【社長時間】世界一のエンタメを生む不動産会社社長 毛利英昭さんに密着!

関プレビジネス

関西プレスビジネスチャンネル企画「社長時間」

関プレビジネスのコーナーでは関西の企業の社長さんの一日に密着!今回は株式会社リンクス代表取締役の毛利英昭さんに密着!営業マン二人で年商20億の会社に成長し、他にも今夏にオープンした頓堀宿泊室のオーナーであり、大阪府トライアスロン協会理事を務めたり、ユーチューバーでもあり、著書も出版されているんです。他にも映画のスポンサーや、著名人の講演会の主宰をしたりと、全力でエンタメを生み出し続けている。いやいや、多動力すぎでしょ(笑)これは普通の不動産会社の社長さんではないぞ?!というわけで毛利さんから色々とお話を聞いちゃいました。

毛利さんについて

1972年福岡で生まれた毛利さん。毛利さんの父は呉服屋を経営されていて、幼少期は比較的裕福な家庭で育ったとのこと。しかし毛利さんが11歳の時に父の会社が倒産、その後父の転勤に伴い京都に引っ越し、中高時代はどん底というほどでもないがそれに近いくらいの状況で苦労されたとか。立命館大学経済学部を卒業後は金融会社に就職された。

ベビー毛利さん。か・かわいい~(><)

これは4,5歳くらいの頃でしょうか?面影がありますね。毛利さんは高身長ですが、この頃から背が高かったようですね。

毛利さん
もともと起業して社長になりたいって思ってたんですよ。だからどの業界に行くとはハッキリとは決めていなかった。ただ、いつか必ず経営者、社長になるってずっと思ってた。金融会社で働いていた当時は投資商品を売っていました。だから不動産しか知らない人に比べると知識の幅はあると自負しています。

金融会社に務めた後に大手デベロッパー不動産会社に転職、10年間マンションの営業などをし、不動産経営の真髄を学んでいった毛利さんは、2009年に株式会社リンクスを立ち上げる。大阪都心の物件に特化した投資用ワンルームマンションの売買を中心とした事業を展開、営業マン二人で年商20億といった驚異的な成果を上げている。

株式会社リンクスの取り組み

毛利さん
弊社は営業マンがいないんですよ。普通、不動産の営業って、テレアポや飛び込み訪問等、人海戦術(=プッシュ型)でやるのが一般的です。だけど弊社は本やセミナーでお客様の方から来てもらうといったやり方(プル型)をとっています。 今はワンルームマンションを中心に販売しているんですけど、創業当初はファミリータイプのマンションばかりを売っていたんです。大手デベロッパーから業務委託を受けていてモデルルームに常駐してマイホームを探しにきたお客様を接客するということをしていたんです。そこからどんどん大きくなって社員が増えていった。

転機はセミナー

毛利さん
きっかけは3年目からのセミナー。セミナーをしているとやはり不動産に興味ある人たちがくるんですが、マイホームより投資に興味のある人が来て、投資マンションの説明を私がしていたらそういった物件を紹介して欲しいと。そして、不動産投資セミナーをすると会場が満席で、やはり不動産投資に関心が高い人がめっちゃ多いことに気付いたんです。 会社として部下たちはファミリーを売っていましたが、私個人ではワンルームを売っていたんです。そしたらお客さんがあれよあれよと言う間に増えていきました。 ちなみに弊社の売上の過半数はリピーターです。つまり顧客の追加購入。あと顧客の紹介も合わせる と8割はリピーターと紹介です。

著書について

本を6年前から書き始めた毛利さんは一冊目は2015年2月にダイヤモンド社から出版、大阪に特化した不動産の著書は毛利さんが初めてとのことで、売れ行きは好調。さらに二年後に二冊目を出版された。

毛利さん
出版してからすぐに営業するスタイルはやめました。というより本の読者の対応でいっぱいいっぱいだったんです。本が売れるとセミナーも増えて、さらにお客さんが 来てくださって。二冊目を出した当時は大阪でIR(カジノを含む統合型リゾート)やマイナス金利、万博の話が出てきていて、これが 決まれば大阪は伸びるだろうなと思い二冊目を出しました。 そして大阪万博が決まったタイミングでもう一冊出しましょうと。 今書籍は売れないんですが、お陰様で売れてます。不動産勉強する人ってタブレットにダウンロードして読むのではなく、きちんと本を買う傾向があるんですよ。
毛利さん著書

泊まれる芸術作品 頓堀宿泊室

キングコング西野亮廣さんが手掛けた絵本「えんとつ町のプぺル」が大ヒットし、12月25日に映画「えんとつ町のプペル」が公開されます。なんとこのプペルの世界観を再現した宿泊施設が道頓堀にあるんです。こちら、以前記事に書かせていただいた頓堀宿泊室です。この宿泊施設の仕掛け人でありオーナーである毛利さん。こういったエンタメ×不動産という新たなエンタメを生み出し、エンタメに全力で取り組まれている。

世界にたった一室の頓堀宿泊室は、住所などは予約するまで非公開なため隠れ家的でファンタジーな世界観を持つ。単純に宿泊するよりも撮影に使ったりと様々な楽しみ方ができる。フォトジェニックな雰囲気満載でプぺルの世界観が味わえます。なんと頓堀宿泊室に一泊すると「えんとつ町のプぺル」の絵本が子ども達に一冊寄付されるという支援もされているとのこと。絵本は心の栄養になる。未来を担う子ども達が豊かな心と感性を育むためにこういった活動がもっと広がるといいですね。

