【大地真央 神田沙也加 が13年ぶりの共演】喜劇王 ニール・サイモン晩年の傑作『ローズのジレンマ』 製作会見

舞台『ローズのジレンマ』製作会見に出席した(左から)別所哲也、大地真央、神田沙也加、村井良大
エンタメ

おかしくて、ちょっと切ないハートフルコメディ『ローズのジレンマ』の大阪公演が2 月 27 日(土)~3 月 1 日(月)まで、大阪 新歌舞伎座で公演される。2月6日から開幕の 日比谷・シアタークリエでの公演に先立ち、製作会見が行われ、主演を務める大地真央さん、神田沙也加さん、別所哲也さん、村井良大さん、翻訳・演出の小山ゆうなさんが同公演への意気込みや見どころを語ってくれた。

イントロダクション

“ブロードウェイの喜劇王”として不動の地位を築き、米国を代表する喜劇作家ニール・サイモン(1927~2018 「おかしな二人」「サンシャイン・ボーイズ」)の晩年の傑作「ローズのジレンマ」。2003 年にオフ・ブロードウェイのマンハッタン・シアター・クラブで二か月あまりの限定公演が行われ、翌 2004 年に日本初上演となった。経済的危機に瀕している大物女流作家ローズが、最愛のパートナーだった作家ウォルシュの亡霊に提案され、助手アーリーンや売れない作家クランシーと共に彼の未完の遺作を仕上げる中で、残された人生と向かい合っていく様を、ユーモラスに描き、男女の恋愛の機微と変わらぬ親子愛、誰もが抱える心の傷や人生の晩年に訪れる黄昏を上質なコメディに昇華させたニール・サイモンの傑作を、豪華キャストが届ける。

キャスト・演出

かつて著名な作家であったが5年前に最愛の恋人ウォルシュを亡くし今はその亡霊と過ごす日々で破産の危機に陥っているヒロイン・ローズを演じるのは、大地真央そんなローズを献身的に支え、一番の理解者である助手のアーリーン役に神田沙也加が務める。ローズの最愛の恋人で、今はローズにしか見えない亡霊・ウォルシュ役には、別所哲也。亡霊・ウォルシュの遺作をローズと一緒に仕上げることになった若手作家クランシー役に、村井良大と、錚々たるメンバーが演じる。また翻訳・演出には『チック』で 2017 年小田島雄志・翻訳戯曲賞、2018 年読売演劇大賞・優秀演出家賞を受賞した新進演出家・小山ゆうなが手がける。

ローズのジレンマ チラシ

作品の見どころと意気込み

見どころ、意気込みについて出演者4人が語ってくれた。

別所さん
憧れのニール・サイモンの作品、本読みを重ねて重ねてやっています。ミュージカルができる四人でストレートプレイをさせていただくとのことでとてもやりがいがあり、楽しんでいます。大地真央さんの最愛の男ウォルシュを通じて観客のみなさんに、”見えないけれど大切なモノ”を感じてもらえたら。ウィットの効いた笑いと共に弦楽四重奏のように四人で奏でます。

そんな甘党の別所さんは毎晩寝る前に食べるスィーツが楽しみとのことで、和菓子にするか洋菓子にするかでジレンマをかかえていると会場の笑いを誘った。

村井さん
稽古が始まったばかりなんですが、ソーシャルディスタンスを取りつつも濃密な時間を過ごしています。

キスシーンがあるのですが、コロナ禍の状況下で唇を重ねられないかもしれないので、もしそうなった場合は是非、大地さんに宝塚式のかっこいいキスシーンをご教授いただけたらと思います。

大地さん
お任せください。美しいラブシーンを

村井さんのキスシーンにも期待できそうだ。

神田さん
久しぶりのストレートプレイということで、緊張もありますが先輩たちのお芝居を見て勉強になっていて、とても楽しく刺激的な毎日を過ごさせていただいています。舞台の見どころとして、電話に近づいたら、「何か面白いことが始まる」と思ってもらえたら。

と、稽古では黒電話の使い方を忘れてしまい、笑いを巻き起こすという神田さんのお茶目な一面も見られた。

大地さん
昨年の10月にニール・サイモンの「おかしな二人」を初めてやらせていただきました。その作品はニール・サイモンが30代後半に書いたもので、今作は70代後半の作品になります。同じニール・サイモンでも全く違うのでそこも楽しんでもらえると思います。

台詞の背景部分に関して、日本人にはすぐに伝わりにくい部分をかみ砕き分かりやすく表現しているとのことだが、89年のアメリカの香りも残しつつ観客の皆さんに楽しんでもらえるような公演となっているとのこと。さらに演出家の小山氏は後半の女性二人のシーンが素敵なシーンになるのではないかとのことで、ここにも注目である。

また同公演では、カーテンコールで登場人物たちの思い出の曲を皆で(出演者4人で)歌おうとスペシャルカーテンコールも考えているとのこと。観客全員で楽しめる舞台となりそうだ。

稽古などを通しての現時点の手ごたえは?

