竹内アンナ「このアルバムをきっかけに些細な幸せに気づいてもらえたら……。」

アーティスト

竹内アンナの3枚目のフルアルバム「DRAMAS」が2024年3月20日にリリースされた。今作は12曲のドラマが収録。なんてことない一瞬の喜怒哀楽、景色と香りがギュッと詰まった1枚となっている。関西プレスに2回目の登場となる竹内さんにインタビューを実施。アルバム曲の制作秘話や思いをたっぷりと語っていただきました!

12曲のドラマたち

── 実際に出来上がったアルバムを聴いてどのように感じておられますか?
竹内
異なる主人公から成り立つ12の物語。制作時もその物語に合わせてサウンドやアレンジを組み立てていきました。実際に仕上がったアルバムを通して聴くと、同じ人が作ったとは思えないくらい、自分が一番好きなサウンドや言葉を良い形で落とし込めたと、満足しています!
竹内
今作のテーマは“ドラマ”。なんてことのない瞬間も切りとってみればドラマになる、というメッセージが込められています。日々を過ごしているとちょっとした日常の美しい瞬間を見逃してしまうけど、一旦スマホを置いて、日常のちょっとした瞬間に目を向けてみました。そうすると当たり前に思っていたことが特別なんだと気付いて……。EPアルバム「at FIVE」のテーマが“日常の一瞬を切り取る”でしたが、「at FIVE」のリリースが今作のテーマを固めるきっかけにもなったと思っています。
──リード曲の「最幸のふたり」のMVが最高にキュートでお洒落ですよね。
竹内
今回もいつもお願いしている監督に依頼しました。MVだけでなく、このアルバムのアートワークもお願いして。私は往年のミュージカルが好きなのですが、監督も同じものが好きで、昔のミュージカル映画の色づかいも参考にしました。このアルバムもミュージカルと共通していて、心の中で感じていることを大きく表現しています。
竹内
1曲目の「最幸のふたり」は“Na na na”で始まり、12曲目の「泡沫SUMMER」も“Na na na”で終わっているので、ループして聴いてもらえたら嬉しいな。

タイアップ曲について

── 今作にはタイアップが3曲収録されていますね。それぞれの制作背景を教えてください。
竹内
「BREAK MY CASE」はゲームの資料をしっかり読み込んで、想像を膨らませながら書き下ろしました。お話をいただいたからには愛を持って作りたいので、ゲームの主人公になりきって作りました。タイアップ作品は自分1人では生まれてこないもの。違う角度から制作できるのでとても楽しかったです。
── 「Bye Bye, Hello」は森ノ宮医療大学のTV CMに書き下ろしたものですね。
竹内
自分では思っていなくても、人から見たらそれが才能だということって沢山あるから……。“Bye Bye”は寂しいものではなく、昨日までの自分にバイバイして新しい私を迎えに行こうという前向きな意味が込められています。前向きに、上へ上へと進んでいく曲なので、最後のサビ以降は沢山転調しています。
── 「THANK ME」も「夢みるバーム」のWEB CMのタイアップ曲。どんな意味が込められていますか?
竹内
メイクを落とす時間は素になれる時間。日々を忙しく過ごしていると自分への時間もいい加減になりがち。たまには自分を労って、たっぷり甘やかしてあげる時間を作ろうね、という思いで書きました。私もスキンケアが大好きなのでとても楽しみながら制作できましたね。アレンジにもこだわっていて、2番以降は“竹内アンナ リミックス”のような気持ちで作りました。一気に雰囲気がガラリと変わるところも聴きどころです。

「Chili Chili Chillax feat claquepot」には“仕掛け”が!!

──「Chili Chili Chillax feat claquepot」はclaquepotさんと、「WONDERLaND mAGIC with Mashinomi」はMashinomiさんとご一緒されていますが、それぞれどのような化学反応が起こりましたか?

