11月19日から公開された「カムアンドゴー」は東京、大阪、京都、神戸、横浜、北陸、福岡‥と全国拡大公開されていく。本作は大阪三部作の最終作に位置づけられ、一作目が「新世界の夜明け」二作目が「Fly to me 恋するミナミ」となる。「新世界の夜明け」は2011年に製作された日本中国の合作、北京に暮らすお金持ちのお嬢様のココは、日本の華やかで洗練された都会的なクリスマスにあこがれ友人のいる大阪へ遊びに来る。しかし、ココを迎えた世界は想像していた大阪とは別世界、魑魅魍魎な新世界という場所だった。ココは言葉も通じないこの土地でトラブルに巻き込まれていく…。新世界とは大阪のカオスな街を代表する西成エリアだ。リーマンショック後の景気も低迷し殺伐とした大阪・新世界の街で懸命に生きる大阪の人々や中国人との交流をユーモアを織り交ぜながら描いている。
「新世界の夜明け」(C) cinema drifters
二作目の『Fly to me 恋するミナミ』は日本人のカメラマンと香港の雑誌編集者の女性、ソウルのキャビンアテンダントと在日コリアン男性との恋の行方を描いた作品だ。大阪ミナミを舞台に国境を超えた二つの恋が重なり連なる。香港、韓国、日本と三つの国の人々が交差する冬にぴったりのラブストーリー。主題歌の心地よいジャズの旋律が大人の恋の胸の高鳴りをより盛り上げてくれる。