【真田ナオキ インタビュー】表現者としてあり続けるためにも、自己表現を磨いていく!

アーティスト

天下無敵のノックアウトボイスとのキャッチフレーズで演歌・歌謡界を牽引する人気歌手・真田ナオキ。2023年4月19日にリリースした4枚目のシングル「酔えねぇよ!」の新たな形態「夢酔い盤」が6月28日にリリースされた。当メディアでは約1年ぶりとなる真田ナオキをインタビュー。「酔えねぇよ!」に収録されたそれぞれの楽曲についてや、師匠・吉幾三への思い、歌手以外にも能力を発揮する真田さんの野望を聞いた。ますます男らしさの増す真田さんの強い信念と、熱い人間性が伝わるインタビューとなった。

「酔えねぇよ!」(夢酔い盤)

「酔えねぇよ!」は念願の男らしさ全開ソング。自然体で歌っている。

──「酔えねぇよ!」は真田さんの良さが全て活かされた楽曲ですよね。「恵比寿」「渋谷で・・・どう?」と、一貫性も感じられます。周りの反応や手応えはいかがですか?

真田
ナンパな感じから、大人の男性へと成長した感じでしょうか?(笑)。30代になって中身のある歌を歌いたいと思っていたところ、男らしい楽曲をいただきました。ファンの方からも“最近男らしくなったよね”って言っていただく機会も増えました。僕自身、ナンパのような性格ではなく、暑苦しい人間なので、この曲はすごく自然体で歌っています。やっぱり自分にしか歌えない楽曲だと思いますし、この曲で紅白に出たいですね。

── レコーディングでは録り直しもされたり、一筋縄ではいかなかったようですが。

真田
自分らしい曲って、意外と難しいんです。自分が求める自分らしさと、周りが求める自分らしさにはギャップがあるので、どこまで自分らしさを出したら良いか、という加減に苦戦しました。最終的には難しく考えずに、好きに歌ったテイクが使われているので、僕があれこれと考えすぎていたのかもしれませんね。この楽曲を初めて聴いた時の印象は、僕の声ありきな曲だと感じ、喜びとプレッシャーも感じていました。レコーディングも気合いが入りました。

── 楽曲を手がけられた師匠の吉幾三さんは、この楽曲を真田さん世代の人に向けて書いた曲だとおっしゃっていますね。

真田
おとこ歌なので、どちらかというと世の中の男性に向けての歌でしょうか。恋人や妻、家族などを犠牲にして、自分の夢や仕事に邁進していたけれど、このままでいいのか、という男の迷う心を描いています。最後のフレーズ“夢じゃ酔えねぇよ”の部分は、迷っている場合じゃねえよ、夢を現実にしようよ!という気持ちで、力強く歌い上げています。

── 真田さん自身も迷われたり、この歌の歌詞に共感しますか?

真田
むしろ、迷ってばかりかもしれません。一方で、女性の信念って強いなって思うんですよね。恋でもなんでも、ダメ!って思ったらスッパリと気持ちを切り替えるところがありませんか?男性は未練たらしく、ずっと思ってしまうところがありますから。歌詞を頂いた時、自分自身にも刺さる曲でこういう世界が歌いたたかったんだ!と思いました。

あまりにも哀しい愛の歌に、思いを馳せて……

──「今日酔い盤」に収録された「YOKO」も、男性の未練が描かれている曲だと思いました。真田さんの歌い方も気持ちがこもっていてグッときます。

真田
この曲は“未練”とはまた違う曲です。というのも、この歌に出てくるYOKOさんは、生きていないので。なのでレコーディングも今も、歌っていて気持ち的にとてもしんどい……。特に3番の一番最後の歌詞“お前と逢えた日 思って泣いている・・・YOKO”の部分は、本当に運命の人だったんだなと。どんな恋愛でも初めて出会った日ってあまり覚えていない事が多いじゃないですか。これほどまでに純愛で、救われない歌があるのかと思いました。1番の歌詞“お前の背中が 時々恋しい…”“笑顔とあの声 時々恋しいよ”とありますが、僕は嘘だと思っています。

── え、どうしてでしょうか?

真田
時々ではなく、毎日恋しいんですよ。失って、ようやくとてつもない喪失感に襲われ、日々恋しさが増している。そして2番の歌詞で本音が出てくるんです。“幸せもらってばかりで ごめんな”と。一番の歌詞には相互通行の愛が、2番では一方通行の恋が描かれ、3番の歌詞では後悔が描かれている。師匠の才能を改めて感じますね。謝りたい、前に進みたい、でも忘れたくないという気持ちを歌に詰め込んで歌っています。

──「何故酔い盤」に収録された「風に悟られて」はまた違った楽曲ですが……。

真田
人生歌であり応援歌ですが、正直初め聴いた時は、訳がわからなかったんです(笑)。表現方法が分からないが故に、悩みましたし、今回の楽曲の中では、一番苦戦しました。こんなにも表現方法が見つからない歌は初めてだったので、その答えが分からないままレコーディングをして、録り直し。師匠の助言通り、演歌っぽく歌うと少しずつですが、方向性が見えてきました。“誰でもあるんだよ″“勇気を出して″というメッセージが込められているので、コロナ禍で塞ぎがちになった方もいらっしゃるので、そういった方に届くと嬉しいです。

──「夢酔い盤」に収録された「罰」について教えてください。

真田
歌詞を読んだときに、まず女性の年齢がいくつなのだろうと思いました。2番の歌詞で″若く・・・ないけれど・・・天罰あれど”と書いてあるので、若くはないのでしょうが、していることは駆け落ち?家出?ですし。妹も出てくるので両親が亡くなっているのか、複雑な家庭なのか……。いろいろと想像が膨らみましたね。それにすごく怖がりで自信のない女性なのだと思いました。なので「酔えねぇよ!」とは、歌い方も声色も変えています。薄いガラス細工のような、繊細で、危なっかしい主人公の女性をイメージして、歌声も表面的な部分を薄くして工夫しました。