あえてのレトロな雰囲気を出している。絵本のプぺルの世界にもぐりこんだかのようだ。

毛利さん
頓堀宿泊室をきっかけに、西野さんファンだけでなく、「えんとつ町のプペルって何だろう?」とえんとつ町のプペルの絵本を少しでも多くの人に手に取ってもらい、読んでもらえたらと思いますね。

お部屋の写真

「湯洗所」の札は手書き。随所に空間デザイナー只石快歩さんのこだわりがみられる。

すっかり帽子がトレードマークとなっている毛利さん。この制服も特注されたとのこと。

大阪トライアスロン協会の活動について

毛利さんは一般社団法人大阪府トライアストン協会理事もされている。今年10月11日に開催された「大阪城トライアスロン」はもともと5月に開催予定だったが、多くの大会が中止に追いやられるなか、大阪城トライアスロンは延期という形で大会を実現できることができた。この大会は毛利さんや実行委員の皆さん、そして大阪市や関係団体・協賛企業のおかげで成し遂げることができた。

 

大会運営スタッフの仕事とは

毛利さん
今年トライアスロンの大会はほぼどこも中止、大阪城トライアスロンは本来5月に予定でしたが10月11日に延期になった。コロナからの復活の象徴にしようと。ただ、コロナの影響でいつ中止になるか分からなかった状態で、通常の運営でも大変なのに今回はさらにコロナ対策をしなくてはいけなかった。大変労力がかかりました。開催出来て本当に良かったです。

マキ
お堀泳ぐってすごいことですよね?大阪だからこそ実現できた。さすが大阪だと。水を綺麗にする機械も設置されたんですよね。

毛利さん
これは吉村知事だからできたと思いますね。当時、吉村知事に直訴した際『めっちゃ面白い。どうやったらできますか?』と、やることを前提に吉村知事がぐいぐい引っ張っていってくれた。

正直周りの役所の人たちは『重要文化財を傷つけたり、事故が起こったらどうするの?』みたいな反対意見の声もあり説得するのに時間もかかりましたが、そこもなんとか吉村知事が外堀を埋めてくれて実行できた。前回も今年も開催するにあたりクラウドファンディングをしたり協賛企業を募ったりしました。

なぜ、これほどまでのエンタメを生み出し続けるのか?

マキ
不動産という本業を軸に様々な活動をされている毛利さんですが、なぜこんなにもイキイキとされるのでしょうか?そのきっかけや理由はなんですか?

毛利さん
やっぱりHIU(堀江貴文イノベーション大学)の存在が大きいですね。私は、以前は不動産一本でやっていました。違う事業に手を出すと失敗するという先入観がどこかあった。だけど堀江さんだったりHIUに入り多くの仲間に出逢い、様々なイベントや活動を通じて、色んな活動をするからこそアィディアが生まれるという考え方に切り替わったんです。

そしてこれが自分の本業にも生きている。イベントを仕掛けてお客さんを呼んで交流するということをしたり、メルマガも月に二回配信して、プレゼント企画などもしています。オンラインサロンがここまで自分の仕事に良い影響を与えるとは思ってもいませんでしたね。

今後の目標は?

マキ
毛利さんの今後の目標などを教えてください。

毛利さん
本業をもっと突き抜けさせたいですね。手広くやるとポートフォリオができるという発想があるけど、その中で自分の得意分野を突き抜けてやったほうが絶対強いと思っていて 「大阪でワンルームマンションといえばリンクス」という様になれば、絶対に負けないと思うんです。

そしてこれからは単身者はどんどん増えると思うんです。これからの時代、人々は結婚しなくなると。なぜかと言うと今後も人々の収入は上がらない。そして結婚はコスパが悪いとも言われている。

マキ
三人に一人が離婚している時代、人々の価値観が多様化し、結婚そのものに意味が見いだせない時代にはなっていますよね。だから離婚も多い。

毛利さん
そして遠方から通勤している人が会社の近所での一人暮らし(電車に乗るのがリスク)となり会社の近所に部屋を借りる、買う人も増える。 逆にコロナによってリモートが増えて都心から地方に行くという人も増えましたが、正直東京以外の都道府県では意外とリモートワークが出来ないんですよね。

マキ
世の中には悩んでいる経営者も多くいらっしゃる。毛利さんは悩みなどないですか?

毛利さん
やりたいこと、やることが多すぎて悩んでいる暇はないんです。そうそう、YouTubeも去年から始めたんですが、実は今YouTubeからの集客率が一番高いんですよ。完全に新しいことをするのではなく”本業の不動産×〇〇〇”といった感じで、新しくエンタメを生み出していきたいですね。

KANSAIPRESS編集部から

今回毛利さんに直接お会いしたのは初めて。実際お会いしてみた感想は、毛利さんは思っていた以上に背が高い。そしてとても良い声をされていてお話も上手なのでセミナーやYouTubeにもピッタリですね。一日24時間しかないのに、これだけ多くの事業や企画などを動かされていて『いつ寝てるんですか?』と聞くと『あまり寝てません』と返ってきました。たまにはぐっすり寝てくださいね☺

そして隙間時間はスマホで情報収集、スマホで仕事をして効率よく働かれている印象でした。これからも毛利さんはワクワクする楽しいことを沢山仕掛けてくれることでしょう。また面白いコト取材させてくださいね。

取材・文/ごとうまき