演歌界で唯一無二の存在感を放つ真田ナオキが、2025年9月3日にリリースした「一匹狼のブルーズ」に続き、9月10日には待望の初写真集「One Night Stand」を発売した。今回のインタビューでは、楽曲への思い、そしてファンが長年待ち望んだ写真集制作の舞台裏について、語ってもらった。
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怒髪天・増子直純が贈る渾身の楽曲
『一匹狼のブルーズ』は、JAPANESE R&E(リズム&演歌)を旗印に活動する怒髪天の増子直純氏が作詞を手がけた話題作だ。
「増子さんからは『こんな感じに歌ってほしい』といった具体的な指示は特になくて、『一声聞いた時からもうめちゃくちゃ合ってるよね』と言ってくださったんです。すごく自信をつけてくださった感じですね」
当初はカップリング曲だった『一匹狼のブルーズ』だが、周囲からの反響があまりにも大きく、急遽表題曲に格上げされた。ミュージックビデオでは、ゴールドをテーマカラーに、真田の二面性を描いたストーリー性のある仕上がりとなっている。
「裏方の真田と表舞台の真田を描いていて、『お前早く来て仕事しろよ』みたいな感じで、最後に金を撒くという流れです」
撮影では普段とは違うポップス系の監督を起用し、新鮮な刺激を受けたという。「監督さんが僕と同い年で、僕が小道具の三輪車で遊んでいたら『カメラ回そう!これ使おう!』という感じで、本当に柔軟でした。そういった意味でも刺激をもらった撮影でしたね」
どぶろっくが贈るユニークなカップリング
今回のシングルで注目すべきは、お笑いコンビ・どぶろっくの森慎太郎と江口直人が、それぞれ1曲ずつ書き下ろしたカップリング曲だ。森氏作詞・作曲の『KYO TAN SAN』と江口氏作詞・作曲の『あれれ』という、異なる魅力を持つ2曲が収録されている。
「どぶろっくのお二人とは、まだお会いできていなくて……。早く会ってお礼を言いたいです」とニッコリ。「『KYO TAN SAN』は強炭酸水と恋愛をうまく組み合わせてくれたんでしょうけど、でも強炭酸水の歌です(笑)。コミカルな詞なので、これは一度遊んでしまうと遊びすぎちゃうなと思ったので、今まで一番カッコつけて歌いました。真田ナオキがどぶろっくさんの詞を歌うっていうところでギャップをつけたくて。」
一方『あれれ』については、全く違うアプローチを取った。「逆にめちゃくちゃふざけて歌って、前半部分のイメージは前川清さんをイメージしました。後半は師匠(吉幾三)を。最後の『アレレ』のところは、師匠が『アレレ』を言ったらこんな感じで言うだろうな、っていうのをイメージして歌いました」
衝撃の写真集制作秘話
そして9月10日に発売された初写真集「One Night Stand」。タイトルには「一夜限りの公演」という意味も込められているという。演歌歌手としては前例のない大胆な写真集となった。
「最初は恥ずかしかったんですけど、今はこんなに綺麗に撮ってもらえて有難いと思っています。女性との絡みが今回の写真集にあるので、ジェラシーを感じてくださっているファンの皆さんもいらっしゃるんですけど。何度も見てもらいたいです。作品として、本当に良いものを作ってもらったと思います」

撮影:中山雅文
この写真集制作のため、真田は3ヶ月間のストイックなトレーニングと食事制限を行った。
「一番大変だったのは好物の唐揚げを我慢することでした。揚げ物がダメだと言われて3ヶ月近く我慢しましたから、撮影が終わったその日は、たがが外れたように一人で唐揚げを沢山食べました(笑)。」
週2〜3回のパーソナルトレーニングと厳格な食事管理の結果、理想的な体型を手に入れた真田だが、「体を鍛えると疲れが取れるし、凝りもなくなってくるんだなと、筋トレの効果を実感しました。だけど、改めて僕は筋トレが好きじゃないなという気づきもありました(笑)。」と、率直に語る。

