塩野瑛久 菅生新樹演じる後輩にたじたじ「互いの意見が交換されていくような作品になってほしい」

インタビュー
 塩野瑛久が主演を務めるぼくの人格シェアハウス』が3月17日(日)深夜0時30分~1時29分 カンテレで放送される。
本作は、“トラブル回避”をモットーに働く主人公・相田雄介(塩野瑛久)が、トラブルメーカーの後輩・大城守(菅生新樹)と出会い、あらゆる非常事態に見舞われながらも、相田の脳内で暮らす3人の人格とともに自分の働き方、生き方を見つめ直していく、ちょっと変わった自問自答系ヒューマンコメディドラマ。
放送に先立ち、塩野さんに本作の見どころや役について語っていただきました。
── 撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
塩野
短い期間でしたが、雰囲気の良い中で撮影できました。これまで共演したことのある役者さんもいたので和気藹々と楽しく進みました。菅生くんは初めましてだったのですが、彼の第一声が「塩野くんって怒らないですよね」で(笑)。新鮮で印象的でした。
── 物語では、相田雄介の人格の1部である3人が集まり、作戦会議をしながら解決をしていきますが、もし塩野さんの人格に3人のキャラクターが生まれるなら、どんな3人になりそうですか?
塩野
僕たち俳優陣は“自分は自分”という考えを持っている人が多いし、自分の脳内に人格がいるとか考えたことがないので難しいのですが(笑)。だらだら過ごして何もしたくない〜っていう自分と、世の為人の為に動いて、もっと活躍したい!という自分。あとはニコニコして楽しいことだけしたいという自分がいるのではないでしょうか。
── 相田雄介は後輩・大城守の存在に頭を悩ませますが、塩野さんは最近悩むようなことはありましたか?
塩野
結構考えちゃうタイプなので日々小さなことから大きなことまで、頭を悩ませています(笑)。役作りにおいて悩んだ部分は、現実世界のシーンでは脳内にいる人格たちを踏襲した人物を演じます。ですが、脳内では自分がどんな立ち位置で演じればよいのかと悩み、監督と相談しながら作りました。
── 塩野さん自身、仕事で世代間の違いを実感することはありますか?
塩野
僕が子どもの頃の大人たちよりも僕の世代の方が賢い、さらに僕たちよりも下の世代の方が賢いなと感じています。その理由はSNSなどによる情報量の多さにあるのかなと。あらゆる情報を得て、取捨選択をしているから、大人っぽい人が多いですし、下の世代から学ぶことも沢山あります。ただ経験していないのに経験した気になれるから、挑戦せずに終わったり、消極的になったり……。不確定なものに近づかなくなってしまうという良くない面もありますよね。
観る人の世代や価値観によって、見え方が変わるのが本作の魅力
── 本作の見どころ、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
塩野
明るい雰囲気で楽しんで観ていただける作品です。後半に進んでいくにつれ、作品に込められたメッセージや思い、監督やプロデューサーの熱量も感じていただけると思います。現実世界での大城くんとのやり取りは見どころの一つ。2人のやり取りを見て、見ている人がそれぞれの役に共感したり、理解できなかったりする部分も面白いのではないでしょうか。ドラマの中では大城くんは突拍子もない発言をしたり、マイペースな部分もあるのですが、若い世代の方は逆に相田に共感できなかったりするかもしれません
塩野
見る人によって感じ方は違うと思うので、皆さんの感想や意見をSNSなどで発信していただけると嬉しいです。

ストーリー

問題解決は“脳内シェアハウス“の住人にお任せ!?“トラブル回避至上主義”の営業マン・相田(塩野瑛久)がトラブルメーカーの後輩・大城(菅生新樹)の教育係に!相田によみがえる過去の記憶とは!?

相田雄介(塩野瑛久)はハウスメーカー「住谷ハイム」の営業部員。何よりも“トラブル回避”を最優先に、上司や同僚たちと波風を立てないよう日々を過ごす相田には、ピンチのときにいつも駆け込む場所があった。

それは、頭の中にある”脳内シェアハウス“。そこには、恋愛至上主義で明るく積極的な人格(星乃夢奈)、クールで知性派の人格(溜口佑太朗)、ビビリで消極的な人格(時任勇気)が暮らしている。個性はバラバラだが、いずれも相田の人格の一部である3人を集めて作戦会議を開き、忖度やヨイショ、場の空気を敏感に察知する能力などをフル稼働させながら、あらゆるトラブルを避けてきたのだ。

そんなある日、営業部に後輩社員の大城守(菅生新樹)が異動してきた。初日から遅刻し、部長の佐藤健治から挨拶をうながされても「別に…」と受け流す大城のマイペースなふるまいに営業部員たちはあ然。シェアハウスの住人たちも「絵に描いたようなトラブルメーカー!」と大騒ぎになるが、よりにもよって相田は、そんな大城の教育係を任されてしまう。

大城の言動は理解しがたいものばかり…。トラブルの種を振りまく後輩に頭を抱える相田。密かに思いを寄せる人事部の同期・宮川陽子(桜井玲香)に「普通わかるだろ?ってことが伝わらない」と愚痴をこぼすと、宮川は「昔の相田くんなら、大城くんのこと、なんとかしてくれた気がする」と告げて相田をハッとさせ…。

「普通」がわからないという大城に、相田はある“マニュアルノート”を渡す。そこに書き込まれた社会人としてのルールに従って仕事を進めるうち、順調に職場に馴染み始める大城。相田がホッとしたのもつかの間、大城に異変が…?相田が脳内の仲間たちとたどり着いた“答え”とはいったいー?

番組情報

【タイトル】『ぼくの人格シェアハウス』

【出演】塩野瑛久 菅生新樹 桜井玲香 星乃夢奈 溜口佑太朗(ラブレターズ) 時任勇気 ほか

【放送枠】3月17日(日) 深夜2430分~25時29分 関西ローカル

【主題歌】KADOMACHI「大迷走」(murffin Lab./murffin discs)

取材・文:ごとうまき