稽古場に入ると不織布のマスクに新たに付け替え、感染対策を万全にして稽古に取り組んでいるとのこと。セットが立ち上がってきて動き出したばかりだというが、稽古を通しての現在の気持ちや手ごたえについては・・・

神田さん
連日読み合わせをして、そこからニール・サイモンの言葉のトリックを解き明かしたり、キャラクターを読み解くといったことができ、とても重要な期間でした。テンポ感が大事な作品となっていて、大地さんはじめコメディセンス溢れる先輩方、皆さんなので楽しく過ごさせてもらっています。

亡霊という難しい役柄を演じられる別所さんは

別所さん
僕は体が大きいでしょう?稽古場でもちょっとした動きが空気を動かしてるのではないかとか、小道具にぶつからないようにとか、探り探りで稽古しています。亡霊役なのでどこからでも登場できどのようにも振舞える。だからこそ、自分のローズとの会話、ローズの頭のなかにいる存在を思い巡らせながら稽古を続けています。ものすごく楽しくて、俳優としてもやりごたえのある役柄だと思っています。ニール・サイモンの晩年の作品、どんなところに彼が残したメッセージがあるか、どう演じようか、宝探しのようなところもあります。

演出家の小山氏は『4人の出演者が個性的で素晴らしく、アイディアも沢山出してくださり私も勉強になっている』と四人を称賛した。

舞台『ローズのジレンマ』製作会見に出席した(左から)小山ゆうな、別所哲也、大地真央、神田沙也加、村井良大

共演者たちの意外な一面や素顔は?

ローズだけが亡霊が見えるとのことで、稽古中での共演者たちの普段見えない意外な一面を聞いた。

村井さん
今日マスクを取った大地さんの顔を初めて見て、改めて大地さんの顔の小ささに驚きました。また別所さんはとてつもなくダンディな方なのにお茶目で可愛いらしい発言をされたりと、そこのギャップがいいなと思いました。温かくもあり優しい方です。

ーー大地さんと神田さんは13年ぶりの共演、お互いにどう感じているか

大地さんと神田さんは13年ぶりの共演とのこと、コロナ禍前はお互い挨拶をするときもハグをし合っていたようだが、現在はハグができない状況下でそこが”ジレンマ”であると神田さんは言う。

大地さんが神田さんに賛辞を送り、二人の親交の深さが感じられる場面もあった。

大地さん
さやは意外と親父っぽい一面がある・・・(笑)そこに対し、おっ、13年経ったな!という感じがします。(神田さんに対して)言葉にするのは難しいんだけど、すごく成長したよね。取り組み方にしろ・・・。なにしろ、瘦せたよね

神田さん
13年前は私も20,21歳ぐらいで、台詞の一言目も発することが怖かったんです。憧れの真央さんと共演ということもあり委縮していた面もあった。今回はその間にも素晴らしい作品に携わり、その作品や経験に恥じない為にも挑んでいこうと。そして13年前と変わらない気持ちで真央さんのことを穴が開くほど観察しています(笑)まだ誰も気づいていないような真央さんの取り組みにいち早く気付いて、その都度メモをしてあわよくば自分のモノにしようと。勉強させていただいています
笑顔で意気込みを語った。

会見の最後には大地さんが『こういう時代だからこそ笑いがあって、ちょっと涙がある元気になれるような作品に仕上げられたら』と、笑顔で締めくくった。

公演情報

大阪公演:新歌舞伎座 2021 年 2 月 27 日(土)~3 月 1 日(月)お問合せ 新歌舞伎座 06-7730-2121
東京公演:日比谷・シアタークリエ(〒100-0001 東京都千代田区有楽町1-2-1)
お問い合わせ 03-3591-2400 (シアタークリエ営業事務所 11:00~19:00)公演期間:2021年2月6日(土)~2月25日(木)
愛知公演:刈谷市総合文化センター アイリス 2021 年 3 月 3 日(水)
お問合せ キョードー東海 052-972―7466(10:00~18:00)
プレイガイド:12月27日(日)より一般前売開始
◆チケットぴあ https://w.pia.jp/t/rosesdilemma/ (PC/携帯共通) (P コード: 503-173)
◆e+(イープラス) https://eplus.jp/rosesdilemma/
◆ローソンチケット https://l-tike.com/play/rose-dilemma/ (L コード:34234)
◆CN プレイガイド https://www.cnplayguide.com/rose/
◆セブンチケット http://7ticket.jp/sp/crea

取材・文/ごとうまき