撮影:中山雅文

撮影:中山雅文
変わらぬ目標、変わった心境
メジャーデビュー5年、デビュー10周年を迎えた真田にとって、今年は特別な年となった。しかし、本人は「例年と変わらない」と言い切る。
「ただ、やっぱり節目の年なので、この5年10年支えてくださっているファンの皆さんに感謝を伝えたいな、という一年ですね」
年末の紅白歌合戦への思いについても、以前より気持ちに余裕が生まれたという。
「もちろん強く思っていますけど、年々気が楽にはなっています。ダメな時はダメだし、出る時は出るし。いい意味で腹のくくり方ができているんだなと。結果を決めるのは僕ではないので、いいものを歌っていれば、自ずと結果はついてくると思うんです」
プライベートでは相変わらずゲームとアニメに熱中している真田。『牧場物語』にハマりすぎて睡眠時間を削っているとか。
アニメは「放送されているアニメは全部見ています」という徹底ぶりで、来年2月公開の『転生したらスライムだった件』の映画化では事前に休みを取って映画館へ足を運ぶと意気込んでいる。
ファンへの想い、そして未来へ
インタビューの最後に、真田は改めてファンへの感謝の気持ちを語った。
「今年は『Nina』に続いて『一匹狼のブルーズ』そして写真集と、たくさん特別な発売が続きましたが、例年通り目標は紅白歌合戦です。でも日々皆さんと一緒に楽しんで、いい結果がついてくるように必死に歌っていきます。残り数ヶ月、一緒に楽しんでいただければと思います」
10月13日(月・祝)14日(火)には東京・浅草公会堂で「真田ナオキ “2025 浅草秋の奏で”」も控えている真田。「忘れられない瞬間を来てくださったお客様に作れたらいいな」という想いを胸に、今日も全力で歌い続けている。
ジャンルを越えた挑戦を続ける真田ナオキ。さらなる進化を遂げる姿からも目が離せない。
CD発売・書誌・ライブ情報
価格各:¥1,550 (税抜価格¥1,409) 全3形態好評発売中
■KYO TAN SAN盤 TECA-25033
1.一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純 作曲:上原子友康 編曲:田代修二
2.KYO TAN SAN 作詞・作曲:森 慎太郎 編曲:田代修二
3.一匹狼のブルーズ(オリジナル・カラオケ)
4.KYO TAN SAN (オリジナル・カラオケ)
■あれれ盤 TECA-25034
1.一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純 作曲:上原子友康 編曲:田代修二
2.あれれ 作詞・作曲:江口直人 編曲:田代修二
3.一匹狼のブルーズ(オリジナル・カラオケ)
4.あれれ(オリジナル・カラオケ)
■DVD付き TECA-25035
1.一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純 作曲:上原子友康 編曲:田代修二
2.一匹狼のブルーズ(オリジナル・カラオケ)
DVD:一匹狼のブルーズ のミュージックビデオ
撮影: 中山雅文
定価:3,850円(税込)
発売日:2025年9月10日
判型:A4判
頁数:オールカラー 96P
ISBN:978-4-09-682504-4
発行:小学館
https://dps.shogakukan.co.jp/
演奏:ASA-CHANG&ラッキーセブン
2025年10月13日(月・祝)・14日(火)
東京・浅草公会堂
開場 15:30 / 開演 16:30
S席(1F):¥9,000-(税込)
A席(2F):¥8,000-(税込)
B席(3F):¥5,000-(税込)
配信:¥3,500-(税込)
13日(月・祝)の公演のみ配信/
アーカイブ配信:ライブ配信終了後~2025年10月19日(
ベルワールドミュージック 03-3222-7982(平日 12:00~17:00)
主催:真田ナオキ2025ライブ事務局
後援:(株)テイチクエンタテインメント
制作:(株)クラフトワーク
協力:(株)ベルワールドミュージック
2025/12/14(日)「真田ナオキ コンサート 2025」
会場:京都劇場(京都市下京区烏丸通塩小路下ル 京都駅ビル内)
時間:開場13:15 開演14:00
料金:7,700円
プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス
未就学児のご入場はお断り致します。
京都劇場オンラインチケット https://www.kyoto-gekijo.com/
お問合せ:京都公演事務局 TEL:0570-05-5750(11:00~16:
インタビュー・文:ごとうまき






