月15日)。血液型も同じO型。でも、考え方は意外と真逆。映画を見た後の感想とかも、面白いぐらい意見が分かれるんです。

デビュー4年目、17歳が抱く普通の学生への憧れ

── デビューから4年目を迎えましたが、これまでの歩みをどう振り返りますか?

真虎
 濃密な3年間でした。挫折も反省も、嬉しい思いも全部ひっくるめて、しっかり一歩ずつ踏みしめてきた感覚があります。振り返っても、忘れている記憶が一つもないくらい。

隼麻
僕は「もう3年も経ったんだ」と、時の速さを感じます。オーディションから数えると5年くらい。中学時代が丸々活動期間だったので、普通の学生生活を送りたかったなという気持ちも少しあります。

── もしLIL LEAGUEに入っていなかったら、今頃何をしていたと思いますか?

真虎
僕は「おしゃれなカフェ店員」と「ダンスの先生」を両立させていたはずです(笑)。カフェで働いてモテながら、ダンスバトルに出て審査員をやるのが夢だったので。

隼麻
僕はごく普通の高校生として、バイトして部活して、友達と遊んでいたと思います。修学旅行にも行けていないので。最近、撮影で同世代の高校生と会う機会が増えて、「もし自分があっち側の世界にいたら」と考えることもありますね。

リード曲「LILMATIC」に込めた「2026年のクラシック」

── 2ndアルバムのリード曲「LILMATIC」は、ベートーヴェンの「エリーゼのために」をモチーフにした独創的な楽曲ですね。

真虎
クラシックの上品さと、ヒップホップの強さが共存した楽曲です。僕はレコーディングで「レイドバック(少しリズムを遅らせて乗る手法)」を意識して、耳障りが面白くなるように工夫しました。

隼麻
MVも新しい画角で撮っていて。山奥の撮影でマイナス3度くらいあって、ピアノに結露ができるほど過酷でしたけど、その分めちゃくちゃカッコいい映像になっています。

真虎
 歌詞に「今残せる芸術(クラシック)は今しか創造できない」というフレーズがあるんですが、まさに今の僕たちだから表現できる一曲です。

── 歌詞の部分にちなんで、10年後の自分はどうなっていると思いますか?

真虎
 27歳……。僕は自分の会社を建てていたいですね。祖父が自営業ということもあって、株や経営に興味があるんです。自分のレーベルやファッションブランドを持てたら最高ですね。

隼麻
 僕はLIL LEAGUEとして成功して、これまで支えてくれた方々に恩返しをした上で、大きな家に住んでいたい。自分へのご褒美です(笑)。

「新感覚エンタテインメント」を追求したツアーと新作

── ツアーのテーマ曲「Wonder Island」も収録されています。今回のライブは「新感覚エンタテインメント」を掲げていますね。

真虎
リーダーの岩城星那が映画好きで、そこからのインスピレーションで寸劇を交えた構成にしました。1年前のツアーの時から構想を練っていたんです。自分たちでゼロからストーリーや演出を考えたので、クリエイティブな面でも大きく成長できました。

隼麻
大阪公演の反応は最高でした!笑ってほしいところでしっかり笑いが起きて。舞台袖でメンバー同士「よっしゃ!」ってガッツポーズしていました。

── アルバムタイトル『NEOMATIC』には「新しい世代を代表するグループになる」という強い意志が込められています。

隼麻
EXILE SHOKICHIさんからこのテーマを聞いた時、ワクワクしたし「絶対にやってやる」って思いました。

真虎
僕たちにしかできないスタイルを確立できているという絶対的な自信があります。このアルバムが世の中に通用しないと、逆におかしいなって思うくらい。それぐらい強い覚悟で制作に臨みました。

大人になった瞬間と、変わらない17歳の素顔

── 最近、自分自身で「大人になったな」と思う瞬間はありますか?

真虎
去年、ブラックコーヒーが飲めるようになりました!メンバーの中村竜大がコーヒー好きで、それについて行って無理して飲んでいるうちに(笑)。映画の主人公みたいでカッコいいなと思って。

隼麻
僕は一人行動ができるようになりました。中目黒のカフェに一人で入るのも緊張していたんですけど、最近は一人で映画やご飯に行けるのが楽しくて。

── 逆に「相変わらずだな」と思う部分は?

真虎
朝起きられないこと(苦笑)。最近はさすがに危機感を感じて、6000円もする「世界一うるさい目覚まし時計」を買ったんですけど、1秒で止めて2度寝しちゃうんです……。

隼麻
 僕は、刀とかおもちゃの鉄砲を見ると、つい触っちゃうところ。男の血が騒ぐというか(笑)。会社のスタジオにライブで使った小道具のピストルがあるんですけど、気づいたら手に持ってます。

── 最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします。

真虎
 2026年は、僕たちのクリエイティブな面をもっと出していきたいです。音楽やパフォーマンスを通して、僕たちの人間性をより深く知ってもらいたい。これからのLIL LEAGUEが発信するエンタテインメントを楽しみにしていてください!

隼麻
 これからも、皆さんが応援していて飽きないような活動をし続けていきます。楽曲を聴くたびに衝撃が走るようなクオリティをお届けしますので、引き続きよろしくお願いします!

 

編集後記

幼少期のライバルが、8年の歳月を経て同じ夢を追うパートナーとなる。二人の会話からは、単なる仲の良さだけではない、お互いの実力を認め合ったプロとしての信頼関係が強く感じられた。新曲「LILMATIC」で彼らが提示する「新世代のクラシック」は、日本の音楽シーンに鮮烈なインパクトを残すことだろう。

インタビュー・文・撮影:ごとうまき