【北新地】料理人達も認める昔ながらの名店『鮨処 たかはし』

鮨処たかはしの高橋英二さん
Gourmet

大阪北新地、高級寿司店も多く点在するこの地に、創業21年変わらぬ味で常連客をはじめ、毎日賑わう鮨処があります。『たかはし』、21年からずっと足繁く通い続けている常連客や、また同業者(料理人)もその味を認めるほどの名店です。繊細で心のこもった鮨を毎月食べるために、年間予約をされているお客様も多いとのこと。今回店主の高橋英二さんにお話しを伺いました。

76歳の寿司職人のにぎる繊細な寿司をご賞味あれ

まき
毎回、ここのお店は賑わっていますね。お客様も品が良く感じの良い方ばかり。
高橋さん
ありがたいことに、良いお客さんばかりですね。昔から通ってくださっている人も多くて、常連さんが新しいお客さん連れてきてくれてまた常連さんになってくださったりね。お客さんにはほんま、恵まれています。
まき
創業21年目とのことで、創業されたきっかけなど教えていただけますか?
高橋さん
以前は福島にあった「ホテルプラザ」の料理屋で寿司職人をしていました。1999年にホテルが清算されて、私も行くところがなくなって、どうしようかな~と悩んだところ、もう自分でお店するしかないなと思ってここに店を構えたんです。55歳でこの店始めたんですわ。今76歳!よう潰れんとやってこれたな~って自分でも思います。

レトロなビルの雰囲気の3階にあります。

値打ちある寿司ばかり

今回はお昼のメニューを出してもらいました。 まず最初に出てくるのは卵。12時に来店すると焼き立ての柔らかくて甘い卵が食べられます。エビをすり身にして焼いているため甘くて柔らかい。そして、今回食べたトロは特別美味しかったです。「あなたのために特別良いトロ用意してました」と高橋さん(笑)ありがとうございます。イカは年間通して剣先イカを使っているとのこと。塩のみでいただきます。

たこも新鮮で歯ごたえが最高。ほんのり酢橘の香もいいですね。
エビは生で食べられるの海老をボイルしていてしっかりと甘みがでます。

北海道産のウニ

穴子は津島産

ここの赤だしが美味しいんです。ホッとする。お昼のメニューの最後に出てきます。カツオと昆布の出汁、愛媛の味噌を使用しています。

寿司のこだわり

まき
シャリが大きくて柔らかくてふわ~っとしていますね。シャリとネタのこだわりを教えてください。
高橋さん
シャリはネタ以上に気を使っています。握りは柔らかく意識していて、ネタとのバランスが大事やね。

ネタの仕入れ先はプラザホテルにいたときから変わってないんです。もう長い付き合いやね。お互いの信頼関係で成り立ってる。だいたい和歌山産が多いかな。瀬戸内のものが多いですね。

店内のオブジェ、お客様からの頂き物とのこと。

寿司職人としての道を生きてきて・・・

まき
今回のコロナでは影響受けられましたよね?どうでしたか?
高橋さん
そりゃ大打撃よ(笑)うちも40日間店休みました。だけどこうしてお客さんが戻ってきてくださってほんまに有難いですね。ただ今は席数も少なくしています。嘆いたってしょうがない。まじめに淡々とするしかないですね。
まき
高橋さんの職人としての心得とは?
高橋さん
真面目でいること。よそ見せんこと。儲けに走らないこと。それしかないですね。私らの時代はこの道に入ったらこれしかないと言われてきた。だからがむしゃらに、よそ見せずに歩んできました。きづけばもう76歳。お客さんに支えられてやってこれています。

席はカウンター席のみ。席数も減らされているとのことで予約必須です。

メニュー

:2,800円(税込)

:14,000円(税込)(お造り5種類、煮物or焼き物、にぎり8個)

飲み物:ビール600円、焼酎600円、冷酒1,200円

店舗情報

住所: 530-0003大阪市北区堂島1-2-32 トヨタビル3階
アクセス: 北新地駅徒歩5分 御堂筋線淀屋橋駅より徒歩8分
電話番号: 06-6341-5507
営業時間: 昼12時~1時30分、夜5時30分~9時30分まで
定休日:第一 第四 第五 土曜、日曜祝日
席: カウンターのみ

KANSAIPRESS編集部から

KANSAIPRESS編集部から
取材中、常連のお客様が二組いらっしゃいました。二組ともお上品で素敵なお客様たち。取材中、お客様が声をかけてくださって「私たちここの店年間予約してるのよ。なかなか予約取れないからね。毎月来てる」と。

お客様にたかはしの魅力を尋ねたところ「旨いのはもちろん、大将の人柄やね」と。「あと同業のお客さんも多いのよ」と。後になって知ったのは、もう一組のお客さまは某有名ホテルの総料理長の方でした。料理人たちも認めるお店なんです。

取材終わりには大将と大将の奥様が巻きずしをお土産に用意して下さって(ここでは2,000円する巻き寿司です)お二人のお心遣いに涙が出そうでした。ほんとに素敵な大将です。人気店ですので予約必須で行ってみてくださいね♪

取材・文/ごとうまき