将来的にはコンサートなどの演出も手掛けたい。

── 真田ナオキ2023LIVE ZOLOME YEAR TOUR が7月15日(土)クラブ月世界(@神戸)で開催されます。ライブでは少しずつコロナ禍前の光景が戻りつつありますね。

真田
会場ではマスク着用を推奨した上で歓声をお願いしていますが、やはりあの歓声はたまらないですね。僕以上に声が枯れるくらいに歓声を届けてくださる方もいて、嬉しいですし、楽しいです。やっと会場を回りながら握手もできるようになってきました。これこれ、これだよ!って感じで、皆さまからパワーをいただいています。今回もセットリストは自分で決めていますが、将来的には自分で会場を決めたり、演出もしてみたいですね。

──「NAVE DEBUT RUNWAY SHOW」では、モデルとして初めてランウェイを歩くなど、活躍の幅も広がっていますね。

真田
お仕事の幅が広がって嬉しいですね。今回のライブツアーのグッズは、NAVEさんとコラボレーションをさせてもらいました。ツアーTシャツなどをはじめ、魅力的な商品が揃っています。

吉さんとの出会いによって自己表現できるように

── 吉幾三さんに弟子入りされて約8年。吉さんとの出会いによって、歌以外の部分でどんなところが変化しましたか?

真田
自己表現ができるようになりました。悪い言い方をすると我儘になりますが、やはり表現者なので。デビューしたての頃は、どこか素直になれず、こうじゃないといけない!という固定概念にも縛られていました。だけど、いつも在りのままでいらっしゃる師匠の大きな背中を見ながら、自分も変化していきました。嫌なものは嫌、良いものは良いと。お仕事をしていると嫌なこともありますが、その中でも、どうすれば嫌よりも、やりたいという気持ちが上回るかを考えるようになりましたね。嫌なままやっているとエンタメは誰にも伝わりませんから。

── 今後挑戦したいことは?

真田
演技の勉強をしたいです。言葉の使い方を学んで、歌に活かしたいです。僕は俳優歌が好きなんですが、俳優さんの歌って歌手が歌うのとはまた違っていて、言葉や表情の魅せ方が上手だと思っているんです。コロナ禍前は、ワークショップなどで、演技の勉強をしたいと言っていましたが、コロナ禍に入って実現できないままだったので、今後いろいろ演技を学びたいです。将来は一部にお芝居、二部に歌のステージというように、一枚看板で出ることが目標です。

── 最後にファンの皆さまにメッセージを!

真田
やっと歓声が戻り、そんなステージに毎回立てて幸せです。だけどコロナ禍を経験したからこそ、幸せを噛み締めることができるんですよね。それでも、まだ全国で歌を届けられるわけではありません。会いたい、再会したい方が全国にいらっしゃる。これからも声がかすれるくらいに歌を届けて、全国を飛び回ります!そして年末には、NHK紅白歌合戦に出られるように研鑽しますので、これからも応援よろしくお願いします!

【ツアー情報】

真田ナオキ2023 LIVE ZOLOME YEAR TOUR  演奏:ASA-CHANG BIGBAND
2023年7月2日(日)東京・品川プリンスホテル Club eX
2023年7月14日(金)愛知・名古屋市緑文化小劇場
2023年7月15日(土)兵庫・Live Hall クラブ月世界
2023年10月4日(水)東京・浅草公会堂

・チケット
チケットぴあhttps://t.pia.jp/(Pコード:234-141)
ローチケhttps://l-tike.com/(Lコード:75203)
イープラス https://eplus.jp/
CNガイドhttps://www.cnplayguide.com/ 0570-08-9999(10:00~18:00)

・お問い合わせ

株式会社エフ・エー・ブイ 03-3263-6612(平日 11:00~17:00)

【商品情報】
真田ナオキ「酔えねぇよ!」
<夢酔い盤>
TECA-23041 / 定価:¥1,400(税抜価格 ¥1,273) / シングルCD
CD 収録内容
1.酔えねぇよ!
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.罰
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
3.酔えねぇよ!(オリジナル・カラオケ)
4.罰(オリジナル・カラオケ)
<今日酔い盤>
TECA-23008 / 定価:¥1,400(税抜価格 ¥1,273) / シングルCD
CD 収録内容
1.酔えねぇよ!
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.YOKO
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
3.酔えねぇよ!(オリジナル・カラオケ)
4.YOKO(オリジナル・カラオケ)

<何故酔い盤>
TECA-23009 / 定価:¥1,400(税抜価格 ¥1,273) / シングルCD
CD 収録内容
1.酔えねぇよ!
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.風に悟られて
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
3.酔えねぇよ!(オリジナル・カラオケ)
4.風に悟られて(オリジナル・カラオケ)

<DVD付>
TECA-23010 / ¥1,400(税抜価格 ¥1,273) / シングルCD+DVD
CD 収録内容
1.酔えねぇよ!
作詞・作曲:吉 幾三 / 編曲:矢野立美
2.酔えねぇよ!(オリジナル・カラオケ)
DVD 収録内容
1.酔えねぇよ! ミュージックビデオ

【各音楽配信サービスにて配信中】
https://lnk.to/sanada_D809

【真田ナオキ公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/@sanadanaoki_official

【MV】
https://www.youtube.com/watch?v=kmck48dLoe8

【テイチクレコード 真田ナオキ】
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/sanada/

真田ナオキ / TEICHIKU RECORDS

インタビュー・文/ごとうまき