竹内
私がある程度ベースを作って、claquepotさんに埋めて欲しいところだけ空白にして送り返してもらうという作り方をしました。ここでも自分が想像していなかったようなメロディーや解釈が返ってきて、新たな発見がありました。冒頭部分では私が喋って、裏でclaquepotさんが歌っているのですが、そのメロディーが以前claquepotさんのフィーチャリングで参加させていただいた

「space feat. 竹内アンナ」になっていて、ここでもドラマが繋がっています。
竹内
「WONDERLaND mAGIC with Mashinomi」は良きミュージシャン仲間で友人でもあるMashinomiちゃんと一緒に作りました。カフェや私の家で作業して2日ぐらいで仕上がって。歳も近いので気を遣わずに何でも言い合いながら、楽しく制作ができました。あの頃に感じていた気持ち、やりたかった事や好きな音楽のことなど……今もずっと好きだし、これからも忘れたくないという気持ちが込められていて、私たちの好きなものが詰まっています。
──「DRAMAS」は主演、助演、監督、脚本、音楽を全て担当されたとのことですが。
竹内
「DRAMAS」というタイトルを思いついた時から寸劇を入れたいと思っていて、この曲がアルバムを象徴する曲となりました。ドラマってロマンティックにも波瀾万丈にもなるけど真ん中には愛があって……。登場人物は2人ですが、どちらも私がやっています。パソコンでピッチを下げたり、後ろで鳴っているBGMも曲も自分でギターを弾いて歌って……。私プロデュースの「DRAMAS」の後に「WILD & FREE」を入れることで、伏線回収をしています。

自分の人生の主人公は“あなた”

── 竹内さんがドラマティックな瞬間を感じるのはどんな時ですか?
竹内
映画やドラマを観るのが好きなんですが、音楽とそのシーンがピッタリ重なる瞬間にとても幸せを感じます。自分も曲を聴きながら歩いていると、それだけで自分が主人公になったような気持ちになれるし、ドラマティック。日々の中にも特別なことって沢山あるから、皆さんにもこの曲をきっかけに些細な幸せに気づいてもらえたら……。そして私の曲が皆さんの人生の中で流れるBGMになれたら嬉しいです。
── 今後挑戦したいことなど教えてください。
竹内
まだ回ったことのない地域が沢山あるので、いろんな場所に行って歌いたいです。ちょっと変わった場所でいうなら京都の文化博物館でもライブをしてみたいな。それに海外でも歌を歌いたい。昨年、初めて一人旅でオーストリアとチェコに行きました。どの瞬間を切り取っても美しくて……。またウィーンにも行きたいし、それに向けてドイツ語も勉強し始めました!この5年間、新しいことに挑戦させてもらったので、この先もどんどんチャレンジしていきたいです!

[リリース情報]

竹内アンナ 3rd Full Album 「DRAMAS」

2024年3月20日(水) 発売

<商品詳細>

・3形態で発売

○初回限定盤Blu-ray付き ( TECI-1807 税込価格 6,600円 )

RELEASE TOUR 2023 -at FIVE- @東京・LIQUIDROOMの模様をBlu-ray化。

○通常盤( TECI-1808 税込価格 3,850円 )

○テイチクオンライン限定豪華盤( TEI-288 税込価格 12,000円 )

豪華化粧ボックス仕様。 

初回盤にプラス2~3種のグッズ特典、さらにTOUR 2022 -TICKETS- FINAL @東京・LIQUIDROOM模様をBlu-ray化したものと、DRAMAS収録楽曲のインストゥルメンタルをスペシャルパッケージでお届け。

<収録曲>

1.最幸のふたり

2.BREAK MY CASE(ブレイクマイケース主題歌)

3.I Love Youの言葉より 

4.DRAMAS 

5.WILD & FREE  

6.Chili Chili Chillax feat. claquepot

7.Mr. moonlight 

8.WONDERLaND mAGIC with Mashinomi 

9.たぶん、きっと、ぜったい 

10.Bye Bye, Hello(森ノ宮医療大学TV CMソング) 

11.THANK ME(夢みるバームWEB CMソング)

12.泡沫SUMMER

[ライブ情報]

“THE BEST DRAMAS 2018-2024”

7月6日(土)恵比寿The Garden Hall

開場 16:30 / 開演 17:00

[チケット]

指定席一般 ¥6,500 / 指定席学割 ¥5,000(税込/ドリンク代別)

■一般発売中

https://linktr.ee/AnnaTakeuchi

インタビュー・文:ごとうまき