2024年5月31日(金)〜6月9日(日)まで大阪・ SkyシアターMBSにて、Daiwa House Special 地球ゴージャス三十周年公演『儚き光のラプソディ』 が上演される。2018年『ZEROTOPIA』 から6年ぶりの新作だ。
「地球ゴージャス」 は1994年に岸谷五朗と寺脇康文により結成された演劇ユニット 。「地球の人々の気持ちを豊かに、ゴージャスにする」 ことを目指し、一糸乱れぬ群舞や圧倒的なコーラスワーク、 激しいアクション、時にコミカルに、時にシリアスに、 熱気にあふれた“地球ゴージャス流” エンターテインメントによって多くの人々を魅了してきた。
公演ごとに、 豪華ゲストとあらゆるジャンルを超えたアーティストを迎えている が、今回は中川大志、風間俊介、鈴木福、三浦涼介、佐奈宏紀、 保坂知寿をはじめとする豪華キャスト総勢25名が集結! 岸谷が作・演出を手がけ、 地球ゴージャス結成三十周年という記念すべき作品が創られる。
上演に先駆け、岸谷五朗、寺脇康文、中川大志、風間俊介、 鈴木福に意気込みを語ってもらった。
地球ゴージャスの2020年、 2021年の大阪公演はコロナ禍によって中止に。岸谷は「 大阪公演を我々はやりたくてやりたくて仕方なかった。 30周年はなんとしてもやりたい! SkyシアターMBSという新しい劇場に立てるのも楽しみです! 」と目を輝かせた。
30周年という節目の公演に立つ中川、風間、 鈴木もそれぞれ熱い思いを胸に抱き、稽古に励んでいる。中川は「 高校生の時に初めて地球ゴージャスさんの作品を観て、 衝撃を受けました。観劇後に書いた自分の過去のブログを見て、 感慨深い。このような作品に参加できることに驚き、 楽しみにしています!今すぐ稽古場に戻りたい!」と、 心境を語る。
「 初めて地球ゴージャスに参加させていただいた時は20歳でした。 その後30歳、そして今40歳と、 僕の人生の節目には地球ゴージャスがいてくれています。」 と風間。「人生の歴史に刻むような作品になりそう。 お客さまに喜んでもらうのが一番ですが、 自身の成長も見てもらいたい。」と、真剣な眼差しを向けた。
鈴木も今回が初参加。「本読みの回数も多く、 毎回新たな発見があります。 今作が10代最後の作品にもなるので、頑張ります!」 と意気込みを語った。
阪神淡路大震災が起こった1994年に地球ゴージャスは結成。 あれから30年……。「あの時、役者という仕事に対して2人で( 岸谷)とガックリ落ち込みました。 一番必要のない仕事じゃないかって……。 だけど最後に必要なのは目に見えない心の栄養だと思って、 日本だけでなく、地球全体をゴージャスにしようと、 この名前を付けました。」と寺脇。
そんな寺脇は中川と13年前に連続テレビ小説
『おひさま』で共演。当時、寺脇の長男役を中川が演じていた。「 あの時大志は小学6年生、芝居への取り組み方を見て、いいなぁ、 この役者は。と思った。お前、 絶対にスターになるから辞めるなよ!」と、当時の中川に話した、 と懐古する。さらに「 福くんに対しては親みたいな感覚で見ています(笑)。 お尻もプリッと上がっているんですよ」と、 鈴木の身体能力も称賛した。
岸谷は「世の中、世界の状況が悪いと、心も暗くなっていく。 そんな時に、演劇は人の心を豊かにすると改めて感じています。 今回は人間の良さを表現したくて、3人に当て書き。 自分の中で初めての会話劇となりました。」と、 これまでの最高傑作になっていると胸を張った。
「種をそっと渡すような作品です。 そこにはいつだって人間の儚さや切なさがある。何十年後には、 見え方も変化して、自分を鼓舞してくれるような魅力があります。 」と地球ゴージャスの魅力を語る風間。
地球ゴージャスのこれまでにない大人っぽさ、寺脇が言う「作家・ 岸谷五朗が演出家・岸谷五朗に挑戦している。」 というような新たな魅力が詰まった本作は、5月31日(金)〜 6月9日(日)まで大阪・SkyシアターMBSにて上演!
取材・文・撮影:ごとうまき