【青山 新インタビュー】「ファンの方々にいろんな一面を見てもらいたい。いい意味で期待を裏切れたら」

アーティスト

演歌歌手でデビュー6年目を迎えた青山 新が6枚目のシングル『身勝手な女』を2025年2月19日にリリースする。『女のはじまり』『女がつらい』に続く、おんな唄第3弾となる今作は、複雑な女心を可憐に描いたブルース歌謡。また、各タイプのカップリングには青山 新の様々な魅力が表現されたバラエティー豊かなナンバーが。関西プレスに2回目の登場となる青山さんに新曲について、デビュー6年目を迎えたいまの思いを伺いました。当時から変わらない彼の信条とは──。

青山 新の全てを詰め込んだ渾身の一曲

──“女シリーズ第三弾”『身勝手な女』は、『女がつらい』に続き、麻こよみ先生と水森英夫先生が手がけられました。短い詞の中に、複雑な女心や壮大な世界観が感じられます。詞を読んだ時の感想を教えてください。

青山
まずいきなり一行目から心を掴まれました。「私より幸せにならないで」これは男性の僕でも、少なからず共感してしまうところがありました。さらに続く二行目「女の本音の意地悪さ」“本音”というワードにドキッとさせられ、”意地悪さ”という強い響きに、完全にノックアウトされてしまいました。どこか触れてはいけない奥底の本音を、ついにさらけ出した!というような印象を受け、歌い手として表現するにあたって、なにかメラメラと火がついた感覚がありました。

── 最後の行「悔しいけれど あゝ 今も・・・」の“あゝ”の部分などの、小節や力強さに思わずうなり、改めて青山さんの歌唱力の高さを再確認しました。今作を歌ううえで意識された部分、苦労されたところはありますか?

青山
やはり、最後の盛り上がりが一番の歌いどころでもあり聴かせどころだと思いました。意識した部分で言いますと、誰にも負けない個性やインパクトをこの一曲にぶつける気持ちで歌いました。青山 新のすべてを詰め込んだつもりです。

──今作のジャケット写真、これまでとイメージがガラリと変わりましたね。ヘアメイクも変えて、大人の雰囲気を纏っておられます。どのようなコンセプトでメイクや雰囲気を考えられましたか?またイメージの変化とともに自身の内面の変化などありましたか?

青山
曲のイメージからインスパイアされるところもありますが、毎回違う一面をジャケットにしたいという思いはあります。今作にいたっては、タイトルも曲も今まで以上にインパクトのある作品だと思ったので、ビジュアルもガラッと変えてみたいと思い、あえて強めのアイメイクだったり、表情も(僕がイメージする)大人な雰囲気で撮影に臨みました。ファンの方に、いろいろな一面を楽しんでいただきたい思いもあり、いい意味で期待を裏切ることができたら、僕としては大満足です!

青山の様々な魅力が感じられる異なるカップリング曲

──【TYPE TOKYO】の 「TOKYOメトロブルース」は「土曜朝6時 木梨の会。」の中での木梨さんの発言がきっかけとなり実現したとのこと。大都会を舞台にしたかっこいいブルースですね。レコーディング収録時や、この曲を制作するにあたって木梨さんや所さんから何かお言葉はありましたか?

青山
初めて生歌を聴いていただいたのはレコーディングの日でした。現場に居てくださった所さんには、終始「いいじゃない」と褒めていただき安心しました(笑)。後日、改めて曲のお話になったとき「最初は個性が強過ぎてどうかなと思ったけど、何度も聴いているうちにどんどん欲しくなるんだよね」と、僕の個性を認めてくださったように思えました。とても嬉しかったです。

──【TYPE青春】のカップリングには、ポップで踊れる青春歌謡曲 『青春迷い道』が収録。コンサートでも盛り上がりそうですね。歌にちなんで、青山さんの青春を象徴するようなエピソードがあれば教えてください。

