【ストリートダンス界のレジェンド松本利夫(EXILE)がダンスに苦戦?!】守屋茜と“初々しい”社交ダンスを大阪で魅せる!

守屋茜、松本利夫(EXILE)
アーティスト
舞台FOCUS2022「アップデート」大阪公演が11月18日、19日に大阪・森ノ宮(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)にて上演される。舞台「FOCUS」は日本国内を代表するボールルームダンス(社交ダンス)のトップダンサーたちと、各分野で活躍するアーティストや役者たちがコラボレーションし、ボールルームダンス(社交ダンス)×演劇で展開される新感覚エンターテイメント。9月17日、18日と東京公演を行い、大盛況となった。
シリーズ5作目となる今作「アップデート」は主演に松本利夫(EXILE)、ヒロインに守屋茜を迎えてさらにパワーアップ!春海四方、金井勇太といった実力派俳優やタップダンス界のレジェンドHideboHが顔をそろえる。
9月22日、本公演のキャンペーンで松本利夫と守屋茜が来阪、11月の大阪公演に向けての意気込みや、作品の魅力、社交ダンスについてなど、沢山話してもらいました。

ストリートダンス界のレジェンド松本利夫が苦戦した社交ダンスの魅力とは?

——東京公演を終えての感想を教えてください!

松本
見る者を魅了させる社交ダンサー達のパフォーマンス、衣裳やメイク、照明などが合わさった瞬間を間近で見て感動しました。ダンサーの皆さんがとても華やかな舞台を創ってくださっています。その中で俳優陣もさらに盛り上がるよう、パートナーの大切さを感じながら演じています。

守屋
東京公演で初めてお客さまの反応を見ることができて、大阪公演に向けての課題や学びがありました。社交ダンスもとっても難しかったのですが、一番良いシーンで、マリモと慎太郎の二人で踊り切れました。大阪公演に向けて、演技もダンスもさらにブラッシュアップしていきたいです。
本作の見どころの一つが“努力”によって創り上げられた二人の初々しい社交ダンス。二人ともダンス歴が長い中、社交ダンスは初めてとのこと。具体的にどんなところが難しかったのだろうか。掘り下げて話を聞いた。
——社交ダンスのどういったところで苦戦しましたか?
松本
これまでは男性グループで、個々のダンスを集合体で見せるというパフォーマンスをしてきました。女性とパートナーを組んで、二人三脚のように踊る経験は初めて。そこに社交ダンスの楽しさと、最大の魅力を感じることができましたね。難しい反面、相手と息が合って、シンクロした瞬間は大きな喜びを感じます。社交ダンスもお芝居も“パートナー”がキーワード。人生に通ずるものがあります。
守屋
自分が思っている以上に腰を反らないといけなかったり、首の向きなど、姿勢が難しかったです。一方で楽しさも感じ、もっと上達したいと感じました。

9月17日 東京公演にて

社交ダンス、最初は照れ臭かった!?
——社交ダンスはパートナーとの息の掛け合いが、信頼関係が大事だと聞きます。ダンスを習得する中で、意識されたことはありますか?
松本
パートナー役ではプロの方についてもらって練習をしています。そこではなんとなく魅せれることはできるのですが、今作は初心者同士が踊るというのがポイント。難しさもある反面、チャレンジ精神も芽生えてきます。男性がリードする要素が強い社交ダンスにおいて、僕はリードをしないといけないから、ハードルは上がります。だけどその分やり甲斐はありますよ。一番最初はめちゃくちゃ照れ臭くて、照れをなくすことが大変でした。
守屋
これまでのダンスは、振りをしっかり覚えてそこに対して自ら動くことをしていましたが、社交ダンスは、女性側が相手を信頼して身を委ねることが大切。相手にリードをしてもらい二人で創り上げるダンスだということを意識しています。
“スローテンポで、パートナーと踊る”ここが一番難しいと、松本は話す。
松本
自分のこれまでのダンスからも激しいダンスをイメージしていて、優雅なものを踊ることはないだろうと思っていました。激しければノリでなんとか誤魔化せるけど、社交ダンスは誤魔化しが効かないんです。そこが一番難しい。

