【「僕青」初の全国ツアー 】西森杏弥× 須永心海が語る成長と未来


アーティスト

乃木坂46の公式ライバルとして結成された23人組のアイドルグループ「僕が見たかった青空(通称:僕青)」。3月19日に5枚目のシングル「恋は倍速」がリリースされ、アップテンポでキャッチーなメロディーの青春恋愛ソングが話題となっている。そして、初の全国ツアーが3月22日(土)の東京公演を皮切りにスタート。大阪公演は4月6日(日)にGORILLA HALL OSAKAで開催される。今回はメンバーの西森杏弥(にしもり あや)と須永心海(すなが みうな)にインタビューを実施。ツアーへの意気込みやグループについて、そしてお互いの印象やファンへの思いなどをたっぷり語ってもらいました。

青空の下で芽生えた自信と葛藤

── 2023年8月30日に「青空について考える」でデビューを果たし、1年半が経過しました。デビューから現在までを振り返って、どのような変化を感じていますか?

須永
本当にあっという間の1年半でした。いろんなイベントやテレビ、ラジオに出演や取材をしていただいたり、たくさんの思い出ができたりと、短いながらも濃密な期間でしたね。自分の強みを見つけられた気がして、とても価値のある時間を過ごせたと思っています。私はライブでMCを任せてもらうことが最近増えたり、いろんな場面で話す機会も多いので、「話すこと」が私の強みだと感じています。

── 須永さんはデビュー当時は緊張で体が震えることが多かったとおっしゃっていましたね。

須永
そうですね。デビュー当時は「自分はダメだ」と思って自信が持てませんでした。アイドルの世界に入ってからも人と比べてしまったり、人の目が気になったりすることがあります。でも、少しずつ自分の良さを見つけられるようになってきました。メンバーやファンの皆さんに褒めてもらえることで、少しずつ強くなれて自信もついている気がします。

西森

めちゃくちゃ充実した1年半でした。この先の人生でこれを超える充実感はないんじゃないかと思うくらい、短期間でいろんな経験をして、環境が大きく変わりました。私はずっと高知の田舎で育ち、そのまま暮らしていくものだと思っていたので、都会に出てたくさんの人と繋がり、世界が広がったのは驚きです。もちろん楽しいこともたくさんありましたが、この仕事は常に自分と向き合わなきゃいけないんだと日々実感しています。自分の嫌いなところもたくさん見つかりましたね。

── 具体的にはどんなところですか?

西森

たくさんあります。例えば、何事に対してもどこか諦めがちなところ。応募者35,678名から23名選ばれた中で、他のメンバーはスペックが高い子ばかり。ダンスや歌が得意じゃないと気づいたとき、どうしても諦めたくなってしまうんです。でも、やっぱり向き合わなきゃいけないし、必死になれない自分も好きじゃない。きっと人一倍努力しないといけないんだと感じています。

── 西森さんは成人式で「中間管理職になりたい」と話していましたが、具体的にはどんな役割を果たしたいと考えていますか?

西森

グループの中では年齢が上なので、他のメンバーより少しだけ人生経験があるのかなと思っています。この仕事を始める前は企業に就職するつもりで、就活やインターンシップも経験しました。メンバーには楽しむ気持ちを忘れずに、「これがお仕事なんだよ」という責任感や緊張感を持たせられる存在になりたいですね。

── お二人はお互いの存在をどのように感じていますか?

須永
杏弥ちゃんは物事を冷静に見てくれる人です。グループで話し合いをするときも、ちょっと違った視点から意見を言ってくれるので、とても助かっています。

西森

心海ちゃんは、初めて会った時からのギャップが一番大きい子ですね。最初に会ったとき、私が声をかけただけでずっと涙目で「大丈夫かな?」と心配したし、「ちょっとヤバい子かな?」とも思ってました(笑)。でも今では、MCやメンバー同士の会話で、話が振られていない子や喋れていない子に気遣って話を振ってあげたりする姿がすごい。「僕青」の明るくてピュアなイメージを一番印象づけてくれる子だと思います。この純粋さはずっと変わらないでいてほしいですね。

── 2ndシングル「卒業まで」から作品ごとに選抜制を導入していますが、それについてはどう思いますか?

