【コロナ禍で三店舗出店】大阪西天満 鶏バル『THE DINER』

Gourmet

終わりの見えないコロナ、大阪府では飲食店などへの時短要請が12月15日までが12月29日まで延長となった。今年はコロナの影響を大きく受け経営が苦しくなりお店を閉めざるを得ない状態の飲食店も多くある中で、新たにお店をオープンしたお店もある。今年10月末にオープンした鶏とお酒が楽しめる鶏バル「THE DINER」は大阪西天満に位置し、すぐ近くにはアメリカン領事館や地方裁判所があり仕事帰りの人達で賑わう。昔から「弁護士村」と呼ばれるこの地は土地柄高級な料亭や隠れ家名店が軒を連ねる。

 

 

「商売を続ける」飲食店経営者の覚悟

オーナーの宇都宮北斗さんはこの半年で「THE DINER」を含む3店舗をオープンさせた。大阪府内に6店舗の飲食店を経営する彼は、かつてあった堂島ホテルのBARで働いていた。学生の頃からいつか独立して経営者になりたいと思っていた宇都宮さんは飲食業界とは違った業種も経験、その後彼の一番好きなBARでの仕事を極めて独立した。堂島ホテルのメインダイニングの名前が「THE DINER」で、店の名はここからとったんだとか。

 

宇都宮さん
1店舗目は豊津(吹田市)でお店を始めました。THE DINERは6店舗目になります。

マキ
今、飲食店を経営されていてどうですか?

宇都宮さん
今年に入ってから、正直めちゃくちゃしんどいです。次に自粛要請が来るともう自粛できない。どうにか自粛要請だけは避けて欲しいと思っていますね。

マキ
この時期に3店舗も増やされたとのことですが、チャレンジされていますよね。勇気あるなと。

宇都宮さん
僕の中での”賭け”に出たんです。この時期に3店舗も増やすとなると儲かってると思われがちですが、正直儲かってはいないんです。

今回、持続化給付金やセーフティネットの借入などまとまったお金が入って、通帳見た時にその額を見て安堵した自分がいた。だけど、そのお金は減って行く一方ですよね。これでいいのかな?と疑問に思ったんです。

そこでこの資金をもとに出店して、コロナ後に売り上げを上げられるようなお店を作りたいと思いチャレンジしました。

ただ、正直しんどいですよ。出口の見えない戦いで、なんとか耐えるしかないですよね。

今の自身の気持ちを包み隠さず話してくれた宇都宮さん。前向きに歩む宇都宮さんの姿からは「商売を続ける」という強い覚悟が感じられた。

メニュー

当店のメインメニューは鶏料理とお酒

 

お酒はワインとウィスキーがメインとなっている。

 

オーナーの宇都宮さんはBARとお酒をこよなく愛している。そのためお酒には強いこだわりが。ワインは680円から39,600円まで用意、ウィスキーも豊富なラインナップでウィスキー好きには喜んでもらえるはずだ。しかも値段が安い。BARで飲むと倍近くの値段がかかるはず。

 

宇都宮さん
アッパーな方が多いエリアなので、良いお酒もそろえています。とはいえ、カジュアルにも使ってもらいたいので値段は幅広く設定しています。

 

朝引き鶏を使用

推しメニューは松葉(マツバ)

松葉(マツバ)とは、鶏の鎖骨のつけ根部分でササミの付根の部分、V字になった鎖骨が松葉の形に似ていることから「松葉(マツバ)」と言われている。松葉は、1羽に1つしかとれない希少部位である。また当店は朝引き鶏を使用している。

 

松葉

その他、焼き鳥やステーキ、から揚げなどなど鶏料理の他にもサイドメニューも充実している。

 

 

 

店舗概要

店内

THE DINER
住所:530-0047 大阪府大阪市北区西天満2-10-10
電話:06-7712-8978
最寄り駅:御堂筋線 淀屋橋 徒歩6分/JR北新地駅 徒歩五分/京阪中之島線  大江橋 徒歩4分
営業時間:月~土 18時~3時
定休日:日曜・祝日
席数:28席
その他:貸切可能
取材・文/ごとうまき