【Juice=Juice工藤由愛&松永里愛ロングインタビュー】紆余曲折を経て変化する二人の絆「おばあちゃんになっても仲良くしていたい」

ハロー!プロジェクト「Juice=Juice」の新曲が2月26日にリリースされた。今作はリーダーが段原瑠々となった新体制でのNEWシングル。「初恋の亡霊 / 今夜はHearty Party」と両A面で、『今夜はHearty Party』は竹内まりやさんが1995年にリリースした楽曲のカバーとなる。今回、メンバーの工藤由愛さんと松永里愛さんにインタビューを実施。新曲への思いやプライベートな一面、さらには二人の関係性にも話題が及び、魅力的な“ゆめりあい”の人柄がインタビューを通して伝わってきました。

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1 新曲への思い
2 グループについて
3 思い入れのある楽曲
4 刺激を与えてくれる心強い仲間
5 未来に向けて

新曲への思い

──『初恋の亡霊』は初恋に囚われる女性の歌詞ですが、松永さんと工藤さんが今も囚われているものはありますか？

私はタコが大好きなんですが、静岡県の沼津港深海水族館に一時期、4匹くらいのメンダコが一気に飼育されていたことがあったんです。それに行けなくて、見逃してしまったのがずっと心残りです

私は時計を集めるのが好きで、電池を抜いてインテリアとして飾っています。一時期狙っていた時計があったんですが、大きな舞台を終えたらご褒美に買おうと思っていたら、販売終了してしまってたんです。今でも未練たらたらです。

──『初恋の亡霊』のミュージックビデオの衣装がすごく可愛いですね。衣装に対する感想と、これまでのミュージックビデオやツアーで思い出に残っている衣装を教えてください。

私たち2人が加入して初めての大きなステージ、「octopic!」という代々木競技場第一体育館で着た衣装が思い出に残っています。真っ赤で薄めの生地だけど躍動感が出る綺麗な衣装で、Juice=Juiceらしさもあり、改めて私たちはメンバーの一員になったんだと実感しました。

植村あかりさんの卒業コンサートのアンコールの衣装です。白いスーツで、私の大好きな蝶々が散りばめられていました。メンバーそれぞれの個性がたくさん詰まった衣装だったので、衣装さんの思いも感じられて、思い出に残っています。

──ミュージックビデオでの撮影で印象に残っていることやエピソードはありますか？

今回は切ない演技に挑戦しました。目や表情で未練を表現するなど、私たちにとって挑戦であり新鮮でもありました。

このミュージックビデオでは雨が降っていますが、撮影の日は雨が降っていなくて、雨が降っているのをイメージして演技をしました。それがすごく難しかったです。ガソリンスタンドの建物に寄りかかり、エモーショナルな表情を意識して頑張ったので、注目して見てもらえると嬉しいです！

──『今夜はHearty Party』は、『プラスティック・ラブ』に続く竹内まりやさんのカバー曲。この曲を聴いた時の印象や、歌う上で意識していることはありますか？

第一声からワクワク感が溢れる楽曲でした。レコーディングでは口角を上げて歌うことを意識し、ハッピー感を出すよう試行錯誤しました。

原曲とは違うイメージを持っていただけるように意識しました。シティポップ感やサウンドを活かしながら、Juice=Juiceらしさを引き出せるよう頑張りました！

グループについて

── Juice=Juiceはカバー曲も多く、都会的なイメージがありますよね。都会的で、歌中心でライブ中心のイメージが強い。お二人はJuice=Juiceのイメージをどのように捉えて、今後どのようなグループになっていって欲しいと思っていますか？

加入当初は大人っぽい楽曲が多く、学生メンバーが少し背伸びして歌うところが魅力だと感じていました。今後もメンバーそれぞれの年齢や個性に応じた表現を楽しんでもらえたら嬉しいです。そしてライブを大切にしているので、一度来てくださった方がまた行ってみたいと思えるような空間を届けたいです！

音楽が好きなメンバーが多くて、楽曲に対してもそれぞれが真摯に向き合っています。こういった部分は変わらずに持ち続けていきたいと思っています。

──お二人が加入してからグループ編成が変わる時期が続き、中間的ポジションになっていくのも早かったですね。先輩としてグループの中で心がけていることはありますか？

Juice=Juiceは私たちが新人として入った時も、先輩方は言葉で教えるというより、パフォーマンスを通して教えるというスタイルでした。なので私も後輩には考える力を奪わないように意識しています。分からない時だけ、サッと助けるようにして見守るようにしています。