須永
私は2nd「卒業まで」と3rd「スペアのない恋」では雲組(非選抜)にいたので、その時の悔しさや燃えるような気持ちは忘れちゃいけないと思っています。今、同じ気持ちを抱えているメンバーもいるはずだからこそ、誰よりもその気持ちがわかる分、ここで甘えちゃいけない。青空組に入っても、もっと上を目指して、グループのために頑張らなきゃと毎日感じています。

西森

デビューシングル「青空について考える」ではフォーメーションの後ろの方にいて、自分のスキル不足を痛感して落ち込んだこともありました。2ndシングル「卒業まで」から選抜の青空組に入り、前の方に出させてもらっていますが、それが逆に辛いときもあります。でも、これからも何かしらの辛さはつきものなので、前向きになれるよう日々努力しています。

ツアーで描く新たな第一歩

── 3月22日から初のツアーが始まりました。ツアーへの意気込みや魅力を教えてください。

須永
昨年からずっと全国ツアーを目標に頑張ってきたので、それが叶って嬉しい気持ちと、ここからがスタートだという気持ちがあります。まずは来ていただいたお客さんに楽しんでもらえるよう全力で頑張ります!次の目標はアリーナツアーなので、それに繋げられるような盛り上がるツアーにしたいです。

西森

ツアーの話を聞いたとき、嬉しい気持ちはもちろんありましたが、「私たちにできるのかな?」というのが正直な感想でした。でも、そう思ってる時点でダメだよねってメンバーとも話し合いました。いろんな方の支えがあってツアーができて、着実に応援してくださる方が増えている実感があります。ライブに来てくれた人に私たちの可能性を感じてもらえるようなステージに絶対したいです。

── 大阪公演は4月6日にあります。須永さんは埼玉出身、西森さんは高知出身ですが、お仕事以外で大阪に来たことはありますか?印象も教えてください。

須永
大阪は「僕青」に入って初めて来ました!メンバーみんな、大阪に行くって決まったときはすごく楽しみにしていて。ツアー以外でもイベントで行ったとき、大阪駅でお土産やたこ焼きを買うのが好きで、毎回ワクワクしています。

西森

私も「僕青」に入るまでは大阪に来たことがなかったんです。大阪駅のお土産コーナーばかり詳しくなっちゃって、そろそろ観光もしてみたいですね。いつかプライベートでユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きたい!大阪でイベントをすると、四国方面の方がたくさん来てくれるのが嬉しいです。関西は地元感があって、東京と同じくらい今後もいろんなイベントができたらいいな。

ファンがくれた心の支え

── これまでのファンの皆さんとの交流で特に印象に残っているエピソードはありますか?

須永
自分に自信がなくて、この道を選んだことに迷いがあった時期がありました。そんなときにファンの方から「アイドルになってくれてありがとう。応援することで人生の楽しさを見つけられた」と言ってもらえて、その言葉が今でも心に残っています。今後迷ったときは、その言葉を胸に、誰かの希望になれるよう活動していきたいです。

西森

最初は完璧なアイドル像を演じようと頑張ってたんですけど、すぐに限界がきて…。そんなときにファンの方やスタッフさんに「それを演じてる西森はもう西森じゃない」「杏弥ちゃんは杏弥ちゃんのままでいいんだよ」と言われたのが嬉しかったですね。他のメンバー22人と違う個性を、ファンの方に教えてもらいながら、少しずつ自分を出せるようになっています。「アイドルを選んでくれてありがとう」と言われたことも嬉しくて、私が誰かの希望になれているなんて今でも信じられませんが、ファンのおかげで自分の存在意義を見つけられました。

未来に届けたい自分だけの色

── 今後の目標や、どんな姿を届けていきたいですか?

須永
私の強みは「話すこと」だと思うので、トークでグループを引っ張っていける存在になりたいです。あとはバラエティ番組にもいろいろ出演してみたい。僕青は個性豊かなメンバーが揃っていて、それぞれ違う魅力があるので、その色を引き出せる存在になれたらいいな。

西森

ツアーに向けての合宿で演技のレッスンを受けたとき、「あなたは表現力が抜群!」と言ってもらえて、それが心に残っています。お芝居ってイメージはないかもしれませんが、新しい挑戦として演技に挑戦してみたいです。与えられた場所で自分を信じて、これからも自分らしく頑張っていきたいです。

僕が見たかった青空
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インタビュー・文・撮影:ごとうまき