9月17日 東京公演にて

脚本家・樫田正剛さんについて

脚本は樫田正剛が手がけている。出会って15,6年になるという松本、樫田氏の作品ではダメ男を演じることが多いと言って笑いを誘う。しかし、これまで演じてきたダメ男と今作の役の違いは“嘘でもモテる”部分だと話す。
松本
これまでは映像系ばかりだったので、樫田さんの脚本を舞台で演じるのは初めてです。とはいえ、お付き合いが長いので自分のキャラを十分に見ていただいてると感じています。樫田さんからアドバイスをいただいてもすぐに理解できるし、とても表現しやすいです。
“ダメ男で弱い男”を見せてくれ!
松本
樫田さんとお仕事をさせていただくと、決まって僕はダメ男、弱い男という設定が多いんです(笑)。そんな男がカッコいいことをすると格段に良く見える。このギャップと振り幅が良いんですよね。クズ男が自分のクズ部分を見つけて、認める。そしてAIに伝える、ここに樫田さんの美学が詰まっています。
——樫田さんは松本さんのカッコいい姿を分かっていらっしゃるからこそ、クズでダメな部分、松本さんに無い部分を出して欲しいのですか?
松本
たぶん、樫田さんから見た僕のイメージのまんまだと思います(笑)。有り難いことなんですけどね。“マツは人間力で責めてくれ!そして熱い男であってくれ”とおっしゃってます。
——松本さん演じる桑田慎太郎はダメ男とのこと、自身と似ているところ、理解できない部分は?
松本
理解できないところだらけですよ(笑)。樫田さんはよく、こんなクズを考えたなって思うくらい(笑)。だけどクズ男でも、それを貫いていると、芯のある男に変わる部分もある…、慎太郎に対しての羨ましさや嫉妬もあるのかもしれません。一方で男の中にある少年心には共感できます。収集癖があったり、冒険心があったり、漫画の影響を受けたりとか…。
自分のダメな部分を認めたくない慎太郎が最後はマリモの心に動かされ、自分の嫌な部分と向き合うようになる——。主人公・慎太郎がどのようにアップデートされていくかも見どころの一つとなっている。

9月17日 東京公演にて

アンドロイドと社交ダンス、難易度が高い役を演じる守屋茜

——守屋さんがアンドロイドを演じるにあたり、参考にした人や意識していることはありますか?
守屋
アンドロイドのマリモを演じるのですが、彼女は感情表現が0か100、子どものように喜怒哀楽をはっきりと出しています。役作りにおいては、実際に子ども達と遊んだりしました。アンドロイドである一方で、大人の26歳の女性の魅力も出せるように、共演者の方からも演技や動きの部分で沢山ご指導いただきました。
——AIがパートナーという今作、もし近未来に実現されるとしたら、どんなAIのパートナーが良いですか?
松本
僕も台本をいただいた時、一番最初に考えました(笑)。自分の理想の女性像って何なんだろうと…。だけど自分で決めている以上、他の言い訳をつけそうだし(笑)。やっぱりパートナーに求めるものは、尊敬する気持ち、相手への思いやり、居心地の良さが大切なのかな。
守屋
センスが良い人がいいです。だけどこれは生まれ持ったもの、それをアップデートするのは難しいですよね。あとは感覚が合う人、そして尊敬できるようなパートナーが理想です。

9月17日 東京公演にて

大阪公演もアップデート!!

——大阪公演に向けて二人で話し合われていることなどありますか
松本
守屋さんは振りが完璧なんですが、僕はよく間違えるんです(笑)。今までやってきたダンスのスタイルとは違うからかな、社交ダンスのステップに馴染みがなく、クセを抜くのが難しいんです。課題を大阪公演に向けて修正しつつ、東京公演より、さらに良いステージにしますので、皆さま是非、足を運んでください。
守屋
東京公演の千秋楽ではダンサーの方に、今まで一番良かったと褒めていただきました。何回も一緒に組んで、練習をすれば精度が上がって綺麗に見えることを実感しています。大阪公演まで時間があるので、沢山練習して、より上達したダンスをお見せできるように頑張ります!
東京公演とはまた違った雰囲気になりそうな大阪公演。さらに華やかで優雅なステージが期待できそうだ。舞台FOCUS2022「アップデート」大阪公演は11月18日、19日に大阪・森ノ宮(COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール)にて上演!

9月17日 東京公演にて

チケット・公演概要

 日程:2022年11月18日(金)~11月19日(土)
11/18(金) 11/19(土)
11:00 11:00
16:00 ■ 16:00 ▲
■ = アフタートーク(松本利夫 / 守屋茜 / HideboH)
▲ = スペシャルカーテンコール*上演時間:休憩なし120分予定
*開場は開演の45分前(ロビー開場) ※本開場30分前会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

公式サイト大阪公演 | 舞台FOCUS2022『アップデート』 | 関西テレビ放送 カンテレ (ktv.jp)

取材・文/ごとうまき