自然体で接することを大切にしています。お喋りが好きなので、たくさんコミュニケーションを取ることで後輩も話しかけてくれるようになりますね。

──現在Hello! Projectの中でJuice=Juice以外で遊んでるメンバーや交流を深めたいメンバーはいますか？

遊ぶ約束をしているメンバーが数人います！アンジュルムの下井谷幸穂ちゃん、つばきファクトリーの村田結生ちゃん、ロージークロニクルの小野田華凜ちゃんです。

OCHA NORMAの西﨑美空ちゃんです。この前2人で食事に行きました！

思い入れのある楽曲

──二人だけで歌うとしたら、もっとも息の合う曲は？

Juice=Juiceのアルバム『terzo』に収録されている『G.O.A.T』です。落ちサビの最後に2人で歌うパートがあって、そこは毎回、何も意識せずとも息がぴったり揃うんです。

私は『Wonderful World』です。この楽曲も2人で歌うパートがあるのですが、最初から最後まで全部2人で歌い切ってみたいですね。

── 研修生時代も含めて、Hello! Projectの中で最も思い入れのある曲は？

『宇宙でLa Ta Ta』です。加入当初の2人のイベントやソロで歌ったこともあるのですが、この曲は難しいのですが、勢いで乗り切ろうと思えば乗り切れてしまう、苦手分野です。なのでこの楽曲は私の中でずっと課題曲として残っているものであり、思い出の曲です。

ハロプロ研修生北海道時代の『ハンコウキ！』です。この曲は聴くだけで元気になりますし、当時の気持ちを思い出させて、奮い立たせてくれる。私の大切な一曲です。

刺激を与えてくれる心強い仲間

──お互いの初めての印象は？

当時中学生だったけれども、ものすごい大人っぽい印象で、大人っぽい曲を歌い上げていて、なんだこの子は歌が上手すぎる！って思いました。

タコ好きという噂は聞いていました（笑）。実力診断テストでタコ尽くしのアクセサリーに話しかけている姿を見た時「面白い子だな」と思いました。

──加入してからお互いの関係性がどのように変化し、いまどんな関係ですか？好きなところも教えて下さい。

加入当初も今も、性格が本当に真逆で、最初は全く合わない方向へ進んでしまって……。だけど同期だし、これから何年も一緒に活動するし、一度、言いたいことを言い合って、全ての感情を出してぶつかり合いました。それをきっかけに、理解し、信頼関係が築かれたように思います。里愛ちゃんは私にとって心強い存在ですね。慌てんぼうで頼りない私の隣で堂々と、どっしりと構えてくれていること、いっぱい見えないところで練習しているところが好きです。

好きなところは頼れるところ！私は人に頼るのが苦手で、辛い時こそ人と距離を置きたくなるんです。だけど由愛には自然と頼ってしまう。しんどいことがあった時は由愛の隣に行って甘えたくなります。友達であり、良きビジネスパートナー。由愛以上に相性の良い仕事仲間はいないと思っていますし、おばあちゃんになっても仲良くしていたい友人でもあります。

未来に向けて

──もしもHello! Projectに入らず、Juice=Juiceにも加入していなかったら、どんな人生を歩んでいたと思いますか？

音楽の道を選んでいたと思います。音楽は私の人生から切り離せない存在です。ですから、どんな形であれ、音楽に携わっていたと思います。

世界平和を実現するために別の職業を選んでいたと思います！私は小学生の頃から世界平和を願っていて、その実現を目指してアイドル活動をしています。もしアイドルをしていなかったとしても、もっと社会について勉強し、新たな職業を見つけていたのではないかと思います。

──長期的な視点で見て、どのような人生を過ごし、どういう活動をしていきたいですか？

「成るように成る」という精神で生きています。そのため、自分の長期的な人生についても「なんとかなるさ！」と楽観的に考えています。最終的には田舎で動物たちと幸せに暮らせたらいいなと思っています。ただ、Juice=Juiceは私にとってとても大切な存在なので、「成るように成る」だけでは済ませたくありません。やるべきことをしっかりとやり、努力を続けていれば、誰かが見てくれているはずです！パフォーマンスの質を向上させ、基礎を怠らず努力していきます。

人生を長い目で見たとき、この1ページにはいつか別れが来ると思っています。でも、私が目指している世界平和にはどこかで繋がりがあると信じています。将来的には、そんな繋がりを感じられる仕事に就きたいです。

──ファンの皆さんに、メッセージをお願いします！

加入した当初はとても幼く、できないことだらけで、歌もダンスも苦手なことが多かったです。でも今では以前ほど緊張することも少なくなり、楽しくパフォーマンスできるようになりました。そんな成長した部分にも注目していただきながら、Juice=Juiceの魅力を最大限に伝え、たくさんの元気をお届けしたいです！いつも応援ありがとうございます！

今回の新曲をたくさんの方に愛していただけるよう、一生懸命届けていきます！また、ライブをとても大切にしているグループなので、最高の思い出を皆さんに持ち帰っていただけるよう、これからも精進してまいります！これからも応援よろしくお願いします！