青山
僕にとっての青春はレッスン生時代だったと思います。14歳で水森英夫先生に弟子入りしてから僕の人生は変わりはじめ、とにかく歌手になるという夢に向かってレッスンに励みました。そこで師匠から人としての哲学とも思える考えなどもたくさん学び、今の自分の人格形成をした最大の環境でした。

──【TYPE 星空】のカップリング『星空慕情』は、『身勝手な女』と対比するように描かれた“身勝手な男”の物語が収録されています。イントロ部分から星空が表現され、トランペットの音によってドラマティックに仕上がっていますね。

青山
この曲の大事なポイントは、いかにメロディに身をまかせて流れるように歌えるか、だと思います。そして、壮大かつ繊細に、胸にひめた男の心境を噛み締めるように。ふとしたときに月を見上げ、ひとり寂しさを感じながら口ずさんでみたくなる、そんな印象ですね。

目の前のことに全力で取り組む

── デビュー6年目となる今年、これまでを振り返っていかがですか?

青山
月並みですがあっという間ですね。デビューした年がコロナ禍ということもあって、初めてワンマンコンサートができたのがデビュー3年目でした。コロナがなかったらどうだったかな、と考えることもありましたし、あったからこそ自分自身を見つめて内省することができました。

── “演歌第7世代”の1人として演歌歌謡を盛り上げておられますが、そこに対してはどのように感じておられますか?

青山
ファンの皆さまや関係者の皆さまに“演歌第7世代”として盛り上げていただいていることに感謝しています。仲間でもありライバルでもある演歌第7世代の他の歌手のみんなとも積極的に協力していきたいですね。特に二見颯一くんとは、同じ門下生としてデビュー前から一緒に過ごしている時間も長く、家に泊まりに行ったりする仲です。

── 5年後の目標を教えてください。

青山
さらに5年後となると、デビュー10周年になりますね。きっと、あっという間なのでしょうね……。デビュー時からのモットーは、遠い目標よりも近い目標に向かって一つ一つ、確実にクリアしていくこと。常に前を向いて、いま目の前のことに全力を注ぐということを信条としています。それに僕は、常に“なんとかなる!”という気持ちを持って生きているんですよ。かといってポジティブでもなく、基本ネガティブな性格なのですが……(笑)。

青山
いまは、おんな唄シリーズを歌わせていただいていますが、今後、僕の何が武器になるかはまだ分かりません。青山新といえばこれ!というものを見出していきたいです。まずは、いま目の前にあることに全力で取り組む……!そうする中で自身の強みやさらなる目標や夢も見えてくると信じています。

▼リリース情報
2025年2月19日(水)発売「身勝手な女」
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/aoyama/discography/TECA-25008.html

▼ライブ情報
「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」
日程:2025年3月10日(月)
会場:京都劇場
[1部]開場 13:00 / 開演 13:30
[2部]開場 17:00 / 開演 17:3
出演:二見颯一 / 彩青 / 青山 新
Guest Artist:駿河ヤマト / 原田波人 / 小山雄大
料金:7,500円(全席指定・税込)
問合せ:グッドラック・プロモーション 086-214-3777(平日 10:00~17:00)
チケット購入:https://kyoto-gekijo.tstar.jp/(各種プレイガイド発売中)

「青山 新 in 浅草公会堂」
日程:2025年7月4日(金)
会場:浅草公会堂
時間:開場 13:30 / 開演 14:00
料金:4,500円(税込)
チケット席種:
SS席(1F10列前) 9,500円
S席(1F11 列後) 7,500 円
2F席(2F全席)6,000円
3F席(3F 全席) 5,000円
配信チケット 3,000円
発売:4/4(金)11:00~各種プレイガイド
問合せ:03-3263-6612(平日11:00~17:00)

▼オフィシャルホームページ
https://aoyamashin.themedia.jp/
▼テイチクアーティストページ
https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/aoyama/
▼SNS
X:https://x.com/aoyamashin2020
Instagram:https://www.instagram.com/aoyamashin2020/
Blog:https://ameblo.jp/aoyamashin2020/
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@aoyamashin_official

インタビュー・文・撮影:ごとうまき